吉田美保子の some ori ノート

にこさま、オキーフと端布と。

2015.01.29

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にこさまとミーティングができたのは、実に最初のメールをいただいてから、半年たった一昨年の秋だった。
夏に会えそうだったのだけど、いろいろな都合から、延期になっていた。
その日のお昼頃、にこさまは、鯵の押し寿司と崎陽軒のシュウマイを持参で、我が家にお越しくださった。まあ、何とうれしいミーティング。わーい!ごちそうになりながら、いろいろお話。
にこさまの八寸帯、用途はカジュアル。タイコ柄は、クレーの絵のラクダなし。前柄から手先は無地で、彩度を落としたレモンイエロー。タイコに入れたい色は、ハッキリした黄色。グリーン。青紫。
ふむふむ。
にこさま、この帯に主に合わせる予定のお着物の端切れをお持ちくださった。深い青緑。この色、現代的な色だよね。昭和の着物には無い色じゃないか?洋服の中に一人着物でも、違和感ない、大活躍しそうな着物だ。いいなあ、私、好きだわ〜。
それから、ジョージア・オキーフのポストカード。この色味、この青緑の着物に合うんじゃないかと。そうね、そうね、バッチリですね。この強めの黄色と、それを引き立てる緑と、紫が入ったブルー。参考にさせていただきます。
それから、もうひとつ、にこさまがお持ちくださったのは、私が以前さし上げていた染織吉田の特製カード。織りの端布を貼付けて、お送りしていたもの。その布の色の感じがいいと。
布をなつかしく観る私。これは、帯の手先か返しの余剰部分を切ったものだな。力が抜けて楽に織ってる。色も気に入られたかもしれないけど、この脱力感もいいのかも。あまりギンギンに作り込まないほうがいいのかも、、、
素直なあっけらかんとした帯がいいのかも。

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