吉田美保子の some ori ノート

めとさま、ふたたび

2017.04.11

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完全注文制作 only onlyは、いくつかのご注文を同時進行させています。今までもそうだったのだけど、ブログでは、一つ書き終わったら次のをスタートさせる方式で書いてました。しかし、実はちょっとムリしてました。実作業とブログが、こんがらがるのです。それで、これからはブログも、同時進行で書いて行こうと思います。(書いている方の都合で申し訳ない!)
さて!それでは、登場していただくのは、めとさまです!
めとさまといえば、「colored wind」です。こちらに制作ストーリーがまとまっています。
この着物を作っている頃に、めとさまは、一大決心をされました。仕事を辞めて、紙漉きの道に進まれることにされたのです。いろいろな葛藤があったと思いますが、上の写真のスッキリとしたお顔。決めた道をしっかり歩いてるって感じですね。(めとさまのサイト→枯風庵 colored-wind.com
そのめとさまが、去年の12月、清正公の陣羽織シリーズのショールをお求めくださいました。それをきっかけにメールのやり取りをしました。相変わらずの、美しい文章です。メールなのだけど、とびっきりの便箋に、万年筆できれいな色のインクで書いたお手紙もらった気分になりました。
後半の部分、そのまま引用させていただきますね。実は一部抜粋でご紹介したいと思ったのですが、あまりに美しく抜粋できないのです。きれいな、透明な、めとさまそのもののような文章です。
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(前半は略)
そして、もう一点。
ずっと「いつかの折に」と漠然と思っていたことなのですが、
何となくその「いつか」が今のような気がしてお伝えします。
美保子さんに「colored wind」を織っていただいて、ほぼ3年になります。
進むべき道を模索し、「名前」を探し、紙漉きに辿り着く過程は
あの着物の制作とぴったり重なっていました。
(屋)号の「枯風(庵)」は、実は「colored wind」の意訳です。
ようやくひとり立ちしつつあるか…という現在ですが、
号を決めた時から、もっと足場がしっかりしたら「枯風」という名の着物を
織っていただきたいなぁとずっと思っていました。
とはいえ、何をもって「足場がしっかりした」と判断するのか難しいですし、
美保子さんのスケジュールもおありですし、予約という形で
お引き受けいただけませんでしょうか。
色柄、風合い、絵羽かどうか、袷か単衣か、それら全てお任せで、
時期もいつでも結構です。
先約の方々との兼ね合いや材料の入荷など、諸々が調った時、
おそらく私の「足場」も何かしら形になっている気がします(と願います)。

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