吉田美保子のsomeoriノート

Tuesday,20 September 2016

ブラッシングカラーズ

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ふたつめのソリューションは、ブラッシングカラーズです。経糸に刷毛で染料を直接すり込みます。もちろん、綾織りとの合わせ技もできます。

とにかく、試してみましょうと言うことになり、この日のミーティングは解散しました。

それで、とりあえず、ちょっとだけ、やってみた。綾織りも一部、入ってます。(上の写真)

行けそうだったので、大きな面積でやってみた。綾織り、もっと入ってます。(下の写真)

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あおさまに、今回のご注文いただいた当初から、「ブラッシングカラーズでは?」と、ちらりとは頭にあったのだけど、あえてご提案はしなかった。

あおさまは、「大胆なのはオッケー」「着物の決まりに添ってなくてもオッケー」とのことだったから、ブラッシングカラーズも、大アリだった。のびのび大胆に染めたの、お似合いになりそう。

それでもご提案すらしなかったわけは、あおさま、このお着物が一枚めだということだった。初心者と言ってらした。それなら、はじめての着物は、コーディネートしやすく、どこにでも着ていける系の着物の方がいいのではないかなど考えた。無難路線と言われても、仕方ない発想だ。


Sunday,18 September 2016

ではどうするか?

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あおさま、第二弾の布を見に、我が家にお越しくださいました。3回目の来訪です。遠くからありがたいことです。

あおさま、第一弾、第二弾とも、好きだと言われながらも、鮮やかなクラインブルーをどこかに一部だけでも入れられないかとおっしゃいます。

そうですね。ソリューションはいくつか考えられます。ひとつは、綾織りを入れること。平織は、経糸と緯糸が一本置きですが、綾織りで、経を一本、緯を三本見えるようにします。緯にクラインブルーを使えば、その糸が目に入るという訳です。

ただ、この織り方をすると、欠点がふたつあります。一つは、布としての強度がほんの少々下がります。平織、強いですからね。もうひとつは、布に裏表が出来るので、将来、着物を仕立て直すことになったとき、ひっくり返せないってことです。

そして、もうひとつのソリューションは、、、(つづきはまたね〜。ストーリーは佳境ですよ。)

*写真は試し織りに使った糸。この中から厳選して本番にのぞみます。

Friday,16 September 2016

第二弾の布

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さあ、試し織り第二弾が織り上がりましたよ。湯通しして、アイロンかけて、本番とほぼ同じ条件にします。手前が第二弾、向こう側が第一弾です。微妙ですが、手応えあるね。違う色味が見て取れると思います。

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アングル変えるとこんな感じ。左が第二弾、右が第一弾です。

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第一弾のとき、あおさまが、このピンクの糸、気に留められました。これね、ちょっと入れたくなって入れた糸。強すぎるかなって思ったのだけどね。
あおさま、これ、お好きな色とのこと。そっか、しかしなあ。なんせ、強いよ。入れたとしてもせいぜい、見せ場のところに合計で5越くらい?

でもね、お好きならば、入れましょう。もっともっと入れましょう。そのためにはトーンダウンすればいい。綛に戻して、絣にして、一部ピンクを残して、あとの部分を濃い碧に染めます。そうするキツすぎずにピンクを入れられます。

写真のうしろに写っている2本の小管が、ピンクと碧のだんだら染めです。あおさまのお着物の隠し味になりますよ。

Thursday,15 September 2016

試し織り第二弾

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試し織り第二弾をするために、新たに緯糸を染めます。もっと碧く!これらの糸は、そのまま本番に使います。ぐんま200の生繭座繰り糸と、真綿紬糸。真綿は2種類。ベースに入れる細目と、アクセントに入れる太目。

それから、筬を入れ替えます。一羽粗いめに入れ直します。そうすると、ほんの少々ではあるけれど、緯糸が打ち込めるので、気持ち、緯糸が目立ちます。一羽粗くするか、二羽にするか、思い切って三羽にするか、悩みました。粗すぎるの怖いんです。きものって、自分の全体重が掛かったり、着付けの時、こん身の力でひっぱるので、丈夫さはマスト。まずは一羽だけにしておこう。

準備ができたら、早速織ります。お、たしかに手応えある。しかし、第一弾と劇的には変らんねー。


Monday,12 September 2016

試し織り第一弾

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あおさまのonly only、試し織りの第一弾は、たたき台のつもりで、どんどん、次々糸を変えて、織りました。途中、あ、グレーに寄りすぎたな、とか、もっと紫をいれてみよう、とか、あ、入れすぎた、とか、ショッキングピンクを入れてみたらどうだろう、とか、とか、とか。とにかく、いろいろ試しました。

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その試し織り第一弾を観に、あおさま、はるばるお越しくださいました。何とこの春から転勤になられたのです。それまでは、同じ沿線上だったのになあ。やっぱ出来る仕事人は引っ張りだこだなあ。

お久しぶりのあおさま、あいかわらず、自分の空気をまとってるって感じですてきです。

試し織りをちょっと胸元にあててもらいましたら、紫みがつよいところがピタっと似合われます。やっぱ、「青」じゃだめなのね。「碧」じゃないとね。

あおさま、一部でいいのでもっと強いクラインブルーを入れられないかとおっしゃいます。

そうですね、やってみましょう。緯糸を何種類か新たに染めて、筬目もひとつ落としましょう。

試し織り第二弾をお見せするスケジュールを組んでこの日はお開きとなりました。

Sunday,11 September 2016

試し織り、始動

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あおさまのお着物、試し織りをはじめます。今回は、経をたててから詰めて行きましょうってことだから、試し織りはガッツリするよ。

海の感じを出すのだから、色数は多い方がいい。碧をたくさん、染めましょう。糸の種類は、座繰り糸と真綿糸を両方用意して、混ぜながら織ろう。どちらかというと、座繰りをちょっと多め。スタイリッシュな感じにしたいから。

1回めの試し織りをしたら、あおさまに見ていただいて、改善点を探って、2回めの試し織りをする。その後は繰り返し。お互い納得するまで。って段取りになっとります。GO!

Monday, 5 September 2016

綜絖通し

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あおさまの経糸が決まってから、私は、帯を織り、着物を織り、大麻の布を織りました。その間、水面下で、あおさまのお着物の準備をちゃくちゃくと進めていました。

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写真は綜絖通し。別に、準備の中で綜絖通しが一番重要ってことではないです。たんたんとやる作業です。もちろんすごく大事にかわりはないですが。

たまたま写真を撮ったので載せます。動画も撮ったのよ〜。編集もしたのよ〜。見てね〜。


Thursday, 1 September 2016

あおさま、見本をご覧になる

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あおさまの糸、こんな感じです。下に写っている糸が経糸。上に乗ってる糸が、あおさまお気に入りの「試し染めB」です。

いくらなんでもBでは鮮やかすぎる、、、ではどうすればいいのか?悩みに悩んだ結果、経糸のトーンを落としました。

ご実家にお送りした見本をご覧になったあおさまから、ストライクゾーンに入っているとのお返事いただき、完成形で碧を感じられればよいとのことに落ち着きました。

最終的にさまざまな碧の入れ具合はどうやって決めるのだとのご質問がきましたので、それはもう試し織りを重ねて、すり合わせましょうと答えました。土台を作って、その上で試行錯誤を重ねましょう。

Sunday,28 August 2016

経糸、染まった

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あおさまの経糸、染まりました。いろいろ悩みましたが、これで行きましょう。鮮やかなクラインブルーの土台になることと、着物としての落ち着いた感じを両方考えておさえたつもりです。

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完成はこんな感じか。糸見本もつけて、あおさまに見ていただきましょう。

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これ去年の暮れの話しです。染めの様子はメールで、クリスマスホリデー中の、遠ーく地球の反対側にいらっしゃるあおさまにご報告。
完成予想図と糸見本は、お正月に帰省されるというあおさまのご実家にお送りしてみていただきました。
バリバリビジネスウーマンでいらっしゃるあおさま、どこにいらっしゃるのか、神出鬼没〜、面白い〜。
私はずっと関東の片隅の仕事場におりまして、メールや郵便で繋がらせていただいております。

Thursday,25 August 2016

経糸の染め

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あおさまの経糸、まず染める前に、しっかり洗って、油分や汚れを落とします。糸の様子もチェックしながら。

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ほら、こんなにふっくら。さすが、ぐんま200の生繭座繰り糸です。

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染めは、酸性染料です。ねらう色は、クラインブルーの土台となる色。碧の引き立て役となる色です。

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これでどうだ。乾けば3割減くらいの鮮やかさになっちゃうんだけど。

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