今回のアトリエ森繍さまのお着物の、緯糸(よこいと)について、少々ご説明。
緯糸は、全部で、24種類です。24丁杼で織ってます。
色別に列挙してみますね。上の写真が黄色系。13種類。面積が多いですからね。単調にならないように、濃淡、太細、つるつるホッコリ、いろいろです。
白は5種類。効かせ色だし、あくまで白く。一種類だけ、ほんの少々、青みがかってます。(←これが真っ白に見えるキモ!)
緑は6種類。グラデーションをきれいに見せるのに、緑に特に気を使いました。色別は以上です。
それから、糸の種類別に列挙いたしますと、上の写真が、メインに使った、ぐんま200の生繭座繰り糸です。10種類に染め分けています。緯糸全体の80%以上はこれらの糸になりますなあ。ツルツルピカピカで、とてもきれいな、ふっくらした糸です。
この14種類の糸が、それ以外の糸です。糸の種類は、生繭座繰り糸の少々太目や、細目の真綿紬糸など。布に表情がでますし、何より丈夫にもなります。
以上、24のチョイス。目の前で、自分の手で糸が布になって行く。