吉田美保子の some ori ノート

雑感・1

2015.01.05

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熊本から戻りました。旅先だと上手く更新できない私。先回のブログ更新後からの、つれづれ雑感を書きます。(たぶん続きは明日。)
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1月1日夕方から夜
羽田に着いたら、もう夕暮れで、飛行機に乗ったら、すでに真っ暗だった。羽田発17:40の熊本行き。座席は指定済みで富士山が見えるかと、右の窓側を取っておいた。
なのに、、、、見えるわけないじゃん。暗闇だよ。チケット取った時分は、その時間、ちょうど夕焼け頃だったのか。季節は動くぜよ。自分の、うかつさ、想像力のなさにショック。ガーン。
飛行機は、窓から、元旦の夜景がよく見えた。東京もよく見えたし、途中もよく見えた。熊本上空を旋回した。白川に掛かる橋の名前を思い出した。
家に帰り着くと、9時頃だったか。ひとときの団らん。客間に布団を敷いてくれててありがたい。しかも敷き布団は三枚重ね。過剰ではなかろうと思いつつ、よく寝た。
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1月2日朝
寒かったので、母のダウンを借りたら、ポケットに、くしゃくしゃになったちり紙が、入っていて、一瞬自分のダウンかと錯覚した。私の普段着には、いつも、使用済みだが捨てるほどではないティッシュが入っている。ちょっとそこらを拭くのに便利である。洗顔したあと、洗面台をちょっと拭くとかとか。
が、正直、少々情けない。いつもポッケにボロのティッシュ。それを母娘二代で自然にしてる。血は争えないとは、このことか、、、
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1月2日 日中
今回の帰省、1日家にいる日を作ったのは、深い訳がある。砧打ちをしたかったのだ。砧打ちとは、織り上がった布を木の棒で何回も打ち付けて、繊維を滑らかに柔らかくするものだ。けっこうな音と振動がするから、街のマンション仕事場では難しい。帰省時は千載一遇のチャンスなのだ。
それで、2日は朝から、倉庫のたたきでがんばりました。タイのキビソ糸で織った八寸帯を二本、ちょっとコワい感じだったので、それをそれぞれ、屏風畳みにして、打つところを送りながら、ドンドンドンドンとたたき続ける。
見かねた父と母と妹が手伝ってくれた。
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一番上の写真が砧。二番目が砧打ちする私。三番目が母。四番目は妹。父も手伝ってくれたのだけど、撮り忘れ。五番目の写真はニュー孫をだく父。
(砧打ちと姪のだっこで、私の腕は重症の筋肉痛。未だ治らず。)

あけましておめでとうございます

2015.01.01

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2015年、はじまりましたね!いい1年にいたしましょう。
今日は朝から、only only でご注文いただいているお着物の、打ち合わせ資料を作りました。淡く、はかなげで、芯はしっかりと強い、そんなお着物つくります。
夕方の飛行機で、ふるさとに帰ります。3日から「熊本ゆかりの染織家展」です。4日は11時30分から、ギャラリートークをさせていただきます。その資料もつくらなっきゃ!ぜひ、お越しくださいね→
いつものように、バタバタとした年明けですが、元気で仕事できていること、何よりのことと感謝しています。
今年も盛大にバタつく所存です。どうかよろしくお願いします。
(今年のチャレンジのひとつ。以前やろうとして立ち消えてた英語ブログ。復活と立ち消えを繰り返すとは思いますが、できるだけ、、、)
Happy New Year!
This morning, I made sketch of original Kimono for a client. She likes world of Kyoka Izum who is a Japanese writer. Izumi wrote many beautiful novels in late of the Meiji era to the beginning of Showa era.
And then I cooked Ozoni that Japanese soup for New Year day. I tasted them with two mochi.

よいお年を!

2014.12.31

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大みそかの本日、私は、新春3日から5日に開催される「熊本ゆかりの染織家展」に出品するタブローを作っていました。展示情報はここ→。ふぅー、ギリギリ〜。ぜひ観にきて下さいねー。
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今日は、この辺りは、いい天気で、穏やかな年の暮れだったのでは?よそではどうだったかな?お宅はどう?
今年も、1年、おつかれさまでした!
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私はこの1年、元気に、せっせと機織りすることができました。そのこと、とても感謝しています。本当にどうもありがとうございました。
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しかし、決して満足な1年という訳ではありませんでした。もっと、もっとと思いながらの空回りを感じてました。
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じゃあ、どうすれば、手応えある、実のある仕事に繋げられるか、、、、、山にどう杭を打ち込むか。
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2015は作戦を実行に移す年だ。
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このブログを読んでくださっているあなた様、今年も本当にどうもありがとうございました。
モニターに向こうに、あたたかい応援オーラ、感じております。支えていただいてます。
来る年があなた様にとって、健康でいい1年でありますように。

熊本ゆかりの染織家展に、マフラーも!

2014.12.30

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1月3日から5日に開催される、「熊本ゆかりの染織家展」には、着物や帯以外のものも、出品されます。
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おのおのの作家さんが、得意分野を生かし、小さいものなど、出品します。見るだけでも楽しいよ。
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私は、今年はマフラーを作ったよ。がんばって、けっこうたくさん。
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ご披露するのに、モデルになりました。冬の公園、関東はいい天気です。
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絹で薄手ですので、使いやすいと思います。ただ、極寒のときはもちょっとボリュームがある方が、いいかなあ。
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ぜひ、観にきてね〜。
展示会の情報は、こちらの和の國さんのページにて!

熊本ゆかりの染織家展とは

2014.12.29

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「熊本ゆかりの染織家展」は、熊本にゆかりのある染織家が、熊本を着物姿あふれる豊かな街にと活躍されている着物サロン和の國さんで、おのおのの作品を一同に並べ、熊本の方をはじめ、着物を愛する方々にご紹介し、願わくばお召しいただこうと開催される展示会です。ご案内はこちら→
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次回で、なんと5回目です。ありがたいこと。これはひとえに、着物を愛してくださる地元熊本をはじめ多くの方々と、和の國さんと、この展示会の企画提案者の着物ライター、安達絵里子さんのおかげです。
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私は生まれ育った熊本を離れ長いにもかかわらず、お仲間に加えて下さって、うれしい限り。特にこの1年は、高校の同窓会の幹事をしたりして、郷土愛に火がついております!!!
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とは言えね〜、ふるさとは遠きにありて思うもの、なんて、思ったりもしてます。遠くはなれた都会のすみっこで、所在なさと同化しつつ、ひとり、せっせと機織りしています。このアウェー感が創作の原動力のひとつでもある。
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写真は、今回の出品作。角帯です。幅は、半分に織ってちょうど2寸5分です。広目の半幅ということで、女性にもいかがかしらん?長さは、1丈2尺3寸(約4m65cm)あります。
これ、ちょっとかぶいてみました。タイトルは、「Colors」。ブラッシングカラーズで、色柄はどんどん変わります。やり過ぎたかなって思いつつ。締める人と出会えるのかって思いつつ。たまに自分がやりたいからやるのよっての、やらないとって一本です。ぜひ観ていただきたい。

お知らせ

「熊本ゆかりの染織家展」発送!

2014.12.28

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1月3日から開催される「熊本ゆかりの染織家展」へ向けて、本日、商品発送いたしました。ここんとこ部屋を占領していたでかい段ボールをふたつを、ブラックキャッツが持っていってくれ、やれやれ〜です。充実の品揃えですので、どうか
お出かけくださいね。
「熊本ゆかりの染織家展」は、郷土愛と着物愛にあふれる、熊本のすてきな着物サロン「和の國」さんにて、1月3日(土)から1月5日(月)の三日間、11時から19時、開催されます。
私は、1月4日の11:30からギャラリートークをさせていただきます。ご都合つく方、どうか、ぜひともお出かけください。
着物や帯以外にも、マフラーやタブローなども出品してます。着物を着る方も、着ない方も、これからの方も、どうかお気軽にお出かけください。4日はトークのあとも、出入りしながら、和の國さんに居させてもらう予定です。よかったら会いにきて!
和の國さんのサイトはこちら→ 場所など、こちらからご確認ください。
和の國ブログの、熊本ゆかりの染織家展の紹介記事はこちら→
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写真は出品作、八寸帯「Charming Boxes(チャーミングボックス)」。たぶん、出品作の中では、一番、ホリデーシーズンぽい(?)。見にきて!
出品作を送り出したあと、今度は自分が着る着物の準備で大わらわ。半衿は、お正月ぽく、金のポイント柄が染めてあるのにしました。ポイント、着たときカッコよく出るようにするのに、四苦八苦。お針はボロボロの私(ただのぶきっちょ)。縫いながら、ぶすっ、ぶすっと我が指を刺す、刺す。気付いたら、襦袢に血糊が!!!!げげっ!血染めの襦袢、、、、、、
(あわてて検索しましたら、血はオキシドールで落ちるとあったので、綿棒に含ませて、やってみました。ホントに落ちたよ!よかったよ〜。とは言え、おすすめはしませんよ)

お知らせ

Brown & Brown

2014.12.27

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もまさまのONLY ONLY の帯、完成形です。帯の名前を「Brown Brown」とさせていただきました。マーク・ロスコに力をもらった、ラブ・ロスコシリーズの一本です。
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もまさまは茶色の帯をお望みだったので、茶色をどう出すかってことに、最大限に思い巡らせました。それで、ストレートな茶色に、青味の茶色をぶつけました。もまさまカラーは、きっとこんな色に違いない。
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カッコいい茶色になったでしょ。もまさまにきっと似合う。もまさま、クールビューティーな方だと思うんだ。
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Brown & Brownは仕立屋さんを経由して、もまさまの元に届けられ、相方になるお着物二枚とご対面します。楽しみね。(この帯は、もまさまお手持ちのお着物に合わせて作りました)
このこが、もまさまの元で、永く愛され、もまさまの日々をより楽しいものにしますように。心から祈ります。
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もまさまストーリーは、これにて中締めにいたします。お付き合いいただきまして、ありがとうございました。

織りあがった

2014.12.25

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もまさまの帯、織り上がりました。ほう。ほっとした。
早速、蒸しと水元。そして張ります。写真が、張ってるところ。部屋の端から端までを使って、伸子(しんし)でピン!
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このあと、湯のしです。湯のしで、反物に蒸気をあてると、絹にツヤが出て、繊維が整うのです。
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もまさまの ONLY ONLY。いつもと違う、ひとつのこと。
通常は、湯のしから帰ってきた状態でお納めします。つまり、仕立ててない、反物の状態でってことです。お仕立てはお客様にお任せしてました。不親切だなと思いながらも、どうしていいか分からず、、、、仕立屋さんの紹介まではしてましたが、、、、。
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今回は、もまさまのご依頼で、もまさま懇意の仕立屋さんに私からお送りして、そこから仕立て上がりを、もまさまにお送りすることになったのです。つまり、もまさまは、反物の状態をご覧にならない。それでいいとおっしゃるのでしたら、私に異論はありません。仕立屋さんにはご挨拶に電話させていただきましたが、他はメールです。そんな時代ね。
もまさまのお住まいは、ここから850km。仕立屋さんは、ちょうど半分ほどの距離のところです。
帯が日本列島縦断の旅をする。途中、ちょっと寄り道して、きれいに仕立ててもらって、最終目的地のもまさまのお手元に到着する。その姿を想像して、ほっこりしました。
もうすぐ旅立ち〜。

織ってます。

2014.12.23

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もまさまの帯、織ってます。経糸に表情を出そうと、13種類も糸を使ったから、実は織りづらい、、、。一部は二本取りだし。
それに、ほんの少々、紙布にする糸も混ぜたのだ。絹にまじって、そこだけ、染まり具合も違うしね。面白いのだ。軽いし、しなやかだしいい糸なのだけど、ほんの少々の節で筬にあたって切れる、、、結び目じゃないんだよ。節で切れるもんだから、たまらんわ。いちいち立って結んで張り直して、、、
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そのおかげか、表情はなかなかいいですよ。苦労すればいいものになるって言うのは違うと思うけど、今回に限っては、手をかけた分の面白さは出たと思ってる。がんばろー!

織る!

2014.12.21

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もまさまの帯、デザインも、糸も、染めも、機仕掛けも、すべて出そろいました。あとは、織るのみです!
私の仕事場は、この季節、午前中、すーっと奥まで陽が差し込みます。日光のあたり過ぎは、絹によくないのだけど、少々は良しとしてます。絹も日光浴したいよね。
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ずいぶん、織り進みましたよ。緯糸は、一綛ぜんぶ巻いちゃって、太細や節のありなしをよく観ます。太い所や節は、散らすこともあるし、アイキャッチに狙って使うこともある。今回は、両方でせめる。
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これは、ブラッシングカラーズ用の染料。色と濃度を決めて、まず作ってしまいます。
さあ、がんばろう!

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