吉田美保子の some ori ノート

限りなく無地に近いピンク

2015.07.27

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いずさまの only only のお着物、「限りなく無地に近いピンク」と名付けさせていただきました。
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湯のしから戻ってきて、検反したあと、床に置いたままじゃホントのところは分からんわと思って、立ててみたくて、ふわっと和装ボディに掛けてみました。
わわわ、、、いいじゃん。無地なのに、豊かな感じ。
そして写真を撮りました。
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タイトルの「限りなく無地に近いピンク」は、いずさまとのやり取りを思い出しつつ付けました。今回のご注文で、一番大切だったことは、やはりこれかなと。
強い主張のない中の、抑えた存在感。押し出るんじゃまったく無く。極薄ではかなげなんだけど、しっかり立ってる感じ。遊び心もこっそりあるのよ。緯糸17色と経糸8種類が混ざり合う、豊かなピンク。
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いずさま、このお着物が到着後すぐにメッセージくださいました。
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「お茶会に着ていきます。きっと、苔むした秦勝寺に映える事と思います。涙が出そう。」
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うう、私も泣く、、、
そうなの、そうなの。お寺の苔のお庭に立ちたいってのが隠しテーマだった。
それが、どうにかこうにか、やっとやっと、いずさまや、いろんな関わって下さった方々のおかげさまで、作ることが出来ました。そして生まれでたのが、「限りなく無地に近いピンク」。
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いずさまのメイキングストーリーは、これにて中締めです。この秋、秦勝寺の苔の緑に映えるお姿、拝見できるかな。楽しみです。

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