吉田美保子のsomeoriノート

Tuesday,28 June 2016

「美しいキモノ」、取材!

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今日は、「美しいキモノ」誌の取材を受けました。秋号に、熊本地震復興応援のページを企画いただいていているそうです。神奈川県在住の私も、「熊本ゆかりの染織家展」に毎回参加させていただいているご縁で、お声掛けいただきました。熊本への思いのたけをしゃべりまくりましたわっ!

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熊本は、地震のあとの追い打ちを掛けるような大雨で、弱り切ってるんじゃないかな。遠くから見守る私も、地団駄を踏む思いです。鎮まれー鎮まれーと念じる日々。

しかし、今回の「美しいキモノ」誌さんのように、自分のテリトリーから、得意分野で応援したいって思ってくださっている方が、たくさんいて下さるんだってこと、ぜひ知って欲しい!すごかよ〜。どんどん届くけん、待っとってー。

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美しいキモノ秋号は、8月20日の発売予定です。発売されたらまた書くね。

*写真は取材が終わってほっとしてセルフィー撮りまくる私。一人しかいないのにニコッと笑うのがいたいたしい。

Monday,27 June 2016

整経

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こうさまの大麻の糸、巻き終わりました。次は整経です。

整経するには、どんな布にするか明確に落とし込まねばできません。数字で明らかにするのです。いつもは始めからイメージがしっかりしてますが、今回は未知数の部分を残したまま突き進んで参りました。出たとこ勝負のところ、やるっきゃないの部分、正直ありました。

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整経、今回、4回に分けてすることにしました。作務衣の上着とズボンを分けて織ろうと思った。それからベルトにする布。あと上着の上前と下前を合わせる紐にする薄地の布がいると思うのよね。これ、こうさまからのリクエストは無いんだけど、縫い糸まで大麻がいいとおっしゃるのだから、そりゃー、紐も大麻でなくちゃね。

作務衣を上着とズボンに分けるのは、いっぺんに織ると嵩高になりすぎるからという理由と、もう一つの理由は、上着とズボンの布、少々違えた方がいいと思ったから。完成する布のパッと見た目は同じだけど、筬密度をほんのちょっと変える。ズボンにする方を、密にして全体重が掛かっても、動き回っても、大丈夫な強度を保たせる。上着の方は、手績みのタイヘンプの割合多くして、こうさまのご希望の野武士のような雰囲気を出す。

Sunday,26 June 2016

巻く

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こうさまの大麻の作務衣、染まった糸が出そろいました。さあ、巻きますよ。

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藍染めの糸(外注分)は、綛が乱れていたなどと書きましたが、自分で染めた草木染めの糸も、これ、この通り乱れています。人のこと言えないね。あはは。

これは糸の問題、大きいです。タイやネパールなどで手績みされた大麻の糸は、織り糸にするには、相当の覚悟が必要です。苦労することが分かっていても、それでも使いたかった。こうさまのお望みに近づくからね。

逆に言えば、流通に乗ってる糸の優秀さよ。信頼できるありがたさよ。ま、しかし、使いにくい糸を、工夫と粘りで、徐々に手なずける快感もありますわいな。

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木枠に巻いていきます。この作業は、我が家に手伝いに来て下さってる、miwaさんとasakoさんに、ずいぶんお世話になりました。特に藍染めはほとんどasakoさんがやってくれたようなものです。asakoさんは麻子さん。麻にご縁が深い方です。

Saturday,25 June 2016

藍染め糸、戻る。

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こうさまの作務衣、糸染めの半分は藍染めにするということで、こうさまのご友人で、すくも建ての藍染めをなさる方に送っていました。それが、とうとう戻ってきました!発送から2ヶ月半。さあさあ!

ものすごく、濃く、しっかりと上がっています。申し分なし。いい色です。

が、綛はそうとう乱れてました。染めれば必ず綛は乱れるから、ある程度は覚悟していました。それを未然に防ごうと、発送前に、綛上げし直して小綛にし、ひびろ糸も何ヶ所も入れました。しかし、しかし、覚悟以上に乱れてました。これ、巻けるのか?

特にタイヘンプと、単糸。この時点で、タイヘンプを経糸に使うことは断念しました。単糸はふわふわになっていた。気持ちはいいけど、織り糸としてはキツい。双糸はセーフ。

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双糸の糸を、もう一度、綛あげし直します。付きっきりです。これから糊をつけなきゃですので、綾の出てる綛じゃないと。

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洗ってます。さすがー、色がぜんぜん出ませんね。藍染めのあと、しっかり洗ってくださっているのがよく分かります。

Thursday,23 June 2016

ふのりを作る。藍はまだ。

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こうさまの大麻の作務衣、草木染めで、赤茶色に染める分は完了しました。藍染めの方の進行が気になります。3、4週間くらいで戻ってくるかと思ってましたが、気配もなく。

では、赤茶色の方の糊付けを先にやっちゃいましょう。糊はふのりにしましょう。化学の糊を否定しているわけではないけど、今回はできるだけ自然のものを使いたい。

上の写真は、ふのりをちぎって、水にふやかしているところです。

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こちらの写真は、ふのりを煮て、漉したところ。きれいに出来ました。

藍染めの糸は、待てど暮らせど戻ってきませんが、私は実はホクホクしていました。もうちょっと遅れてくれたほうがいい。準備万端になってしまったら、織らない訳にはいかなくなる。実は今は織りたくないのだ。

これ、今年の一月の話しです。なぜ、織りたくなかったのか。

そうです。冬だったからです。関東の冬はカラカラです。いくら加湿器をフル稼働させたとしても、冬の間は麻は織りたくなかった。少なくても春。ベストは梅雨。それまでひっぱりたかった。

目の詰んだしっかりした大麻の布を織るのに、湿度が必要です。

Wednesday,22 June 2016

「多士東京 No.46」に載った!

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わーい!「多士東京 No.46」が送られてきた!これに載ったのだよ〜。

と言っても、何のことだかお分かりの方は、高校の同窓生で、それも主に関東在住で、先日6月12日に開催された東京同窓会に出席された方で、その時配布された冊子をよくよく読まれた方のみだと思う。

読まれた方は少ないかもしれないけど、じんわりうれしっす。

これは、私が通っていた、熊本県立済々黌高校の、東京同窓会が毎年発行している冊子なのだ。編集は、毎年、担当学年が順繰りでする。今年は、昭和46年卒の先輩方。御歳63歳だそうだ。卒業45年たって、ふるさと熊本を遠く離れた関東に住まう、職業もお立場も千差万別の初老(失礼!)方々が、一年かけて、編集なんて多分経験ないでしょうに、けんけんがくがく、一冊の冊子を作り上げるのだ。

寄稿を依頼された時は、ちょいちょいで書けるかなと思ったけど、実際書いたら難しかった。テーマに沿わなきゃだし、字数制限が厳しくて。
一度提出したら、「この部分を削って、ここを膨らましたらどうだろう?もっと良くなると思うけど」とアドバイスもいただき、「わー、こんなに真剣に作っておられるんだ」と感動した。

それで、今日、送られてきた「多士東京46」をじっくり読んで、すごく丁寧に大切に作られている様にじーんとした。たった20ページの冊子に、46卒の先輩方の、人生の機微や真面目さが詰まっているんだなあ。

済々黌の同窓会は、いろいろノルマがあって、われわれ62年卒は、おととし、東京同窓会の幹事を担当したのだ。大変だったよ。何の得にもならないしね。ただ働きだしね。いや、持ち出しもしちゃうのよ。でもすごく面白かった。

だから今年も2年下の後輩たちががんばって幹事をしているから、先日の同窓会出たかったのだけど、もろもろ段取り悪くかなわず、この冊子も受けとれず、、、ま、いろいろありますわ。

私の文章は以下です。テーマは「天地万象皆わが師」。黌歌の一節です。ご興味の向きはぜひ〜。

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Tuesday,21 June 2016

染めの話し

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only only こうさまの大麻の作務衣、糸染めの段階です。今、このブログは、染めてた時のデータを見ながら書いてます。話せば長ーーいのですが、きゅっとまとめて書きますね。昨冬の話しです。

大麻の糸染め、苦労しました。草木染めに染まりにくい植物繊維であること、分厚い布にするために太い糸を使っているので嵩がはるってこと、タイヘンプは糸の状態も不均一だってこと、いやー一、ひと筋縄では行きませんでした。一ヶ月間で、都合、12回染めました。

まず、求める色は、赤茶からえんじ色です。選んだのは、強い染料であるカテキュー。アルミ系の媒染で定着させる。染めていてまず心配したのは、茶色は茶色でも、ちょっと黄色に振れた茶に染まるなってこと。

それで、3回目の染めから、染料に、様子を見ながら、スオウとアカネとラックダイを追加。赤みを持たせます。よしよし。

それから、「濃い色に染めてください」という、こうさまのご希望。どう答える?

染液を濃くして、何度も繰り返して染めるのは常套手段。もちろんやります。しかし、6回目の染めから、それだけでは足りないと気付く私。思うような濃さにまではならないのです。大麻の糸が、染めのタンクに入っている時は、濃く見えるのでホクホクなのだけど、乾かすと白っ茶けてきてガッカリ。はい「もう一度」、だけではらちがあかない。

糸が染料成分を吸う率をあげなければ。

それで、媒染剤を変えてみた。まず、極薄の鉄媒染。うっすら、黒みを帯びます。いい感じ。しかし、これを何回も繰り返すのはこわすぎ。黒くなってしまっては元も子もない。2回までにしよう。

よし、では次ぎは銅で媒染してみよう。あ、これもいいぞ。媒染剤が変ると、新たに染料が繊維に食いつく感じします。結合の量が増えるという感じ。これも繰り返す。

赤茶に染まった糸は、最終的には、藍染めの糸と合わせて布になります。藍染めの方も、しっかり濃い色に染めて下さっていることでしょう。それは手元にないから、シュミレーションで、乾かした赤茶の糸の横に、濃い藍色の別の糸を仮に置いてみて、合わせてみる。強い藍に負けない茶色まで持って行かねば。「よし!」って思えるまで。

もうこれ以上、染まらない(繊維に染料が入らない)って地点まで染めました。ヘトヘト。

Sunday,19 June 2016

草木染め、本番。

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試しでカテキュー(阿仙薬)で染めた、こうさまの大麻。では、媒染もしてみましょう。媒染剤はアルミにしよう。アルミって一番素直な、ストレートな色になると思っているのです。

いつもだったら、酢酸アルミを使うのだけど、今回は天然のアルミにしてみよう。こうさま、なるだけ自然のものを使った方がよろこばれると思うのよね。以前、ネパール産の天然アルミを分けていただいていたのだ。今こそ出番だ。

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媒染もいい感じなので、これで行きます。濃さと色の微調整は、粘ればできると踏んでいます。

さあ本番。とにかく肉体労働です。染めて、留め釜して、軽く洗って、媒染して、まあまあしっかり洗って、もう一度染めて、留め釜して、完全にしっかり洗うの繰り返し。

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大麻の糸、双糸、単糸、タイの手績みヘンプと三種類です。大量にあります。絹よりずっとかさばるし重い。上の写真は出番を待つ、タイヘンプ。

Friday,17 June 2016

カテキュー

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「草木染めで染める、茶色系の色はあんたに任せます。濃い色に染めて下さい。」

こうさまに言われた私、さあ、はりきって行こう!まず大前提は、草木染めに染まりにくい植物繊維である大麻に、濃い色を染めるってこと。

だったら、染まる力の強いエキス系の染料でしょうか。うーん。カテキューかな。

カテキューとは、熱帯で育つ植物で、江戸時代から、染料として、また漢方薬として、輸入されてきました。阿仙薬(あせんやく)とも呼ばれます。頼りになる、安定している染料と言えるでしょう。

実は私、このカテキュー、着物や帯の染めにはほとんど使いません。強すぎると思うし、今どきの色ではない気がするのです。しかし、今回は野武士です。強く濃い色を求めています。これは、今こそ出番かな。

早速一部を試しに染めてみます。あら、これは行けるかも。けっこう染まりがいいわ。繰り返しそめれば、濃さもクリアできそうね。

Wednesday,15 June 2016

草木染めの準備

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こうさまの大麻の作務衣、いよいよ染めです。半分は藍染めにするので、発送済み。半分は私が草木染めで染めます。

早速下準備をします。これをしないとね、麻や綿などの植物繊維は染まりが悪いのです。(ちなみに藍染めにはしなくてオッケー。藍染めは植物繊維と相性がいいので、そのままで染まります。)

まず糸を洗って、余計な汚れを取り除き、乾かします。それから、呉汁という大豆の汁に一晩浸けて、タンパク質を糸にしみ込ませます。よくしみ込むように、ラップをしています。

それを洗わないでしっかり絞って、干して、完全に乾かします。こういう作業中に、糸の素性が分かってきます。大麻の糸、久しぶりだから、まず仲良くならないと。よろしくね。

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さあ、準備が出来たら染めなのですが、どこを狙って染めましょう?こうさまからは、赤茶かえんじと伺ってます。しかし、それはおおざっぱな話しです。狙いの定め方が、今ひとつ、ピンと来てない私です。思うようにはなかなか行かない草木染めですが、それでもベクトルの向け先はガシッとつかみたい。あやふやのままでは染められません。

そこで電話。(only only のお客様にこんなに電話するのははじめてのこと。だいたいの方とはメールです。しかし電話も大歓迎です)

色のことをくどくど聞く私。よかったら、染めてみて、見本をお送りしましょうか?ご覧になりますか?

「いや、それはええねん。送ってこんでええ。あんたのことを信用してお任せします。濃い色が好きです。濃く染めて下さい。楽しみにしています。」


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