吉田美保子の some ori ノート

試し織りをみていただく

2013.08.12

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アトリエ森繍の佐藤さんのお着物、試し織りができましたので、京都に郵送して観ていただきました。
試し織りは、地の黄色から始まって、白になり、緑になり、白に戻って、黄色のグラデーション、、、、を2回繰り返しました。その都度、色や質を吟味して。テクスチャーのツルツル具合ホッコリ具合も変えてます。
色味は、違うと思ったらすぐ染め直すので、時間はかかるけど、その変化が目の当たりで面白い。森先生と佐藤さんが望まれているのは、果たしてどの程度の色味や風合いなのか、、、、探りながらすすめます。
試し織りには、紙をつけて、「この部分はどの糸で、どの位の濃さで織りました」などとメモし、お伝えしました。
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こちらは、同封してみていただいた、織物の設計図。実際に織る時に、この通りに織って行きます。ニュアンスをつける所、見せ場、なども設計段階で書き込みますし、また織りながら即興で付け加えたことも、書き込みます。そうやって全体のバランスを整えます。
速達でお送りしたら、到着してすぐ、森先生直々にお電話いただきました。
開口一番、「きれいですなぁ」とおっしゃっていただいき、うれしかったぁ〜〜。心の底から安堵しました。いろいろお話でもでき、光栄でした。
試し織りは、丁寧なお手紙をつけていただき、次の日には、手元に戻ってきました。
さあ、本番が始まります。

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