吉田美保子のsomeoriノート

Tuesday,27 June 2017

きおさま、経糸の準備

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きおさまの経糸の色が決まりましたので、さあ、整経に向けて、糸の準備を始めましょう。まずは染め。座繰り糸と真綿紬糸、全部を染めて、糊をつけます。乾いたら、綾を整えて、木枠に巻きます。今回は40枠。

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それができたら、いよいよ、整経。これは、小型ドラム整経機。

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整経したら、千切り巻きの準備。

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向こうに見えるのは、手伝いにきてくれたchiakiさん。別口の小管を巻いてくれています。千切り巻きの準備をしつつ写真を撮ってる私は手前にいるわけですよ。右手にハンドルがあります。

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千切りを機にセットして、綜絖通し。

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そして、筬通し。

経糸が一色(微妙に2色ですが)で、緯糸で勝負するというのは、私、けっこう好きです。経糸で遊ぶより、おすましな感じになります。特別なお出かけの着物にするのに、イケる思っています。

Saturday,24 June 2017

きおさまの経糸

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完全注文制作 only only きおさまのお着物の制作ストーリーを進めましょう。経糸の色が決まりましたので、まず、座繰り糸を一綛と真綿紬糸を一綛、染めてみました。きおさまが選ばれた色見本の色を参考に。

こんな感じか?むむ?鮮やかすぎ?緑すぎ?

きおさまに画像をお送りすると、実物を見てみたいとのことで、早速お会いすることになりました。

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きおさま、私の最寄の中央林間駅までお越しくださいました。

「ヨシダさんのうちに行っちゃうと、楽しくてつい長居しちゃうから」というご配慮。あら、まあ、いいのに。すみません。

駅ナカのカフェに行こうかと思ったけど、ふと通りの向こうを見ると、ターリーズのテラス席が気持ちよさそう。そこがいい。今日はぜひとも自然光で見ていただきたい。爽やかないい天気だしね。で、テラスの丸テーブルに陣取り、カフェラテをいただき、糸をお見せしました。

きおさま、すぐに、この色でオッケー、とおっしゃいました。

ひょ?いいの?調整するけど。。もう少し、青磁色にしましょうか?

きおさまは、この色でいいと。前回お見せしたデッサン、気に入ってるので、この色をベースに、きれいな、くすまない、緑、黄緑、黄色、茶色で織って欲しいと。

なるほど、きれいな色ね。

きおさまは、スマートフォンに保存してある、数々の着物姿の画像を見せてくださいました。次々見せていただいて、私は思い至りました。そっか、きおさま、お着物、たくさんお持ちなのだ。もうすでに、おとなし目のや、落ち着いた色のは、たっぷりあるのだ。だから、これから新しく作る一枚は、似たようなものを作っても仕方ない。思い切り、澄んだきれいな色のを作ればいいのだ。

Sunday,18 June 2017

きおさま、2回目の打ち合わせ

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きおさまとの2回目の打ち合わせは、4月の半ばに開催された、きものおたすけくらぶさんの盛装オフ会の会場においてでした。私、パーティーなどには、縁がない生活していますが、この時は、きおさまが誘ってくださり、いそいそと出かけたわけです。

場所は学士会館。会場に着いてすぐに、きおさまとお会いすることができました。きおさま、軽やかな盛装姿です。この方、本当に華がおありだわ。

私も目一杯おしゃれした着物姿ですが、手にした合財袋に、クリアファイルを円筒形にして忍ばせておりました。
クリアファイルには、イメージ画は2パターン、それぞれ、前から見たところと後ろ姿の計4枚。あと、経糸用の染見本を6色。
私としては、青磁色を軸として(なんてったって、飛青磁が目標だもんね)、そこからどのくらいどっちに振るのか、見極めたいところ。

着席前の雑談している時、きおさまに、今、見ていただけないかとお願いしたら快諾くださった。

見るなり、「こっち」と、緑に黄色が入っている方が指さされる。おお、こっちですか。飛青磁の飛びを黄色に変えてみた方です。
色見本は、「これね」と、一番鮮やかな色を選ばれた。青磁色をグッと緑に寄せ彩度をあげた感じですね。きれいな色でとは伺ってたけど、ここれは鮮やかですね。

それにつけても、きおさまの決定の早さよ。すばらしい。見習いたい。

それでは、選ばれた色見本を目標に経糸をまず一綛だけ染めますね。それで見ていただいて、オッケーとあらば、全てを染めるという段取りで行きましょう。

Wednesday,14 June 2017

きおさま、1回目の打ち合わせ

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きおさまの「飛青磁花生」を仰ぎ見て作るonly only はお着物と決まりました。桜が咲き始めた3月の終わりに1回目の打ち合わせをしました。

この時は、水天宮の駅で待ち合わせをして、上のレストランで食事をしました。実はその数ヶ月前に、きおさまの仲の良いお友達で、私もとてもお世話になった方が亡くなられ、一緒に偲ぼうとなったのです。思い出話しをすることが供養になるねと。

もし、その方が生きておられたら、きおさまと同じくスペシャルな着物ファンであられますので、今回のonly only についても、面白がって、興味津々いろいろおっしゃったかもしれません。出来上がったら一緒にお出かけできたかもしれません。それがないのが寂しい限りです。

というわけで、しんみりもし、かつ、限りある時間だからこそ精一杯生きましょうと、前向きなお話をしました。

きおさまのご希望は、「飛青磁花生」の色を、もう一段、鮮やかにしたイメージだと。薄い、きれいな色がいいと。それに、こげ茶色が、ほわっと入ると。こげ茶は、決して強くなく、モヤモヤしている。経糸は無地ベースだけど、ペタっとならないように、違う種類の絹糸を混ぜる。柄は緯糸で出すことになりました。

「きれいな色で」と、きおさまは何回も強調されました。

「ね、ヨシダさん、悲しいかな若い頃のような張りはないから、きれいな色を身にまとって、カバーしたいのよ」と。

きおさまは、華やかな美しい人で、今もとてもおきれいだけど、だからこそ「若い頃はさぞ」、って感じはします。きれいな人の宿命ですね。

Tuesday,13 June 2017

きおさま、みたび、飛青磁

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完全注文制作only only、実はもうひと方、進行してます。「きおさま」です。3回目のご登場です。

きおさまとのご縁は、1回目が、2013年から2015年に取り組んだ、八寸帯「Little Cosmos」(リトル・コスモス)。2回目は、去年の暮れの赤いショールでした。

1回目に取り組むとき、きおさま、ご自分が思い描いているイメージとして、静嘉堂文庫の「曜変天目茶碗」と、大阪の東洋陶磁の「飛青磁花生」とおっしゃいました。それも両方、、、、

おそれおののくほどの大きなお題にガクブル状態でしたが、まずは「曜変天目茶碗」に力をもらって、小さな宇宙を作り、八寸帯「Little Cosmos」と名付けました。

この時のもう一つのお題、「国宝 飛青磁花生」へのチャレンジがまだ残っていて、私は、躊躇しながらも、いつかはやらねばならんと、ずっと心にありました。

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きおさまは、優しい方で、決して急かすようなことはおっしゃいませんでしたが、私は受けて立つタイミングをずっと測っておりました。

さあ、機は熟した(のかな?)。行くぜ。

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