吉田美保子の some ori ノート

ご希望を書き出す

2018.05.10

さて、この日、きよさまとまり子さんと、話したことは、、、、

私がまずお聞きしたかったこととは、、、、

今回の帯、1番のミソは、ブラッシングカラーズで入れる、黄色の三角の色だと思うんです。

黄色と言ってもいろいろあります。レモン色、山吹色、クリーム色、濃い黄色、ペールな黄色、パステルの黄色、濁らせた黄色、、、、いかようにもなるし、ここで、その帯の特徴が決まります。特徴って、いまの言葉でいうと、キャラと言ってもいいかもね。

どんな黄色をお望みですか?

きよさまにお聞きすると、ほとんど偏りのない、どストライクの黄色をお望みです。強くてきれいな黄色です。ちょうど、この日、まり子さん、私の織った帯を締めてきてくださったのですが、その黄色。たんぽぽ色とも言えるかなあ。

筋に入れる糸の色も大事です。どうしましょう?すると、くるっと部屋中を眺めるきよさま。「こんな色がいいわ」とおっしゃったのは、我が家にあったすでに染まってる、空色とダークグリーンの糸。まあ、これがもしそのものズバリだったら、これ使いましょうか?

あと、銀糸をお望みです。銀を入れて華やかさを出しましょう。

そして、もう一つのお望みが、地の色をおタイコと前帯部分で、少々変えることです。こっちは、私が持っている色見本をお見せして選んでいただきました。おタイコは薄いベージュ。前帯は薄いクリーム色。ふむ。面白いね。

よっしゃ、一旦ノートに書いたご要望を、まとめて紙に落とし込みますね(上の写真)。後日、まり子さんにお送りしますので、一緒に確認してくださいね。

 

きよさま、お越しになる

2018.05.08

only only きよさま オーダー 着物 お誂え

昨年の9月22日の午後、きよさまと、まり子さんと、まり子さんの妹のMさんが、我が家を訪ねてくださいました。

きよさまとは、お初にお目にかかります。まり子さんとMさんとは久しぶり。我が家にお越しくださるのは初めてです。女性が4人ですから、話は絶えることなく。とても盛り上がったのを覚えています。

せっかくだからと、私が織ったものを見ていただきました。

きよさま、角帯に興味を持たれました。ご主人様もおきものをお召しになるんですね。まり子さんとなにやら相談なさってます。そしてすぐにこれが欲しいと。

それから、ショールも。5枚ほどあったのですが、「これ」っとすぐ決められます。すごいなあ。決断が早い。それも的確。私はダラダラ悩むタイプなので尊敬です。

そして、「八寸帯 スタイリッシュな三角」をご覧になるやいなや、これが好きだけど、青は私の色じゃないのよ、黄色がいいのよと。だったら作っていただけばとまり子さん。あ、よかったらよろこんでと私。

じゃあお願いします。とそこで話が終わりそうになるので、「ちょっと待ったー!」

あ、いえ、せっかくONLY ONLY でお作りするなら、ただの色違いでなく、きよさまにとって最高に一本になるようにしたいです。ひと口に「黄色」と言ってもいろんな黄色があるわけですし。地の白もこの「スタイリッシュな三角」では、極薄のブルーグレーで染めて、シャープな感じを出しているんですよ。三角の大きさや配置もいかようにでも変えられますよ。

そうしましたら、きよさま、さすが決断力がありますね。バシバシご希望おっしゃいます。お好きなものが明確なのですね。それにまり子さんが、的確なアドバイス。私はしっかりとノートを取ります。

急ぎませんよというありがたいお言葉いただいてホッと安堵。では後日、ご希望をもとに簡単なデザインをお越し、お見積もりと共に郵送しますと申し上げました。

ONLY ONLY きよさま、スタート!

2018.05.07

さあ、新しいONLY ONLY ストーリーをはじめましょう。今回のヒロインは、「きよさま」です。きよさまは、ここから遠く離れた鹿児島の方。さて、どうやって、きよさまと私が巡り合ったか?それも今回の「きよさまストーリー」の大きなポイントです。

さあ、お話のはじまりはじまり〜〜〜。

きよさまストーリーは、今までとちょっとだけ違うのですけど、それが何かと申しますと、きよさまと私の間を取り持って、一緒にもっといいものを作りましょうという、力強いパートナーがいてくださるってことです。

その方は、鹿児島でM’s HEARTという会社をされている林まり子さん。まり子さんは、お母さまの代からきものに大変お詳しく、着付け教室や着物の展示会もされていて、鹿児島の着物好きの方々に、とても頼りにされている方なのです。

大島紬の本場の鹿児島にいて「大島紬もいいけれど、それ以外にもいっぱいいいものがあるよ、もっと着物で楽しもうよ」って、広めていらっしゃる方です。

そのまり子さんが、昨年秋に、ご連絡くださいました。懇意にしている着物好きの方が今度上京されるので、ご自分と妹さんも予定を合わせて上京する。その時、ミホコさんのお仕事場にお邪魔できないか?

まあ、もちろん、ウェルカムです。

で、秋のある日、まり子さんご姉妹と一緒に我が家を訪ねてくださったのが、きよさまというわけです。

*写真はこの春。ちょっと遠出した時。今回のストーリーもこんな感じに進めるぞー。

通販サイト「some ori crossing」更新しました!

2018.05.06

染織吉田の通販サイト「some ori crossing(ソメオリクロッシング)」を更新しました。やれやれ〜〜〜。帯と鞄に新参者が!!ぜひとも見てくださいね!

このタイミングで更新すると、私が連休中、これにかかりきりだったことが、バレバレですね。いやはや、事実なんですけどね。この連休は、「織り関係で少々遠出」、「展示会を見に都心にお出かけ」、「楽しい婦人会」、「ONLY ONLYの打ち合わせ」がそれぞれ一回あっただけで、あとはずーっとおうちにいて、細々とお仕事。パソコン仕事、がんばった。

細々したお仕事をやっちゃわないと、太太したお仕事できませんものね。さあさ、太太、はじめましょうかね。細々の成果も出ますように。

朋百香さま!

2018.05.04

うわぁ!なんと美しいのでしょう!美しすぎてため息が出そうです。

画家の朋百香さんです。京都で開催されていた個展会場でのお写真を送ってくださいました。個展のレセプションで、ONLY ONLYでお作りした帯、締めてくださったのですよ。

さすが、ぴたりとお似合いですね。朋百香さんの絵を元に織った帯だから、当たり前かもしれないけど、周りの作品や会場の雰囲気と溶けあって、朋百香さんの世界がふんわりと完成しています。

鱗紋の大きさとか、色のバランスとか、よかったよね。締めていただいて完結ですので、お姿の写真いただき、本当に安堵しました。

合わせていただいているお着物は八丈織だそうです。朋百香さん、お忙しい個展会期中、帯と着物に守られていたように感じたって。うふ、うれしいエピソードね。

個展は大成功だったそうです。私は残念ながら出かけられず、画集を拝見したのですが、墨と絵の具の自由なこと。すばらしいです。本物拝見たかったなあ。

朋百香さんのサイト→

この帯のメイキングストーリーは、こちらから→(スクロールして、時間をさかのぼってご覧ください)

染織吉田、15周年です!

2018.05.01

どうもありがとうございます。本日、5月1日は、染織吉田の独立記念日です。

なんと、今日で15年です。15年間、たくさんの方に助けていただきながら、織りを仕事として来れましたこと、本当にありがたいことだ思っています。いまだに、自分がこれで生きていることに、びっくりしてしまいます。もうダメだ、もう無理だとひやひやしながらも、人に恵まれたという、ただ一つのことだけで、なぜだか生きて来れました。景気や世相もなんのその。本当に「人」のおかげです。心から、御礼申し上げます。

独立15年ということは、織りを始めてからは、25年です。あっという間の四半世紀でした。織りの技術や知識は、少しは上達したかもしれません。しかし、一番大事なものは、そこ以外にあると思っています。これからも、そこのところを、しっかり見極めて、深く、美しく、豊かで、愛しいものを求めて、コツコツ織り続けます。どうか今後とも、よろしくお願いいたします。

今日の染織吉田は、普通の営業日でしたが、絵羽のONLY ONLY のご相談にお越しくださったお方と、いろいろお話ができた、とても良い日でした。

お着物が大好きな方でした。その上、ご実家筋が呉服屋さんで、お母様のお着物もたくさん受け継ぎ、人間国宝級の有名作家さんのものなどたくさんお持ちで、着付けの先生もされているという大の着物通のお方でした。

そんな着物のことを知り尽くしていらっしゃる方に、ONLY ONLY でご注文いただけ、ちょっとだけ、自分が誇らしかったです。(おっと、うぬぼれてはいけませんね)

お話を伺っていて、とても心に残ること、おっしゃってくださいました。

「ずっと着物を着てきて、この頃思うのは、平凡なものも案外いいなってことなのよ。」

うわあ、なんといいお言葉なのでしょう!ここに、着物の真髄があると思います。どうしても目立つものや、「私!私!」ってもの、作りがちですものね。平凡で、着やすく、コーディネートを楽しめる、ありそうで無いもの、一生懸命に作ろうと思いました。

*写真は我が仕事場のベランダから。雨上がりの朝。最近。

くりさま、瑞鷹、フレスコ画

2018.04.30

何重もの意味で、じーんとうれしいお写真いただきました。

これは、熊本地震で大きな被害を受けたお宅が、改修工事を終え、地域のみなさまにお披露目しようと、会を持たれたときの写真です。築135年の古民家で、相当なダメージだったらしいのですが、立派に復活したと。外壁にはフレスコ画が描かれ、街並みともよく馴染み、すっごく素敵みたいです。次、帰省したら、絶対観に行くわ!

場所は、熊本市南区川尻。この辺りも、地震の被害、大きかったのだよね。2年たって、やっと改修工事が終わったのですものね。まだのところも多いでしょうね。

さてさて、木槌を振り下ろして鏡開きをしたこちらの男性、どなたかお分かり?お召し物に見覚えは?

そうです!くりさまです!!2014年にONLY ONLY で取り組ませていただきました、お着物、お羽織、角帯をお召しです。見えないけど、羽裏も染めさせていただきました。一式をお召しくださり、晴れの舞台にご登場です。(制作工程はこちら→ スクロールしてさかのぼってご覧ください)

お納めして4年、いい感じで育ってくれてますね。うれしいなあ。

そしてそして、鏡を割られたこの樽は、地元川尻のお酒、瑞鷹です。ここも地震の被害が大きく、作れない期間が相当あったのでは。瑞鷹も、しっかりと復興している。うれしい限りです。

みなさま方から着物姿を褒められたくりさま、瑞鷹を勧められるままきこしめし、たいそうご満悦だったと、奥さまからお聞きしました。

あ、奥さまというのは、ここにフレスコ画を描かれたアーティストです。大事な日に、夫婦そろってお着物とは、本当にすばらしい。「着るまでが大変だったけど、着たら皆さんが喜んでくれて、うれしさ2倍でした。」とおっしゃってましたよ。

そしてこちらが、そのフレスコ画です。なんと、テレビでも紹介されたのですよ。こちら→

幡野広志展へ行った

2018.04.29

幡野広志さんの写真展を拝見しに出かけました。これは行かなきゃって思ってて。行けてよかった。

幡野さんのことは、どなたかがリツイートしたツイッターで知り、すぐフォローして、ブログノートもほとんどすべて読んで、最近では、ツイッターの「質問箱」に幡野さんが端的に答えるツイートをガン見してました。

思うことはいろいろありました。生と死。病い。余命。ビーガン。宗教。障害を持っている人とそのきょうだいについてなど。

どれもこれも、すぐそばにありながら、普段、蓋をしていたことばかり。蓋をしていたのがあふれてきたので、リアルをみようと写真展に出かけました。

その人が撮った写真は、深くて、ストレートで、誠実で、美しかったです。

お年でいうと、私より一回り以上も若い方だから、「青年」のように思ってしまうのだけど、その青年の濃い生き様を見たなと思いました。

今回の写真展は、狩猟の現場で撮ったもので、銃や弾丸なども展示されてました。着るものや手袋など、写メしてきました。脱皮したあとのようでした。

伊勢丹でのよきこと

2018.04.13

伊勢丹での1週間は、悲喜こもごも、いろんなことがありました。素敵なこともいっぱい。ふたつ、ご紹介しますね。

初日のこと。お昼頃だったと思います。まだ始まったばかりで、緊張気味。お客様とお話ししていたら、ふと感じる視線。「?」と振り返ると、なんと、高校の同級生の「あこちゃん!」。一挙に緊張がほどける不思議。幸せ度が上がって元気が出てくる不思議。お仕事場が近いこともあり、会期中、5回くらい会いました(笑)。おかげで楽しい日々でした。

あこちゃんのブログにご紹介いただきました♪→

そして、このページの写真は、あこちゃんからいただいたお花です。黄色なのは、我らがスクールカラーだから。一輪のピンクが可愛いね。

「じつはさー、昨日で半世紀だったんだー。でもボロボロに疲れて帰って料理したくなくて、焼そばとビールだったんだー」なんて、同級生だからこぼせる軽口をつい口にしたら、数時間後に届けてくれた。本当に驚いた。優しいなあ。

その晩は、お花を飾って、いただいた獺祭純米大吟醸のスパークリングを開けて、同じくいただいた阿蘇高菜の新漬けきざんて、一日遅れの、じんわりうれしい宴でした。人生、なかなか悪くないぜよ、って思ったよ。

そして、もう一つの素敵なこと。これは、最終日の遅い時間。そろそろ終わりかって頃。お若い方が、ずっと私の作品を見ている。目が合う。ん?

– ヨシダさんですよね。私、ずっと前におじゃまして、話しを聞いていただいた〇〇です。

– あ!ああー、覚えてますよ!

– 藍染の工房に就職したので、ご報告に来ました。ずっと、ヨシダさんにお礼を言いたくて。

うわあ、感激。こんなの初めてだ。ぐっと大人っぽくなった表情。仕事を楽しんでいらっしゃる様子。がっぷり取り組んで、いろんなこと、受け止めてらっしゃる感じ。

その上、この時売っていた、レターカードを買ってくださった。2千円なり。これも本当に感激した。売ってるものの中では一番お安いものだけど、私の売っているものは、生活必需品では全くなく、なくても困らないものばかり。それなのに。就職したって言っても、まだ2年目くらい?一人暮らしを始めたそうだし、そんなに余裕ないよね。それなのになあ。

モノを作って売ってる人間にとっては、「買っていただく」ってものすごく大きいことなのです。何よりも、絶対的に大きいです。金額の大きさじゃなくて、「買っていただく」そのもの。生きることに直結なのだし。

若い方に相談されること、たまにあります。私は、決してこの道にくることをおすすめしません。あまりにも大変だから。もう来ちゃってる人には、どう生き残るかってこと話すけど。マイナス向きだからこそ、真摯に話しているつもり。

でも、大抵の場合、それきりとか、メールだと返信もくれないとか。がっかりすること多いけど、こうやって成長なさった姿を見ることできて、すごくうれしかったです。

お互い、美しいもの、豊かなもの、作り出し続けましょうね。

伊勢丹展、ありがとうございました。

2018.04.12

新宿伊勢丹展、無事、終了いたしました。

いらしてくださったみなさま、ネットで応援してくださったみなさま、伊勢丹の呉服売り場の頼りになるスタッフのみなさま、一緒に出品した、久保紀波さん、峯史仁さんご夫妻、松永恵梨子さん、大城令子さん、富沢麻子さん、本当にどうもありがとうございました。

おかげでさまで、なかなか面白い1週間でした。1週間、新宿に通って、伊勢丹にいて、たくさん、気づきやモチベーションをいただきました。どんなものを作って、どう手離して行くか、、、、。普段、仕事場に閉じこもっていたら得られないインスピレーションもいただきました。本当に感謝しています。ありがとうございました。

昨日、きものなど片付けて、先ほど、伊勢丹から宅急便が届き片付けて、やれやれしております。展示会は、始める前と、終わってからも、一踏ん張りが必要なのよね。

さ、片付きましたよ。次に行きましょう!

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