吉田美保子のsomeoriノート

Friday, 6 May 2016

かずさまストーリー、再開します

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かずさまの only onlyストーリー、再開しましょう。「夕方5時の空の色」の着物が欲しいとリクエストされたところまで話しは進んでいましたね。

夕方5時の空を見上げつつ、発見したことは、求める色は、白成分が多いけど、青もあり、ピンクもあり、紫もあり。豊かな豊かな色彩をしているってこと。ああ、かずさまが見上げた空はこれだったか?

それで3回目の試し織りをしました。1回目と2回目との違いは、ブルー成分を多くしたこと。1回目と2回目の時は、グレーと藤色を意識して使った。それは、もともとのかずさまからいただいていたキーワードにあったから。しかし、イマイチ、しっくりこなかった。

5時の空には、澄んだ青空の色もけっこう残っていると見つけて、ピンときた。かずさまのご自分で染めれた糸のうち、ピンクの花が咲く藍草の生葉染めの薄い方、あれ、使える。けっこうたくさん織り込んでもいいんちゃう?

それで、早速、3回目の試し織り、やってみましたよ。

Sunday,24 April 2016

夕方5時の空

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「夕方の5時頃の空をふと見上げて、春の夕暮れの色。あんな感じいいかな、とか思っています。曖昧すぎるかしら。」

かずさまからのメール、そう書かれてました。

さあ、たいへん!空の色はいいのだけど、えーとーー、情報、これだけ?

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早速、私も空を見上げるも、、、かずさまのご自宅は、我が家から東へ80kmくらいか?空の色、同じかしら?

で、いつの空なの?メールの日付は3月5日午前8時。前日の空ってことかなあ?

天気はどうなのかなあ?

どっちの方角を見上げればいいのかしらん?

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一つだけ、確信があるのは、これは、いわゆる「茜色の夕焼け空」ではないってこと。茜色はかずさまカラーでないからね。かずさまが、空を見上げて、これだって思った空があるはずなのよ。

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ようわからんけど、それをつかめるまで、見上げるしかありません。


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すみません。かずさまストーリー、ここでちょっと中断させていただきます。

私、明日から、ちょっと熊本に行ってきます。かずさまのonly only、ブログでは計画段階ですが、リアルでは、織り進んでいます。その最中に、一時中断するのは、はばかられましたが、悩んだ末に、かずさまに、相談メールをしましたところ、「かまわない。完成は急がないから、ぜひ行って来てくれ。こちらの方から、メールしようかと思っていたところだ。」と、ご返信いただきました。ありがとうございます!
いやー、この時期、かずさまのonly only を取り組んでいて、本当に助かりました。精神的に支えられました。織りに集中することが、冷静でいられる元でありました。感謝してもしきれません。

では、行ってきます。もしも帰省先から、更新できたら、いたしますね。引き続き、熊本へのご支援、どうかよろしくお願いします。


Saturday,23 April 2016

試し織り。そして、、、

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かずさま、緯糸の指針が決まらないが、とにかく、試しを織ってみよう。そこから見つけよう。

という訳で、使えそうな糸を準備する。

かずさまが自分で染めた糸のうち、白い花の藍の生葉染めの糸をとりあえず巻く。ピンクの花の藍の生葉で染めた方の濃淡は、色味がターコイズ寄りということと、綛の乱れが大きいことで、保留。
(上の写真の小管に巻いてあるのが、白い花の藍の生葉染め。綛のままのが、ピンクの花の藍の生葉の濃淡)

他にも、着尺の緯にいける糸は、手元にたくさんあるのだ。ちょっと染め足すとか、綛の一部をしばって段だら染めにするとかは、お手のもの。どんどん染めて、糊付けて、巻いて、とりあえず織る。サブの糸を用意して、その糸で織ってみるってことです。本番メインの糸は、かずさまのご希望を伺ってから、染めますからね。それには、まずたたき台がいるのです。とりあえず布にするのです。

さあ、1回目の試し織りが出来ました。本番と同じ条件にするため、機からおろして水通しもします。

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んー、ちょっと白いか?藤色がかった薄いグレーを狙ってみたけど。では、濃いめのグレーを主体にして、2回目の試し織りをしましょう。(これは写真撮り忘れ)

かずさまとは、メールのやり取りをちょいちょいしておりましたが、ここで、衝撃的なメールが来たのです!(大げさです)(つづきます)

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ちょっとだけ、個人的なせまいの範囲の、熊本の話し。
昨日、両親と妹の家、10日ぶりにお風呂復活したそうです!一昨々日に熊本市内ほぼ通水ってニュースを見てましたので、「えっ?」って思いましたが、水道が戻っても、水圧弱く、チョロチョロとしか出ず、お風呂も、トイレも、洗濯機も機能せず、だったそう。背の高いマンションなどは、まだ届いてないところもあると聞きます。
20日に発送した、支援物資二箱は、今、ひとつ配達完了と、メール着ました。もうひとつも、今日、着くか?4日かかるね。時間掛かっても、届くってのはすごいことだ。
こんな状況のなか、届けてくれてありがとうございます。
これは、熊本市内の話し。益城とか阿蘇は、もっともっとかと思います。

Friday,22 April 2016

ずり出しの糸は、、、、

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かずさまストーリー続けます。

かずさまが持って来られた、ご自分でとったずり出しの糸、この時点では、ペットボトルに巻かれてます。ペットボトルは木枠の代用ね。いいアイディアです。さあ、綛あげしてみましょう。

しかし!すぐにお手上げ状態に。こりゃ、ムリだ。撚りがまったく掛かってないわ。ギブアップ。綛上げどころか、小管にも巻けない。このままの状態で、少しずつひっぱり出して使うしかないね。桜のアルミ媒染の色は、かずさまのカラーではないけれど、ちょっとだけでも織り込んでいきたい。

*ここで、簡単ではありますが、少々ご説明させていただきます〜〜〜。
ずり出しというのは、繭から繊維をずり出して糸状にしたもの。一番原始的と言えるかな?ふわふわと空気をたくさん含んでいます。真綿糸は、繭をまず真綿状にして、そこから引き出して糸にしたもの。座繰り糸は、繭を煮ながら、何本か合わせて取って糸にする。蚕が吐いた糸がそのままスーッと出るので、ツヤッとしてる。

で、撚りもとても重要なんです。撚りが甘ければ糸の束ね具合がゆるいのだから、柔らかくなります。しかし、毛羽立って、扱いが難しい。逆に撚りが強ければ、固くなります。さばきやすく、扱いやすいです。織り布は、糸の撚りによって、表情がガラッと変るのです。

よーし!作戦変更だ!別の方向から、かずさまらしさを追求しましょう!切り口はいくつでもある。それを見つけて行きましょう。


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ちょっとだけ熊本のこと。宅配便が再開されて、すぐに送った支援物資、まだ届いてないみたい。送るについては、ちょっとだけ悩んだ。配送の仕事を増やしたり、渋滞の一因になったりするかもと、、、、うーん。
昨日あたりから、やっと、フェイスブックでつながっていない友人にお見舞いメールを出しはじめました。まだまだそれどころではないだろうと躊躇しながら打ったら、すぐに返信いただけたりして、よろこんでもらえたみたい。
その返信がね、明るいのだ。この激しい苦しい日々の中、すくっとすべきことをしている、すばらしい友だちたちです。

Thursday,21 April 2016

緯糸のトライ

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熊本&大分の応援しつつ、かずさまストーリー、続けます。

さてさて、緯糸はどうしましょう。

メインに使う糸は、生繭の座繰り糸でバシッと染めよう。サブも座繰りと真綿で、10種類くらいは用意したい。それに加え、かずさまが持って来られた、ご自分で染めた糸、これはぜひ使いたい。かずさまは、使えるようなら使って欲しい。でも無理しないでって言われてたけど、これは、記念のお着物だし、糸にはいろんな思い出も染まってるって思うのよね。隠れメインにしたいね。糸の質が心配ではあるのだけど、見る限り筋のいい、きちんとした糸だ。聞くと、出所は、私も信頼している京都の糸屋さん。質的にはクリアだ、着物にもいける。綛の乱れが心配ね。色味はどうだろうね。必ずしも今回のコンセプトに合うとは言えないな。ひとひねりするか、、、。とにかく、チャレンジしてみよう。

糸は全部で四種類。生糸が三種で、ずり出しが一種。色は藍の生葉染めが3種と、桜のアルミ媒染。この中で、生糸の桜染めは使えない。色が全く合わないから。(上の写真には写ってない。赤茶色です。)藍の生葉染め三種のうち、白い花の咲く藍草で染めた、どちらかと言うと群青が入ってる青色の糸は使えそうだ。(写真の左から三番目)。

ずり出しの糸は風合いがスペシャルだからぜひ使いたい。(写真の右上に写ってます。色がテーブルと同化している。)しかし、赤っぽい色はかずさまの色でないのよね。うーん、、、この上に、鉄媒染をうっすらかけてみてはどうでしょう?淡いグレーにならないかしら。やってみたい。それにはまず綛あげだね。

それで、かずさまにメールして、この糸、媒染を重ねてもかまわないかとお聞きすると快諾してくださった。よし!綛あげするぞ!!

Wednesday,20 April 2016

かずさま、イメージ

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さあさ、心配事はつきませんが、かずさまストーリーを進めましょう。

昨秋の個展のあと、かずさまのお着物、お聞きしたことを整理して、イメージをふくらませました。ノートに書き留めていた言葉は以下の通りです。

「単衣か胴抜きにする」
「色は薄いグレーか藤色がいいな」
「青系が好き」
「紫、桜ねずもいいな」
「布の表情はツルツルしないほうがいい」
「私が染めた糸を使ってもらえたらうれしい。でも無理しなくてよい」
「いろんな色を使って欲しい」
「無地っぽいのがよい」
「色や糸に遊びがあってよい」
「ヨシダさんが自分で着てるの好き」(*いつも着ている袷の一張羅のこと)
「絵羽にはしない」
「柄は入れない」

オッケーっす!

無地っぽいのをめざすなら、経糸は、完全無地ではないけれど、一見無地がいいでしょう。色は白に近い方がいいと思う。薄い色の方が、キチンとした場にも出掛けやすくなる。それに、かずさまが、濃い目のグレーでものすごくお似合いの一枚お持ちなの、知ってるんだ。それとかぶってももったいないもんね。
布味勝負となりそうだから、座繰り糸メインで、極細目の真綿糸も入れましょう。暑くならない程度にね。真綿少々は丈夫にするため。単衣になさるかもだもんね。変にがんばりすぎず、肩の力が抜けた感じもいいかも知れない。せっかく、退職の記念なんだし、肩がこらない感じがいいかな。

よーし、水面下で準備開始だ!

*写真はうちの近所。3月終わりに撮りました。

Tuesday,19 April 2016

この数日

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熊本のことで気持ちが高ぶったままのこの数日ですが、不思議に仕事は順調です。熊本の友人たちの、仕事を再開したとか、避難所と回って細かな支援をしているとかいうニュースが支えです。

遠い島に住む友人から、「どう過ごしていいかわからない時こそ、仕事だ、機織りだ、出来ることは元気に働くことだけだ、がんばれ、ソメオリヨシダ!」と強いメッセージいただいたことも大きいです。種火がポッと明るくなるメッセージでした。

かずさまの only only、ブログ上では、昨秋の個展にお越しくださって、スケジュールの変更があったってところまでですが、実作業は日々しゅくしゅくと進んでいます。この辛い時期、しっかり取り組めている仕事が目の前にあることが、どんなにありがたいことか。気が塞いても落ち着くし、その時間だけは無心になれます。

あらためて、かずさまに感謝します。

ブログの続きは、、、、また詳しく書きますね。

*写真は、午後5時の空です。春の夕暮れ。今日じゃないよ。春分ころだったかな。これはね、かずさまのonly only ストーリーの伏線です。おほほ。

Wednesday,13 April 2016

かずさま、そして

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かずさまの only only、その後、しばらく静かに寝かせていました。心の中で、どうしようか、こうしようかはありますが、火はつけません。

去年の秋の私の個展に、かずさま、お越しくださいました。会場で、楽しい時間を過ごしてくれていたようでした。着物をお召しになる方にとって、着物や帯を見るというのは、楽しいものですものね。
かずさま、出品作の帯をとても気に入ってくださって、お求めくださるというのです。わー、ありがとうざいます!

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それで、承っている、帯の方のonly onlyは、やめておこうということになりました。私としても、お預かりしているかずさまが自分で染められた絹糸、帯にするには、経にも緯にも、ちょっと向かないな、、、と思っていたこともあり、いい着地点になったと思いました。

それから、着尺の方、お納めするのが退職となる3月末の予定でしたが、それを、取りかかるのが退職後の4月からってことにいたしました。その方が、しっかり話し合って取り組めますものね。私も大賛成です。

このように、only onlyは、微調整可能です。実際に取りかかってしまえば動かせませんが、それより前でしたら、可能な限り、ご希望に添えるよういたします。また、こちらの都合をお願いすることもあります。ケースバイケース。その都度、すり合わせて行くのが only only です。

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今日のお写真は、個展でお求めくださった帯、「小さくてハッピーな三角たち ロングバーバージョン」を締めてくださってるかずさまです!撮ったのは、なんと本日!ブログ記事はなかなか追いつきませんが、本日3回目の打ち合わせでした。進んでますよ!

Monday,11 April 2016

ゴールデンウィークに

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かずさまが、ある日メールをくださいました。ちょうど一年くらい前だったと記憶しています。相談したいことがあるから、おじゃましてもいいかとおっしゃいます。もちろんウェルカム。どうぞどうぞ。

バリバリキャリアウーマンのかずさま、平日は動けません。去年のゴールデンウィークのある日、はるばる関東平野を横断してお越しくださいました。

お久しぶりです!

お話を聞くと、約一年後の2016年3月末をもって、長年のお勤めを定年退職なさると。それを記念して、着物と帯を作りたい。ついては織ってくれないかと。
どうもありがとうございます!心して織らせていただきます。

かずさまは、手織りの教室に長く行かれてました。博識で面倒見のいい先生がされている、とてもいい教室だったようです。(私だって行きたいくらい!)しかし、先生が亡くなられ、そこはクローズされた由、かずさまの手元に、ご自分で草木染めされた絹糸が残りました。この糸を生かせないかと。

どれどれ。

糸は、細いつやつやの絹糸と、ずり出しのふわふわの糸。染料は藍の生葉と桜のアルミ媒染。(上の写真です。生葉染めは、藍の花がピンクのものと、白いもので、分けて染められてます。色が微妙に違うのが面白い。)

かずさまがお望みなのは、グレーか藤色の着尺と、八寸帯。(この段階では)
出来上がりのご希望は、退職されるころとのこと。(この段階では)

うーん、、、、さあ、悩むべー。

Sunday,10 April 2016

only only かずさま、登場!

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さあ、新たな完全注文制作 only only をスタートです。今回のヒロインを「かずさま」とお呼びしましょう。

かずさまと私は、けっこう長いおつきあいです。10年くらいかな。なんか、お会いすると和んだ気持ちにさせてくれる方で、ほっとします。

以前、ご注文いただき帯を織らせていただいたこともあります。まだ、注文制作を「only only」って名付ける前のこと。昔のブログに載ってるよ。あー、2009年だ。こことかここ

2009年って、私、引っ越した年で、かずさま、この帯の打ち合わせに、昔すんでた小さなアパートにお越しくださいました。そして出来上がったのを受け取りに、今住んでるここにお越しくださいました。

この帯ね、お締めいただいていると、「あら、それヨシダさんの?」って全く知らない方に話しかけられたりするそうです。すっきりストレートな感じが、ヨシダというより、「かずさまそのもの」のような気がするのだけどね。面白いものです。

それから、昨年の個展でも帯をお求めくださいました。

そして、今回は、、、、、。うふふ。話しの続きは、明日以降に。

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