吉田美保子のsomeoriノート

Sunday,10 August 2014

Pure heart Michi、全容あらわる。

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昨年の今ごろは、アトリエ森繍さまからご依頼の ONLY ONLY に、一生懸命とりくんでました。日本刺繍の大家からのご注文に身震いしながら挑んだものです。鍛えていただいた、育てていただいたと、なつかしくうれしく、思い出しています。

そうしておりましたら、なんと、お写真をお送りいただきました!!!ひゃーー、感動!!!

これは、仮絵羽仕立てもせずにお納めしたので、形になったのを初めて見ました。うっわー!

この写真、撮るの相当お手間だったと思います。どんなに時間とエネルギーが掛かったか、、、、想像するとクラクラします。Pure heart Michi よ、よかったね、こんなに大事にしてもらって、、、生みの親の私はとてもうれしいよ。

しかしながら、これで良かったのか、もっと出来なかったのか、、、と問わずにはおられません。持てる力を全て出し切ったとは言い切れますが、もともとの力が極少なので、、、。

もしよかったら、このお着物のメイキングも、読んでみて下さい。時間をさかのぼっていただけると読みやすいと思います。こちらです→
作品ギャラリーにも載せてます。こちらもぜひ→


あらためまして、アトリエ森繍の森康次先生、佐藤未知さん、本当にどうもありがとうございました。おかげさまでなんとか、織り続けています。

Saturday,14 September 2013

作品ギャラリーに、Pure heart Michi 登場!

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作品ギャラリーに、最新作、Pure heart Michi、 登場です!
どうかご覧下さい。こちらです。

これにて、アトリエ森繍さまから、いただいた ONLY ONLY のお仕事、ひとまず完結です。森先生、佐藤さん、このブログを見て応援して下さってた皆様、本当にどうもありがとうございました。

さあ、次です!!!! 

Friday,13 September 2013

Pure heart Michi,  生まれでる

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こちらが、アトリエ森繍の森康次先生からご注文いただきまして織らせていただいたお着物です。お弟子さまの佐藤未知さまがお召しになります。
僭越ながら、私、命名させていただきました。その名は、、、
ジャーン!

「Pure heart Michi」です!

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Pure heart Michi にさせていだいたのは、一度だけお会いした佐藤さんが、一途で真っ直ぐな印象を私にくっきり残してくれたこと。
このお着物を、染め進むたびに、織り込むごとに、布は透明感やストレートさをどんどん現していきました。まるで佐藤さんとお会いしているようでした。

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白は、森先生がフォーマットされた pure white で、凛とした基礎。
黄は、苦しみや辛さがあっても、必ずやって来てくれる太陽の色。
みどりは、小さな小さな新芽が、みずみずしく、ぷるぷると手を伸ばす様を。

そんなお着物です。

Thursday,12 September 2013

森繍さま、総仕上げです

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アトリエ森繍の佐藤さんのお着物、湯のし屋さんから、ツヤツヤふっくらになって戻ってきました。さあ、最終の検反と墨打ち(印付け)です。これ、けっこう大変。肩山を決め、長さを揃え、衽と身頃の関係を決定します。いえね、これ、織りながら、印つけているのです。だから、本当はそのままでいいはずなのだけど、そうは問屋が卸しません。

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お着物には、名前を付けて、お手紙を書いて、糸見本をつけて、お手元に向かわせます。

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大切に、大切に。大切な人を守るお着物だからね。
お着物の写真は、また後日!

Wednesday,11 September 2013

織り上げて、仕上げ

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アトリエ森繍の佐藤さんのお着物、織り上がり、仕上げをしている様子です。
これは、湯通し。糸につけた糊を落とし、布目を整えます。この瞬間は、感動的です。ガチガチに緊張してたものが、ちゅるんと緩んで、息をする。

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その後、張り手で張って、乾かします。
それから、湯のしに出して、蒸気をあてて、布はますます輝きます。

って、実はこの写真、数日前のもので、お着物はすでに森繍さまの元に向かいました。
織り上がったものは、やはり森先生と佐藤さんに一等はじめにみていただきたいですからね。
ブログを見てて下さってる方、ごめんなさい。

Monday, 2 September 2013

織りはレムニスケート曲線なのだなあ。

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アトリエ森繍の佐藤さんのお着物、毎日せっせと進んでいます。
ここは、衿の部分。無地場です。

織っていて、この前教えてもらった、「レムニスケート曲線」を思った。
レムニスケートって、ふたつの曲線が、同じ大きさでバランスを保っているっていうのが、たぶん大事なんだと思う。

今、目の前で、現れてくるこの布のレムニスケートとは?

森先生の思いと、佐藤さんの思い。
森先生の思いと、私の思い。
佐藤さんの思いと、私の思い。
佐藤さんを輝かせる着物であるということと、着物としての完成度。
蚕が吐いてくれた絹糸を生かすということと、素材を制御して目標に近づけるということ。
計画通りに進めるということと、インスピレーションに身を委ねるってこと。

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そんなことを思いながら織ってます。

Thursday,29 August 2013

まだまだー!

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アトリエ森繍さまの佐藤さんのお着物、ジリッジリッと進んでおります。毎日毎日、目標を決めて。
「今日は何尺進もう」「この柄終えよう」「小管(こくだ)何本空けよう」「機草(はたくさ)何枚落とそう」とかとか。目標達成が日々の支えです。くじけないわっ!

ちなみに写真は、右の後ろ身頃の裾に近いところを織ってます。

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織りたての布に小管に巻かれた緯糸を乗せてみる。経糸が白いから、緯糸の染めは結構しっかり強めです。

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経糸と綜絖はこんな感じ。

Wednesday,21 August 2013

織ってます

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アトリエ森繍さまの佐藤さんのお着物、佳境を迎えております。写真は、上前の裾から一尺あたり。ひざのちょっと下。
上前の裾から二尺くらいまでは、とても目立つ部分です。緊張しつつも、伸びやかに行こう!

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計画通りに織るのですか、24丁の杼のうちどれを選ぶかは、ちょっとしたアイディアや即興や気持ちによります。

例えば、地の黄色を織っていても、それが目立つ場所か、あるいは目立たせたくない場所か。

裾の方からご説明いたしますと、裾を織るとき選ぶ糸は、ズバリ軽く薄めの糸です。って同じ地の黄色の中からチョイスするのだから、ほとんど変わらないのだけど、でもやっぱり違うのです。気持ちの違いかもしれないけど、それは着物になったときの着姿に影響すると思っている。
例えば、裾には、節はなるべく入れないようにしています。そこに人の目を集めたくない。重力のない印象にしたいのです。ボテッとしないは、大事と思ってます。

裾の上に目を移しますと、そこは見せ場と言われる部分。上前の身頃、衽には、特に力をこめます。他の部分を織ってても、緯糸にいい節が出てくると取って置いて使ったり。バランスの比重を大きく、大きく。

その上は、お尻ですので、目立たせません。でも、丈夫さは一番必要。後ろ身頃の話だけど。それで、糸も少々太目を詰めて入れ、しっかりしっかり、一越一越。

その上は、おはしょりと揚げ、何より帯の下だし、何重にもなるところ。じゃまにならないよう、すっきり淡々と。でも、ここは、佐藤さんの体のど真ん中です。大切に大切に包み守る。見えない所だけど、大事なのです。

その上は、前身頃の話だけど、胸のあたりで、これまた見せ場。お顔の近くだから、特にきれいに。衿もそうね。輝く糸を意識して入れる。お顔がパーッと輝くように。


「なんだか、元気になるのよね。自信も持てるし。この着物、着てるとね。」って、いつか、佐藤さんが思ってくれたら本望だ。

Sunday,18 August 2013

緯糸のこと

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今回のアトリエ森繍さまのお着物の、緯糸(よこいと)について、少々ご説明。
緯糸は、全部で、24種類です。24丁杼で織ってます。

色別に列挙してみますね。上の写真が黄色系。13種類。面積が多いですからね。単調にならないように、濃淡、太細、つるつるホッコリ、いろいろです。

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白は5種類。効かせ色だし、あくまで白く。一種類だけ、ほんの少々、青みがかってます。(←これが真っ白に見えるキモ!)

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緑は6種類。グラデーションをきれいに見せるのに、緑に特に気を使いました。色別は以上です。

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それから、糸の種類別に列挙いたしますと、上の写真が、メインに使った、ぐんま200の生繭座繰り糸です。10種類に染め分けています。緯糸全体の80%以上はこれらの糸になりますなあ。ツルツルピカピカで、とてもきれいな、ふっくらした糸です。

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この14種類の糸が、それ以外の糸です。糸の種類は、生繭座繰り糸の少々太目や、細目の真綿紬糸など。布に表情がでますし、何より丈夫にもなります。

以上、24のチョイス。目の前で、自分の手で糸が布になって行く。

Thursday,15 August 2013

さあ、いよいよ!

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昨晩、糊をつけた糸を巻きまして、さあいよいよ織りますよ。

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どの杼にどの糸を入れるかも周到に考えます。メインで使う糸は同じ種類の杼にいれて、見なくても触るだけで分かるようにしています。糸量の計算ももう一度。慎重に、慎重に。(算数苦手です)

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袖の部分を織ってます。

12時に手をとめ黙祷。

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