吉田美保子のsomeoriノート

Saturday,10 June 2017

めとさま、4回目の打ち合わせ

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5月の半ばの爽やかな日、めとさま、4回目の打ち合わせに、我が家にお越しくださいました。

メールで段取っているとき、「実は沼にはまってしまって、、、」とご自分のことを揶揄しておられましたが、お越しになってしまえば、いつも通り、すっきりとした表情をされています。

二人で図面をにらみ、もう少し黄色に振ることになりました。ピンクの分量が減って、こっくりした黄色を増やします。

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今、染まっている糸を見ていただきます。糸を見ているめとさま、本当にこういう色がお好きなんだなあ。ぽーっとされてる感じがいいなあ。

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後日連絡がきて、一色染めなおしました。どの色が違うかお分かりですか?

右から二番目の茶色です。鳶色から、ニュートラルな茶色になりました。

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図面もご希望で、山吹色の太細を入れ替えて作って見ました。が、これは相談の上、却下となりました。うん、私も、元々の細いバージョンの方がいいと思います。かすみのようで、風が吹いているようで、かっちりした形でなく、めとさまらしいと思います。

Friday, 9 June 2017

めとさま、染めはじめる

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めとさま、2枚目のお着物のonly only、ブログ上ではちょっと間があいてしまいました。アップデートいたしましょう。

3回目の打ち合わせのことまで、書きましたね。あれから、ちょこちょこと染めはじめました。完全にデザインが決まったわけではないけど、指針は決まりましたので、できることからやりましょう。

どの糸を使おうかな?

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何と言っても、手を動かさないと始まりませんものね。特に今回は多色ですので、少量ずつコツコツ根気よく染めましょう。机上から、ガス台の上にシフトです。

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色を調整しながら染めます。

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濃い紅色の雨絣、これは本数は少ないけど、大事ですので、やっちゃいましょう。

雨絣って、糸をくくって染めて、色が濃いところと薄いところを作って、それがランダムに出るように、織ることです。そうすると、雨が降ってるように見えるんです。

ではまず、小綛を作って、

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くくります。

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染めます。この糸ね、経糸1240本の内の、16本の予定です。輝け、渾身の16本!

Wednesday, 7 June 2017

きいさま、Let's go to Opera.

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きいさまのonly only 完成しました。

ちんまりしない。見たこともない帯。のびのびと思い切りよく。ファッションではなく、工芸。

そんなきいさまとの、二人三脚。やっとこやっとこ、走ってきました。二人でゴールを切りましたよ。

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名前をね、「Let's go to Opera」とつけさせていただきました。華やかなきいさまにお供して、いろんな場所に締めていっていただきたい。そんな思いを込めて。

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上の3枚の写真を見てくだいね。おタイコの締め方で、表情がこんなに変わります。遊べる帯よ。

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きいさまね、先日、完成したこの子に会いに、我が家にお越しくださいました。見るなり、パチパチパチと拍手してくださった!ミホコさん、やったねって!

ブラボー!

私もとても感激しました。うれしかった。ありがとうございます。

きいさま、作り手に精一杯仕事させてくださいます。優しい、度量が深い方です。そうじゃなきゃ、「見たこともない帯」ってご注文されないよね。見かけが穏やかで、きれいな方だから、その肝の座った感じがちょっとギャップで、萌えました(笑)。

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この帯は、きいさまのライフでもあります。手先で静かに始まって、だんだん活動的になり、お腹とタイコで賑やかな時間を過ごし、また静かになってきて、タレの部分では静かな時を迎えてる、、、、そんな人生を表現しています。

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静かな時に戻るには、まだまだゆっくり時間がありますね、きいさま、ますますいい人生を!


Thursday, 1 June 2017

ラジオ深夜便で笠原博司さん

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いつも布団に入って寝入りばな、ラジオを聞いています。NHKのラジオ深夜便って老人に人気の番組。妙に好きなのよね。

昨晩聞いていたら、「4時からのインタビューは染織家の笠原博司さん」と言うではないですか! 笠原さんって、今、取り組んでいるきいさまの帯の合わせる着物の作家さんです。まあなんと言うご縁。

これは聞かなくちゃと思うも、午前4時の放送では、とてもとても。。

そう思いながら寝ちゃったのだけど、今は便利なサービスができてて、昨晩のラジオが1週間聞けるのね。今日、仕事しながら繰り返し聞いてました。

笠原博司さん、丁寧な、率直な語り口で、ラジオの向こうの宮城県の自然の中の工房でお話しされてる姿が目に見えるような感じしました。若い頃の本郷さんの工房での修行時代の話も、今、東北で後進の方に道を作ってらっしゃる話も、引き込まれて聞きました。ああ、この人の織ったものは、気持ちのよい、いい織物になるわけだなあと思いました。

今からでも聞けますよ。こちらのページの、一番下の「4時台」ってとこをクリックしてください。6月8日の午後6時まで聞けるそうです。

*写真は、きいさまの only onlyの帯、水元している様子。この帯がね、笠原博司さんのお着物に合わせて、締めていただくんだよ!

Tuesday,30 May 2017

きいさま、織ってます

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さあ、きいさま、本番織ってます。あとはもう決めたことを完遂するだけ。

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緯糸の地の部分は和紙の糸です。

メインのところは、「カンボウジュ」。カンボジアにいる野生に近いお蚕さんの吐いた絹です。それから、「キビソ」。繭の外側のシェルターになる硬い部分を糸にしたもの。

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染めにはちょっとだけ秘密があります。それは染料に「オペラ」をほんのちょっぴり加えたってこと。色で言うところの「オペラ」って、とても華やかな濃いピンク。ちょっと派手すぎるくらいの色。

きいさま、そそとした華やかさをお持ちになのです。そして、オペラを愛してらっしゃる。だから、「オペラ」の華やかさのエッセンスをこっそり加えました。ごくごくちょっぴり。魔法をかけるつもりでね。

Friday,26 May 2017

届いた!

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玄関のピンポンが鳴った。出てみると郵便配達の方。大きな封筒を手渡され、ハンコいりませんよ、ポストに入らないから手渡しです、と。

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まあ、なんでしょう?(お、これはひごまる?全く有名でないゆるキャラの、、、)

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差出人は、故郷のお役所。開けてみると、、、、(まさか、督促状?って私は、住民票ないよ、、、)

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あ!

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これは蛇の目紋。加藤家の家紋です。

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こちらは細川家の九曜紋。

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昨年の個展「清正公の陣羽織」展での売上の10%を寄付させていただきました。これは、多くのお客さま方にお買い上げいただいたから出来たことで、とても感謝しています。僭越ながら皆様になり代わりまして、不肖わたくしが熊本城主になりました。(3月末で53,781人の城主がいるらしい)

お買い上げいただいた皆さまのお気持ちが熊本城に使われます。ありがとうございます。

10万円以上の寄付で感謝状を贈るとのことでしたが、寄付して半年、それがやっと来たのですね。市役所の方々、お疲れさまです。役所機能、滞りなく回ってるってことですかね。それならオッケー。まだまだそれぞれ大変で、問題はあると思うけど、回ってるって大事よね。回してくれてありがとう。

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そういえば、天守閣の復旧工事が始まっているみたいですね。現代アートのようなラッピングされた画像を見ました。

がんばろう、熊本!

Tuesday,23 May 2017

ブラッシングカラーズ

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きいさまのonly only、いよいよブラッシングカラーズです。

テーマは、ライフ。

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それも生まれる前から、

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土に帰った後まで。

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静かに始まり、活動し、静かに帰る。

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そんな一生を帯に表現する。

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きいさまのおのぞみは、「ちんまりしないこと」。

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のびのびと、きいさまの一生を表現します。

Tuesday,23 May 2017

色をつくる

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さあ、きいさま、デザインは決まりましたので、色をつくります。ここは踏ん張りどころです。妥協なく、ある一点を見つける感じで、合わせて行きます。

試し織りの時のデータはあるけど、その通りにはいかないのが泣きどころ。がんばります。

ひとつ、きいさまと話していて面白かったのは、私が「ブルー」のカテゴリーのつもりで染めている部分を、「グリーン」とおっしゃいます。このグリーンがいいと。え?これ、緑に見えます?え?え?

私は舌を巻きました。確かに、その部分、青い染料に、黄色の染料を相当量混ぜています。だから、緑成分はあるのです。しかし、ぱっと見には分からないと思うのだけどな。色に敏感な方だな、きいさま。

私の方に、これは青だって思い込みがあるのもあるだろな。思い込みはいかんぜよ。本番にも黄色成分、こっそりしっかり入れますよ。

Sunday,21 May 2017

5回目の打ち合わせ

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*お詫び 申し訳ございません。きいさまストーリー、ページが前後しており、時間軸が狂っておりました。話が通じなくて、読みづらかったと思います。申し訳ありませんでした。理由は、保存しておいた原稿を、時間軸を合わせないまま、アップしたことによります。すでに差し直しましたが、きいさま、お読みくださっている方々、ご迷惑をおかけいたしました。以後気をつけます。ごめんなさい。


では、気を取り直して、青い銀糸に「待った」が掛かったのちの話から再開しましょう。

青い銀糸が却下になった数日後、きいさま、5回目の打ち合わせにお越しくださいました。「お忙しい中、ミホコさんの手を止めて申し訳なかった」と急いでくださったようで、こちらも恐縮。

構いません、構いませんよ。お互いに納得したものを作りましょう。なんでもおっしゃってください。

この日は、デザイン的に大どんでん返しがありました。最後の最後にひっくり返りました。

まず、くだんの青銀はやめて、ブラッシングの入れ方も変えて、タイコに切り替えが2回入ります。タレの茶色のグラデーションもなくし、タレと手先は同じ色にします。お腹の柄もだいたい同じです。

うん、決まったね。

きいさまと、いろいろと腹を割った感じで、お話ができよかったです。

きいさま、「ちまちましないでくれ」と何度もおっしゃいます。「世の中、ちまちましたものばかり。思い切りよくやってほしい」と。

私、「そうは言っても、、、」「話し合ったことを、全部指定された通りに入れるとなると、どうしても狙ってやりますよ。実は狙いすぎになるのを私も警戒しています。ちまちまは私も嫌いだけど、思い切りよくすると外れる可能性も出て来ます」

きいさま、「それは、この帯をミホコさんに頼んだ時点で、責任の半分は私にあると思っている。だから思い切りよくやってほしい。」

わー、そういわれると、ますますがんばります。きいさま、かっこいいなあ。きれいで優しげでふんわりした印象の、いいところの奥様って感じのきいさまですが、漢の部分もお持ちだわ〜〜。ギャップに萌えます。

*写真は何度も描き直している図面たち。


Thursday,18 May 2017

織、激アツ、TOKYO

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今、東京は織物が熱い!

今日は午後遅くからお出かけしました。

まず、青山八木さんで小島秀子さんの個展へ伺って、次に、南青山のイトノサキさんでの企画展拝見し、さらにギャラリーcomo さんで開催中の下地康子さんの個展へお邪魔してきました。熱い熱い、それぞれすごかったよ!

書いた順は、回った順。布好きの方には、ああ、あの青山墓地突っ切るコースで回ったわねってお分かりの方もおいででしょう。

気持ちの良い雨上がりの夕方、都心の緑の中や、都会なのにホッとする空間を歩き回り、力強い布たちを見ました。なんで、糸を染めて、布を織るだけで、こんなに強いものが生まれるかな?すごいね、織り手の力量だね。素晴らしかった。

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小島さんと下地さんのお作品は、先日出かけた、国展でも拝見しました。国立新美術館のでかい部屋で、清々しさを、放っていました。

写真は、その時新美術館でもう一つ観た、草間彌生展で撮ったもの。織の展示会は撮りにくかったので、こちらを掲載。

草間彌生展、よかったわー。混みすぎて唖然としたけど、ここまですごいとは。どの時代も、とにかく、とにかく、やりきってる。私はニューヨーク時代の、白いでかい絵がすごく好きだった。

小島秀子展は、5月20日まで、青山八木さんにて。
「自然布と大人の半幅・夏衣」は、5月27日まで、イトノサキさんにて。
下地康子展「ウブスナ」は、5月23日まで、comoさんにて。
国展は、すでに終了しています。
草間彌生展は、5月22日まで、国立新美術館にて。

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