吉田美保子の some ori ノート

型染め講習と雪の結晶、前篇

2014.11.25

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もっと染めを勉強したいって、ずっとずっと切望してました。染めと一体化する感覚が欲しかった。染めながら、「もう一歩、もう一歩」って思ってた。
そう願って、はや、ウン年。絶好の機会を作りました。この三連休、型染め講習を受けに、三日間、土屋直人先生の元に馳せ参じておりました。
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話しは、講習会に申し込んだ一ヶ月ほど前にさかのぼります。土屋先生、染めるものは自由で、デザインなど、メール添付でおくれば、何回か推敲してくださるとのこと。ありがたい。できるだけの準備をしよう。
自作帯に、後染めできないか?染め重ねることで、もう一歩踏み込めないか?
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もうずいぶん前に、「雪のひとひら」という帯を作りました。今はとても仲良くなった友人が、初対面のとき、プレゼントしたくれた小説のタイトルです。とても印象的なすてきな本で、この本をモチーフに帯をつくりました。ただ、少々おとなしくなりすぎました。「雪のひとひら」の可愛らしさがもう一歩だった。ここに雪の結晶を染め重ねたら?でも、雪の結晶っていったいどう表現したら???
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その頃、ちょうど、「和力」って本を読んでました。この本にヒントがあったような、、、、
ありましたよ、雪の結晶についての記述。雪の殿様と言われた土井利位が雪を顕微鏡で観察して結晶図「雪華図説」を発表したことと、人工の雪の結晶をはじめて作ったのは、中谷宇吉郎ってことが分かった。
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お!中谷宇吉郎!ちょうど買った本の人だ。そっちを読む。それから、雪華図説は、「北越雪譜」に転載させれてるってことが分かった。おお!北越雪譜なら、うちのトイレの本棚にあるよ!
芋づる式に、どんどん見たけど、家紋やらに使われている、意匠化された雪の紋は、すばらしいね。受け継がれてるデザインは最強で完璧なのだなあ。自分の帯に使うかは悩みどころだけど。
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それからもうひとつ初めて知ったこと。室町時代、雪のことを「六花(りっか)」と呼んだんだと。六角形だものね。
おおおー!ふっと目線を上げれば、六花亭のお菓子が!ちょうど北海道のお土産をいただいたのだ〜!六花亭、雪国らしく、きれいないい名前ね〜。おいしいし♡
*写真は、話しに出てくる本などだけど、ずれちゃってますね。出てくるタイミングが。申し訳ないです。

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