吉田美保子の some ori ノート

2回目のミーティング

2016.03.19

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さあ、2枚目の試し織りが出来ましたので、みるさまに観ていただきましょう。ありがたいことに、みるさま、ふたたび我が家にお越しくださることになりました。
実は、メールのやり取りしているうち、楽しげな計画がわき上がってきました。この2ndミーティングに、みるさまのご友人で、私もとても懇意にさせていただいている、みるさまと私が出会うきっかけをくださった方がご一緒して下さることになったのです。(とても人気のブログを書いている方です。仮にここではemiさまとお呼びしましょう)
その日、午後1時半、みるさまとemiさまがいらっしゃいました。お二人ともお着物で。みるさまは、この帯を合わせる予定のお着物で。emiさまはありがたいことに、懐かしの拙作で。
三人よるとかしましい!笑。楽しい時間は、あっという間に過ぎるってもんです。要注意!心を強く、楽しいばかりに流されないようにしなくては。笑。
みるさまは、1回目のミーティングでもそうでしたが、お好みをしっかり伝えて下さいます。ありがたいのです。
試し織りのブラッシングカラーズは、各色、微妙な差で2種類を染め分けてました。どっちがお好きかお聞きできるように。みるさまが選ばれたのは、グリーン、渋くない方。ターコイズ、渋くない方。イエローは青味が入ってない方。レモン色にならないように。迷ったら鮮やかな方にしてとのご要望。了解しました!
筋に入れる青味の色は紫によらない方がいい。あくまで、プルシアンブルーで。ふむふむ。
それから、地の緯糸は、薄いグリーン、濃いグリーン、乳白色と、3種類染めてましたが、乳白色のみで織るのは、イエローのブラッシングのところのみとなりました。メインの部分はすべて薄いグリーンと乳白色を交互に入れることに。あー、お聞きしてよかった。自分の判断だと、どうしても地白になりがちなのよね。これは、私のクセかもね。気をつけなきゃ。
それから、みるさま、「この糸はもっと強い方がいいですね」とおっしゃいました。緯糸の筋にいれていたグリーンの糸のことです。キビソと生糸を入れていたのですが、両方とも却下です。
なるほど。では、このくらいの色?もっと強い?近くにあった色鉛筆をあててみたり。糸棚からごっそり糸を出してきて、合わせてみます。(写真がそれです。)合うのあるかな?新しく染めるのはぜんぜんかまわないのだけど、、、
これがいいと選ばれたのは、染料をいっぱい吸った濃く深いグリーンでした。(写真中央下側に写ってます。)ああ、ここまで濃いのだな。帯の方向性がしっかり決まった気がした。
しかし、みるさま、この糸、タイコに二筋いれるのみで、前帯には入れないでとおっしゃるのだ。ふむー、面白い。不特定多数のお客様に向けてつくるのなら入れると思う。これこそonly onlyの醍醐味だなあ。
みるさまに、生命を吹き込んでいただき、完成形が見えてきました。ここまで行けば、第三コーナーまわったようなもんです。
*この日は、天気予報は雨マークでした。みるさまとemiさまが我が家滞在中に、ザーッときて、お着物なので心配しましたが、お帰りになる時はからりと晴れて。さすがお二人とも強運でいらっしゃいます。

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