吉田美保子の some ori ノート

さあ、最終の色調整

2013.11.18

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めとさまのお着物、いよいよ最終の色調整の染めです。
まずは、紅(くれない)です。この色がやはり、めとさまのお着物を支える色ですものね。お借りした本の見返しの色と、染めながら、何度も何度も見比べる。本の色というより、めとさまが求めている色を染めたい。
こっくりとした紅にするために、隠し色の黒と黄色をしっかり吸わせて、より深い色にしました。
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これは朱。緯糸です。染め重ねてます。緯糸の最終調整は、経糸ができてからなのだけど、ほんのちょっとだけこっくり感があった方がいいかもとのことだったので、やってしまいます。できることは何でもすぐにやって、ひとつレベルを上げた状態で、最終の最終の調整に臨まなくっちゃ!
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これは新たに染めてるピンクです。ご提案時は、グレーを帯びたピンクだったのだけど、めとさまの「透明感を大切にしたい」というご希望でグレー味は、ほとんど無くなりました。
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これも新たに染めてます。めとさまにお借りしたショールの色です。シャンパン色なんです。いい色よー。上のピンクとグラデーションにします。
これで、全ての色が出そろったと思いましたが、すっかり乾いて、さあいよいよとなった時、ちょっと待てのワーニングが心の中に鳴りました。その話はまた。

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