吉田美保子の some ori ノート

草木染めの準備

2016.06.15

IMG_4898.JPG
こうさまの大麻の作務衣、いよいよ染めです。半分は藍染めにするので、発送済み。半分は私が草木染めで染めます。
早速下準備をします。これをしないとね、麻や綿などの植物繊維は染まりが悪いのです。(ちなみに藍染めにはしなくてオッケー。藍染めは植物繊維と相性がいいので、そのままで染まります。)
まず糸を洗って、余計な汚れを取り除き、乾かします。それから、呉汁という大豆の汁に一晩浸けて、タンパク質を糸にしみ込ませます。よくしみ込むように、ラップをしています。
それを洗わないでしっかり絞って、干して、完全に乾かします。こういう作業中に、糸の素性が分かってきます。大麻の糸、久しぶりだから、まず仲良くならないと。よろしくね。
IMG_4922.JPG
さあ、準備が出来たら染めなのですが、どこを狙って染めましょう?こうさまからは、赤茶かえんじと伺ってます。しかし、それはおおざっぱな話しです。狙いの定め方が、今ひとつ、ピンと来てない私です。思うようにはなかなか行かない草木染めですが、それでもベクトルの向け先はガシッとつかみたい。あやふやのままでは染められません。
そこで電話。(only only のお客様にこんなに電話するのははじめてのこと。だいたいの方とはメールです。しかし電話も大歓迎です)
色のことをくどくど聞く私。よかったら、染めてみて、見本をお送りしましょうか?ご覧になりますか?
「いや、それはええねん。送ってこんでええ。あんたのことを信用してお任せします。濃い色が好きです。濃く染めて下さい。楽しみにしています。」

カテゴリー