吉田美保子の some ori ノート

ふふさま、2通目のメール

2014.01.28

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ふふさまとの対話は、少しずつ、少しずつ、まだ全く目に見えない、遠ーーくにある大事なものをたぐり寄せるような感じで進んで行きました。
2009年2月にメールでやり取りした約1年9ヶ月後の、2010年11月22日に、2通目のメールをいただきました。
その1年9ヶ月の間に、ふふさまは、何と関西に引っ越され、一方私は、2回の個展と、板橋区から今の仕事場へ引っ越しをしていました。
この時いただいたメールによると、一衣舎さんの京都での展示会で、この会に参加させていただいた私の作品を見て下さった由。私の織ったものの実物を観て下さったのは、この時がはじめてのはず。
ふふさまが2通目に下さったメールも、素晴らしく私を励ましてくれました。作り手は、こうやって、まだお会いもしてない方に鼓舞していただている。ちょっとくらいしょぼんしてても、しゃっきりする。この方の帯を織らせていただくまで腕を磨き続けねばと固く決心する。
ちょっとだけ、ちょっとだけ、引用させていただきます。
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件名:ごぶさたしてます
(略)
着尺や帯、見せていただきました!やはり、いいですね。実物は画像と違って、迫力がありますね。上品で華やかで、そして他にはないオーラがあって。
「淡雪ジェリービーン」、購入しようかどうか、悩んで悩んで、、、、。でもまだ着こなせないという思いと、とっても素敵だけど、ちょっと自分のイメージとは外れる(可愛い感じが強すぎる)という思いがあり、後ろ髪を引かれつつ、帰途につきました。
そこで、ですが、将来ヨシダさんのお手隙のときに(とは言ってもずっとお忙しいとは思うのですが)、帯を織っていただきたいのです。
前にメールで大好きですとお伝えした「スプリング・シーショア」のような、厳しいけれども凛として、澄んだ冬の空気を残した、でも華やかな春の予感のある感じ、って抽象的ですが、そういう帯をぜひ作っていただけたらなあと思っています。
(略)
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ちなみに、文中にある「淡雪ジェリービーン」は、こちらの帯です。
上に載せた写真、「厳しいけれども凛として、澄んだ冬の空気を残した、でも華やかな春の予感のある感じ」をハンティングしてます。

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