吉田美保子の some ori ノート

スコットランド

2014.09.20

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住民投票の結果、スコットランドのイギリスからの分離独立はなくなった。そっか、、という気持ちで、ニュースを聞いた。
スコットランドは、私にとって、とても大事な国です。21歳〜22歳の2年間、迷い込むようにして住んでいた国。
大学時代、バブルまっただ中の東京で、居場所が見つけれず、かなぐり捨てるようにして、逃げ出した。その行き着いた先。
ホームステイで一緒になった男の子に、どこから来たのかと聞いたら、「リトアニア」と答えた。「リトアニア?ああ、ソビエト連邦ね」って言ったら、「違う違う。ソ連じゃないよ。リトアニアだ。」「ソ連の中のリトアニアってことでしょ?」「違うよ。リトアニアはリトアニアだ。」
そんな風に主張するのに、なんだか、びっくりした。へえーっと思った。その数年後に、本当にソ連が崩壊したとき、心底自分を思い込みを恥じたけど。
パレスチナからの女の子もいた。どこからの来たのという問いには、もちろん「パレスチナ」だ。国の名前では、イスラエルかもしれないけど、そうじゃないのは、当時の私でも感じていた。印象的な民族のスカーフをしていた。
バスクの男の子もいた。この子も、出身地は「バスク」と答えた。「今はスペインってことになってるけど。」
スコットランドに居た頃は、まだベルリンの壁もあったんだ。昔話だねえ、、、、
地図に書かれた境界線は、たまたまそうなったんだってこと。戦争に勝ったとか負けたとか、政治のいろいろで。民族の気持ちが反映されている訳じゃない。民族の気持ちは、勝った負けたでは覆らない。政治が決めた線は、いつもで変わり得るんだって事を、若いくせに頭が固かった無知な私は、教えられた。
写真はスコットランドじゃないよ。うちの近所。また行きたいなーー。

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