吉田美保子のsomeoriノート

Sunday,18 December 2016

あおさま!

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さあ、お待たせしました。こちら、どなたかお分かりですか?

そうです。

じゃーん!

あおさまです!

あおさま、「my first kimono」をお召しで、熊本で開催した拙個展「清正公の陣羽織」にお越しくださったのです!

すっごくお似合いで、心から安堵しました。

いやはや、感無量です。地震が起こった今年4月中旬、私は、あおさまとメールでこのお着物についてのやり取りをしていました。それからいろいろありました。わが故郷はどうなってしまうのだろう?熊本が心配でなりませんでした。心を強くもって来られたのは、このお着物に取り組んでいたおかげです。

それが、7ヶ月後、こんなに立派になって!熊本に連れて来てもらって!ひょー!

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「碧」という色について、いろいろ悩みながら進めてきましたが、この日、このお姿を拝見して、ああこれでよかったと思えました。あおさまの、気品があってボーダレスな自由な感じとよく添っていると思います。

あおさま、着姿を見せてくださって、本当にどうもありがとうございました。それも熊本で!個展という晴れ舞台で!前日には天草を旅行され、熊本を楽しんでくださったのもとてもうれしかったです。

Monday, 3 October 2016

my first kimono

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あおさまの only only、完成しました!湯のしに出して、仮絵羽もやってもらって、やっとやっと完成です。

あおさまのお顔を思い出しながら、最終チェック。撮影。糸見本を作って、お手紙を書きます。そして、お着物の名前を考えます。

うーん。

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my first kimono とご提案させていただきました。

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一枚めのきものをとご注文いただいたからのなのですが、もう一つの理由は、あおさまの初々しさを隠し持った感じからです。だから first という言葉を使いたかった。

少女が新しい世界を見つけた時の、ドキドキ、わくわく、戸惑い、どんどん入り込んでいく感じ。あおさまから、そんな印象を受けていました。

あおさま、普段は、いわゆるバリキャリといわれるビジネスウーマンでいらっしゃると思うのだけど、素がピュアな方だなと。そのギャップがまたかっこいいです。

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あおさま、お着物、受け取りにお越しくださいました。ふわっと羽織ってみられ、パッとお顔が明るくなられたのが、うれしかったです。

実は、11月の後半に、あおさまと再会できる予定があります。たぶん、このお着物、お召しでいらっしゃると思うんだよな〜。きゃーん、楽しみ。いやーん。どきどき。

ブログのあおさまストーリー、それまで中締めとさせていただきます。再会を楽しみに!

Sunday, 2 October 2016

蒸し、水元、張り手

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あおさまの only only、織り上がりましたよ。(ブログ上では時間を短縮しています。日々、同じように織ってきましたので、ネタがありません〜〜。安定していることはいいことですが、話題にはこと欠きますなあ。)

さあ、仕上げです。仕上げの作業は緊張の連続。絶対失敗が許されません。なぜなら、やり直しが効かないからです。

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まず、蒸します。布を不織布で巻いて、筒蒸しします。蒸すことによって、ブラッシングカラーズの染料が繊維にしっかり定着します。

それから、水元。布をぬるま湯に入れて、振り洗いします。余計な染料分や糊分を取ります。

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そして張り手で張って、伸子を打っていきます。絵羽だからね、4枚に分かれてます。せまい所に工夫して干します。

ここまで行くと、ちょっとやれやれ。どっこいしょ。

*写真はすべて、張っているところ。一番上の写真、濡れていることと、アングルのせいで、すごくビビッドに撮れています。乾くとぐっと落ちついた色味になります。

Friday,30 September 2016

織ってます

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あおさまのonly onlyのお着物、進んでいます。あおさま、お背が高くていらっしゃるので、ちょっと長めに設定してます。全長で3丈6尺。約13.6m。織っても織っても、先は長い。

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緯糸は16種類です。次の一越、どの糸を入れるかは、即興のところあります。色味と糸の種類、太さで大まかな決まりを作って、決まりの中では即興で杼を選びます。コントロール下の即興って言うか。

絵羽のお着物を織るときは、成果が分かりやすいのがいい。今日は袖分織ったぞとか、分かるのがいい。達成感がある。

Thursday,29 September 2016

織ってたら

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座繰り糸を経糸にして着物を織っていると、どうしても杼が糸をすくってしまって、目が飛んでしまうことがあります。糸に節があるから糸同士がくっつきやすく、どんなに気をつけていても、飛ぶ時は飛びます。いい糸の証拠でもあると言えると思います。機械で作ったすーっとした糸だったら、めったにないことだからね。

絵羽を織っているときは、自分が今、着物のどの部分を織っているか正確に分かるので、その目飛びがどこにでるのかももちろん分かります。

目立つ所だったら、問答無用で、織った糸をほどいて織り直しますが、例えば、仕立ての段階で折り込まれて、見えない場所にくるって分かっている場合は、さあ、どうする?

あおさまのお顔がちらついて、そのまま織り進むなんて出来ないねー。戻りますよーー。

写真の待ち針のところ、目飛び2ヶ所発見。もどんべよー。

Wednesday,28 September 2016

織ります

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さあ、織りましょう、織りましょう。小管はこのように、全部巻いて、種類ごとに分けています。入れていく割合も決定済み。こうしておくと、安心して織れます。もちろん即興もありです。それも含め、準備万端です。

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こんな感じ。

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みなぎってます。

Monday,26 September 2016

染料を調合

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あおさまのonly only、設計図が納得いったら、ブラッシンングの染料を調合します。多めに作り、よっしゃと思ったら、それを四等分して保管します。ブラッシングするのは、下前、右の後ろ見頃、上前、左の後ろ見頃、下衽、上衽の順で、6回です。染料を一つのバケツで作っておくと、刷毛についた水で薄まり、色に違いが出るのを怖れて、分けて保管します。

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さあ、下前を染めるよ!

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行きます。

Sunday,25 September 2016

設計図をつめる

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あおさまのonly only、では実際どう織るか。絵羽ですので、設計図もパーツごとに作ります。パーツパーツで、細かく落とし込みます。

見頃や袖や衿衽の長さで、今までやってきた考え方ではどうしてもクリアでない部分があって、悩みに悩んで、どうしようもなく、仕立師さんにSOSを出しました。そうしましたら、とても丁寧かつ、実践的なお返事をすぐにいただけて、積年の悩みが氷解。あー、なるほどーー。

お誂えの際の、裁切りの考え方、やっと腑に落ちました。どうもありがとうございます!

着物は本当に難しいです。特に絵羽は、着物のことを本当に分かってないとできないです。がんばります!

Saturday,24 September 2016

最後の打ち合わせ

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あおさま、試し織り第4弾を観に、4回めのご来訪くださいました。私は、着物の完成予想図を、着姿と絵羽の状態で描いておきました。絵にして、感覚的なこと、デザイン的なこと、私的にも整理します。あおさまにご説明もしやすいしね。

その日はまだ夏の暑い日でした。あおさま、夏休み帰りで、こんがり焼けて、羽田から我が家へ直行してくださいました。わー、ひまわりみたいな明るい笑顔です。

あおさま、試し織り第4弾をご覧になるなり、「これでお願いします」と。あら、すんなり。決断力おありだわ。

そうですか、ではこれで行きましょう。

私は、もしかしたら、全身ブラッシングを望まれる可能性もあるなと思っていたのだけど、全体がクラインブルーだとキツすぎるというのは、ご自分でもおっしゃってたし、裾模様だけというのは、いい選択だと思います。着物らしさもあるし。

では、本番、入ります。ガンガン行きまっせー。

Thursday,22 September 2016

最終調整

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試し織り第3段のブラッシングカラーズの織り布、私としては、色味的には、もう一歩と思っていた。碧になり切れていない、青の領域から出ていない色だなあと。

まあしかし、この布は、あおさまに郵送でみていただこう。もしかしたら、ブラッシングカラーズ自体が、NGになるかもしれないし。話しはそれからだ。

郵便を受けとったあおさま、ブラッシングカラーズに対しては快く思って下さったようでよかった。色については、私と同じご意見。

お、とうとう出そろいましたね。ではこれで行きますか!

さあ、それでは、最終の試しです。試しというか調整。本番の素材を落とし込んで行きます。ブラッシングカラーズの染料は3種類、ウルトラマリンとパープルとマゼンダ。これで、「碧」を調合します。

緯糸も、よくよく計算を入れて、本番に使う17種類の糸を決めて、その割合を決めて、入れ方を決める。

着物全体のデザインも決めて、その最大の面積分を実際にブラッシングで染めてみる。

それから、決めた通りの糸使いで織ってみて、蒸して、水元して、仕上げる。

それが、上の写真。

この最終試し織りを観に、あおさま、我が家にお越しくださいました。4回めの来訪です。

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