吉田美保子のsomeoriノート

Thursday,19 January 2017

めとさま、登場!

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ご覧ください!こちら「めとさま」でございます。ふわっと透明な風をまとい、久しぶりに我が家にお出でくださいました。

なんと、美しいんでしょう。ほおっと見惚れてしまいました。たおやかで、芯が強くて、前向きで。写真から伝わってくるではないですか。道をみつけ、しっかり歩きはじめた、そんな感じします。

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お召しいただいているのは、only only「colored wind」。その制作行程は、こちらにまとまってます。

そして、巻いていただいている鮮やかなオレンジ色のショールは!そうです。先の「清正公の陣羽織展」で制作した陣羽織ショールです。めとさま、似合うなあ。

着物の着方も独特で、襦袢無しで、シャツの上に着物を着て、下はサルエルパンツだそうです。カッコいいなあ。なにより、めとさまの独自のおしゃれを完結してらっしゃるのに、感服です。

透明な風は、季節により場所により、いろんな色を含んで、吹いている。周りはその風に吹かれ、日々暮らしてる。そんな感じしました。

めとさま、ご来訪、ありがとうございました。

Wednesday, 4 January 2017

きおさまの赤いショール

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深紅のショール、実は2枚、作りました。どこまで深くするか悩み、解決せず、だったら2枚作って選んでいただこうと。(案ずるより織るが早し)

経糸は同じです。深く赤く染めた上に、鮮やかな赤のブラッシング。

緯糸が、一枚目は深紅のみで、真綿紬糸の2種類の太さを染めて、細い方は2本取りにします。
二枚目は、緯糸は細めの真綿紬糸3本取りにしますが、そのうち一本を、濃い紫みの茶色にします。微妙な違いですけどね。真綿紬糸は、絹の中でも空気をより含んでふんわり軽い表情になります。それにあったかいね。

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織り上がったら、きおさまにメール。

「よかったら2枚とも実物お送りしますので、選んでください」と申し上げる。

きおさまとは、もうずっとお付き合いさせていただいているので、安心してお互いに最適と思われる方法を探れます。(掲載した写真、上2枚が深紅のみ、下2枚が茶色入り)

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結果、きおさま、一枚目の赤いショールをお選びになりました。うふふ。ただもっと明るくてもよかったとのことで、私も考えることも多々です。

きおさま、ひと月前にお納めしたショールとの風合いの違いを面白がってくださってます。

最大の違いは、緯糸で、前回が木綿、今回が絹(真綿紬糸)。大きさの違いは、今回の方が20cm長い。色の違いは、前回が経糸がピンクに赤いブラッシングカラーズ。緯はアカネ染め。今回は経糸が深紅に染めた上に鮮やかな赤のブラッシングカラーズ。緯は酸性染料で深紅。

きおさま、両方ともヘビロテ間違いなしとおっしゃってくださって、心から安堵しました。

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「きおさま2」の、only only ストーリーはこれでおしまいです。どうもありがとうございました。

染織吉田は、お着物や帯だけでなく、ショールなども承っております。ご依頼はこちらから!→(ただ、ものずごーく時間がかかることもあります。案外早いこともあります。)

今、こっそり進行中なのは、「合切袋」です。男性物よ、おほほ。仕立ては、最強のお方に依頼しています。また報告します!楽しみにお待ちください。

Tuesday, 3 January 2017

きおさま、織ってます。

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きおさまのショール、経糸をしっかり深紅に染めて、機こしらえをしました。試し織りをします。そうしましたら、思ったほど、深くないのです。もっと赤くしたい。もっと強くしたい。

きおさま、とても華がある方なのです。ゴージャスな感じもお持ちです。おとなしいショールはきっとお望みでないと思うのです。

うーむ、ではどうするか?

よし、ここはやはりブラッシングカラーズだ。深紅の経糸の上に、鮮やかな赤をブラッシングで染めよう。それで早速、染料を調合します。ねらいをきっちり定めて。

ブラッシングの試しを蒸してみて、やっと納得いきまして、本番を染め、織ります。

*写真は本番織ってるところ。

Friday,30 December 2016

きおさま、染めて、織る

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きおさまの2枚目の赤いショール、まず染めに取りかかります。さあどうしましょう?経糸の種類は同じ糸です。1枚目の経糸の先染めは実はピンクです。その上にブラッシングカラーズで真っ赤にしています。そこにアカネ染めの緯糸が入るので、濃い朱色に見えるのです。

同じにする?それもつまらないかな?それに、同じをめざしても同じにはならない。そのことはきおさま、ご了解ずみ。

それだったら、どのポイントを目標にするかだ。そこでお伺いメールする。

「朱色と真っ赤と深紅だったら、どの色を目標にしますか?そこに近づけるよう出来る限りの努力をします。」

返信には、「深紅」とあった。そっか、深紅ね。

よっしゃ、そこをめざして染めましょう。今回は経糸も、しっかり深紅にしよう。そうすれば、一枚目のとの違いも顕著だしね。さあ、がんばりましょう。

*上の写真は、手伝いにきてくれたmoyuさん。小管巻きをしてくれています。

Monday,26 December 2016

only only きおさまの赤いショール

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さて、新たなonly only は、お久しぶりの「きおさま」です。きおさまとは、曜変天目を仰いで作った、「Little Cosmos」(リトル・コスモス)以来です。

今年、10月終わりに「清正公の陣羽織ー吉田美保子展」の案内状をさし上げました。きおさまは関東の方なので、お越しいただくには難しいだろうなって思いながらも。そうしましたら、メールくださいました。お書きいただいていることには、

「案内状に写っている赤いショールがとても欲しいのですが、いただけないでしょうか?でも展示会に出展されるので無理でしょうね。それでしたら作って下さい。と言ってもヨシダさん予約で一杯でしょうね。」

まあ、なんとありがたい。

そして展示会後にご連絡するとお返事しました。(ヨシダ、予約、複数いただいてますが、糸とか機とか、他の承ってるものとか、いろんなタイミングがありまして、前後します。それに何と言っても、きおさまにもお着物のご注文、いただいていてお待たせしてます、、、、)

約1ヶ月後、展示会は終わりまして、なんと首尾よく(?)、件のショールは売れませんでした。実は自信作だったのでショック(笑)。

早速きおさまにメールして、このショールについて、使った糸、染料、それによって得られた結果、サイズなど、詳しく詳しく説明して、写真も何カットもお送りしました。

お返事が来て、「長さが、着物を着た時のショールとしては少々短いと思います。新しく作っていただけますか?こちらは洋服用にいただこうと思います。」

え?作り直すのはいいけれど、こっちもいるの?同じようなの2枚になるけど?

作り直す旨をメールすると、とりあえず今あるものが欲しいので、振込先を教えてくれと。まあ、本当なの?

それで、またメールします。

一枚目の特徴と、二枚目の予想を説明します。それによってどんな差異がでるのか、お伝えしたい。

一枚目の緯糸は手紡ぎ木綿のアカネ染め。かっちり下準備してあるので、植物繊維である木綿に植物染料であるアカネが濃く染まっている。その糸を二本取りで入れてます。経糸にはブラッシングカラーズの刷毛目も見え隠れ。しっかりした布味が特徴。

二枚目は、経糸は同じ種類の絹を使うけど、緯糸は変えて真綿紬にする。染めは酸性染料。こちらは絹100%。絹の中でも空気をはらむ手引き糸や紬糸を使っているので、柔らかくホッコリします。

2枚ともになさいますか?

とメールしましたら、説明を読んでますます両方とも欲しくなったと。まあ!それで、一枚お送りしたあと、二枚目に取り組むことにいたしました。

Sunday,18 December 2016

あおさま!

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さあ、お待たせしました。こちら、どなたかお分かりですか?

そうです。

じゃーん!

あおさまです!

あおさま、「my first kimono」をお召しで、熊本で開催した拙個展「清正公の陣羽織」にお越しくださったのです!

すっごくお似合いで、心から安堵しました。

いやはや、感無量です。地震が起こった今年4月中旬、私は、あおさまとメールでこのお着物についてのやり取りをしていました。それからいろいろありました。わが故郷はどうなってしまうのだろう?熊本が心配でなりませんでした。心を強くもって来られたのは、このお着物に取り組んでいたおかげです。

それが、7ヶ月後、こんなに立派になって!熊本に連れて来てもらって!ひょー!

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「碧」という色について、いろいろ悩みながら進めてきましたが、この日、このお姿を拝見して、ああこれでよかったと思えました。あおさまの、気品があってボーダレスな自由な感じとよく添っていると思います。

あおさま、着姿を見せてくださって、本当にどうもありがとうございました。それも熊本で!個展という晴れ舞台で!前日には天草を旅行され、熊本を楽しんでくださったのもとてもうれしかったです。

Monday, 3 October 2016

my first kimono

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あおさまの only only、完成しました!湯のしに出して、仮絵羽もやってもらって、やっとやっと完成です。

あおさまのお顔を思い出しながら、最終チェック。撮影。糸見本を作って、お手紙を書きます。そして、お着物の名前を考えます。

うーん。

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my first kimono とご提案させていただきました。

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一枚めのきものをとご注文いただいたからのなのですが、もう一つの理由は、あおさまの初々しさを隠し持った感じからです。だから first という言葉を使いたかった。

少女が新しい世界を見つけた時の、ドキドキ、わくわく、戸惑い、どんどん入り込んでいく感じ。あおさまから、そんな印象を受けていました。

あおさま、普段は、いわゆるバリキャリといわれるビジネスウーマンでいらっしゃると思うのだけど、素がピュアな方だなと。そのギャップがまたかっこいいです。

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あおさま、お着物、受け取りにお越しくださいました。ふわっと羽織ってみられ、パッとお顔が明るくなられたのが、うれしかったです。

実は、11月の後半に、あおさまと再会できる予定があります。たぶん、このお着物、お召しでいらっしゃると思うんだよな〜。きゃーん、楽しみ。いやーん。どきどき。

ブログのあおさまストーリー、それまで中締めとさせていただきます。再会を楽しみに!

Sunday, 2 October 2016

蒸し、水元、張り手

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あおさまの only only、織り上がりましたよ。(ブログ上では時間を短縮しています。日々、同じように織ってきましたので、ネタがありません〜〜。安定していることはいいことですが、話題にはこと欠きますなあ。)

さあ、仕上げです。仕上げの作業は緊張の連続。絶対失敗が許されません。なぜなら、やり直しが効かないからです。

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まず、蒸します。布を不織布で巻いて、筒蒸しします。蒸すことによって、ブラッシングカラーズの染料が繊維にしっかり定着します。

それから、水元。布をぬるま湯に入れて、振り洗いします。余計な染料分や糊分を取ります。

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そして張り手で張って、伸子を打っていきます。絵羽だからね、4枚に分かれてます。せまい所に工夫して干します。

ここまで行くと、ちょっとやれやれ。どっこいしょ。

*写真はすべて、張っているところ。一番上の写真、濡れていることと、アングルのせいで、すごくビビッドに撮れています。乾くとぐっと落ちついた色味になります。

Friday,30 September 2016

織ってます

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あおさまのonly onlyのお着物、進んでいます。あおさま、お背が高くていらっしゃるので、ちょっと長めに設定してます。全長で3丈6尺。約13.6m。織っても織っても、先は長い。

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緯糸は16種類です。次の一越、どの糸を入れるかは、即興のところあります。色味と糸の種類、太さで大まかな決まりを作って、決まりの中では即興で杼を選びます。コントロール下の即興って言うか。

絵羽のお着物を織るときは、成果が分かりやすいのがいい。今日は袖分織ったぞとか、分かるのがいい。達成感がある。

Thursday,29 September 2016

織ってたら

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座繰り糸を経糸にして着物を織っていると、どうしても杼が糸をすくってしまって、目が飛んでしまうことがあります。糸に節があるから糸同士がくっつきやすく、どんなに気をつけていても、飛ぶ時は飛びます。いい糸の証拠でもあると言えると思います。機械で作ったすーっとした糸だったら、めったにないことだからね。

絵羽を織っているときは、自分が今、着物のどの部分を織っているか正確に分かるので、その目飛びがどこにでるのかももちろん分かります。

目立つ所だったら、問答無用で、織った糸をほどいて織り直しますが、例えば、仕立ての段階で折り込まれて、見えない場所にくるって分かっている場合は、さあ、どうする?

あおさまのお顔がちらついて、そのまま織り進むなんて出来ないねー。戻りますよーー。

写真の待ち針のところ、目飛び2ヶ所発見。もどんべよー。

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