吉田美保子の some ori ノート

森先生とお電話で。

2013.07.20

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柔らかなイントネーションで、「京都の森です」って電話口で。うわわわー。びっくり&恐縮。あわわとなる私に、森先生はどこまでもお優しいのだった。
この降って湧いたヒアリングで、ご注文の全貌をつかみ取りたい私。必死です。
で、目から鱗でした。
先生がおっしゃるには、「今回ね、白をきれいに見せたいんよ。」
おお!そういう風には思ってなかった。
黄色ベースのお着物だから、黄色と柄に入る緑にばかり注目してた。それで、お出ししたメールでは、うす黄色から白のグラデーションでは、白は効果的に出ないかもですってことをお書きしたばかりだった。そっか、白だったのか、、(サスペンスで重大な秘密を知ってしまった主人公の気持ちです)
(自分の弁護のために書きますが、今回のお着物のデザインで、白の分量はほんのちょっぴり。でもこれがキーカラーで効かせ色だったとは、、、、)
(吉田、察し取る力、まだまだです。精進します)
それで、「経糸を白にしたら」とのこと。そうすることで、「白をきれいに見せて、また黄色も緑もきれいに見せたい」とのこと。
これまた、おお!そっっかっ!その手を選ぶかっ!
経糸を白にすることで、真っ白な場が生まれる。うわー!この電話がなかったら、地色のうす黄色のほうに重きをおいていたかも。そうしたら、白は薄ぼんやりした白にしかならなかったよ。
というわけで、感動のうちに受話器を置いたのでした。
森先生、どうもありがとうございました。
ベクトルの向け先ははっきり決まった。今回、やはり、糸は思い切って、ぐんま200の生繭座繰り糸にしよう。つやが最高にいいのだ。白がきれいに出る。
で、筬目をひとつ落として、経密度を下げて、緯糸の色を出るようにする。そうすると、地色の黄色も柄の緑もきれいに出る。
ここまでくれば具体化していくのみ。
写真は散歩の途中。電話機の写真撮っても、意味ないしね♪

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