吉田美保子の some ori ノート

柄を考える

2013.10.16

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めとさまのお着物、柄を考えます。
めとさまとのこれまでの対話を元に、何を望まれているかをよく考えて、ここでしっかり目に見える形にする。
お会いしたときお話したこと、また話せなかったこと、話の向こうにあったものなども。メールで伝えてくださったこと。その行間の思い。私が受けた印象も大事にしたい。こんなお着物、お召しいただきたいって気持ちもある。それもこっそり組み込む。
色や柄を考えるとき、ブラッシングカラーズや絵羽仕立てのお着物だとまた別の話なのですが、縞や格子の場合、私、パソコン使います。ソフトはイラストレーターです。
縞の太さを変えたり、色を変えたり、リピートしたり、「ここに一本別の糸を加えたいのよ」なども、表現できるので、大変に便利。実物大でプリントアウトして、鏡の前で合わせてみたりできるのもまた良し。
思えば、私、織りで独立したごくごく初期からデザインにパソコン使ってます。
しかーし!その時のソフトは、なななんと、エクセルでした。織りは基本、経と緯ですから、行か列を塗りつぶして、幅や高さを微妙に変えていく、、、。やって出来ないことは無い。というか、その当時、それしか出来なかったし。今思えば無謀でございましたなあー。(きっと今も無謀なこと、いろいろしてると思います。)

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