吉田美保子の some ori ノート

トライ、柿染め

2014.06.23

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先日、染液をとった柿の試し染めで、布をいくつか染めてみました。ああ、面白かった!草木染めは、最後の最後まで、どんな色になるのか手探りで、そこにやっぱり引き込まれるね!
さあ、この試しを、どう発展させるかだ。(次は楽しかったではすまされないぞっ。)
ちなみに、上の写真は、手前から、チタン媒染、銅媒染、アルミ媒染です。他に、錫媒染と、鉄媒染もデータ取りました。
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おお、写真に蛍が飛んでる!これは、染液で布を煮込んでいるところ。
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これは、トップの写真の手前に写ってるチタン媒染の布を染めているところ。今日は簡易的に割り箸で押えて、染まらない部分を作っています。
ま、カッコよく言うと、夾纈(きょうけち)ですな。浸染の三大技法(これもカッコよく言うと三纈(さんけち))のうちのひとつ。板で強く押え、そこだけ染まらない部分を作って染めるってことで、思わぬ効果が出て面白いんだー。効果的にカッコよくやるには、ひねりが相当必要なんだけどね。

新作タブロー、3 (今日で終了!)

2014.06.21

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さてさて、続きです。新作タブローのご紹介、3回目。今日でどうやら終われそうです。今日のご紹介は3点、どうかお付き合いください!
タイトル、大きさの順で書きますね。今日の3点は、つぼみのような初々しさがある作品です。
まず上の写真から。
[Green Stamps グリーンスタンプス]  額の大きさ W169xH169mm  
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[Four Green Stamps フォーグリーンスタンプス]  額の大きさ W152xH115mm  
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[Small Piace スモールピース]  額の大きさ W147xH108mm  
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上のディテール。
ちなみにディテールの写真の有無は、実際はすべての作品の詳細を撮っているのですが、上手く撮れたかどうかってことに尽きます。(記録としてはオッケーだけど、ブログに載せるレベルではないってのが、いっぱい撮れてます。ひぃ〜)
気になる作品ございましたら、メールいただけますと、ディテールの写真や、角度をつけて撮ったもの、額をフォーカスしたものなど複数の写真をお送りいたしますので、それから、ご検討ください。
お気軽にお問い合わせいただけますよう、どうかよろしくお願いいたします。

作品

新作タブロー、2

2014.06.20

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昨日の続き、新作タブローのご紹介です。今日は正方形の小品4点のご紹介〜。小さいですので、ちょっとした空間に気軽に飾っていただけたらと思います。箱に入ってます。お使い物、プレゼントにもどうぞ!
タイトル、大きさの順で書きますね。
まずは、上の作品から。
[Sicilian Stripe シシリアン ストライプ]  額の大きさ W169xH169mm  
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[Sicilian Wind シシリアン ウィンド]  額の大きさ W169xH169mm  
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[Aizu アイヅ]  額の大きさ W120xH120mm  
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上のディテール
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[Rosetta Stone ロゼッタストーン]  額の大きさ W120xH120mm  
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上のディテール
ご興味お有りの方、こちらのフォームより、お気軽にお問い合わせください。より詳しくご案内します。

作品

新作タブロー、できました!

2014.06.19

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タブローを作りました。何回かに分けて、ご紹介したいと思います。たぶん、3回になるかな。4回かも。
今日ご紹介する2点が、今回作ったうちでは、大きいタイプで、額の大きさで、一辺が30cm弱。もし広目の壁だったら、2枚並べて飾ってもいいかな。もちろん単体で飾っても。
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上ののディテール。タイトル、大きさの順で書きますね。
[Spring Block スプリングブロック]  額の大きさ W294xH264mm  
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[Four Persons フォーパーソンズ]  額の大きさ W294xH264mm  
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上のディテール
ご興味お有りの方、こちらのフォームより、お気軽にお問い合わせください。より詳しくご案内します。

作品

柿の木

2014.06.17

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我が家のベランダのすぐ前に、柿の木がある。大きくはないが、なかなか風情のある木だ。私は毎日この木を見て生活している。
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先日、朝からガヤガヤ聞こえた。あ、植木屋さん!私の住んでる集合住宅は大家さんが、とても大事にメンテをしておられ、ときどきこうやって手入れの方がやってくる。
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うちの目の前の柿の木にも、ハサミが。お休み時間を見計らって、出て行ったら、ちょうど大家さんご夫妻も出ておられ、切った枝葉をいただきたいとお願いすると、こころよくオッケー。
ほら、こんなかわいい実もなってた。
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いただいた枝葉を早速解体。小さく、小さく。
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煮出します。実は、柿の染めをやりたいと思ってたの。栗染めに続けてね。

できた!

2014.06.15

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長らく取り組んできた、くりさまの着尺ですが、、、
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織り上がりました!
着尺を織るのは、自分と向き合うことだ。ダメなところもさらけ出される。実は怖いのです。とにかく逃げないでぶつかること。私に出来るのはこれだけ。
ご注文主さまはじめ関わって下さる人や、素材や、道具に助けられ、精一杯のタッグです。いい試合が出来たか?成果はどうか?

猫のぱんだちゃん

2014.06.13

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最近知り合った一人暮らしの女の人に、出張中、お宅に通って猫のお世話をしてくれないかと頼まれた。えーー、私、親の家を出てからは、めだかしか飼ったことことないよ〜。大丈夫かしら〜。
それでも、一人暮らしは助け合わないとと思っているので、引き受けた。それで、先日から、彼女のお宅へ通っている。片道徒歩20分くらい。一時間くらいのボランティア。下見も入れて、全部で3回だから、何てことない。
下見に行った日は猛暑日かってくらいのギラギラの日で(先々週の週末ですよ。それも約束の時間は午後一時!)、一回目行った日は大雨で、二回目の今日は、午後は忙しいし、暑くなりそうだったから早朝に行こうとしたら、貸してくれた自転車がパンクしてた。で、お店が開く10時を待って出かけたら、真夏の太陽がジリジリでした。
ああ、なんだか艱難辛苦(←大げさ!笑)。
それでも、猫のぱんだちゃんが、はじめは知らんぷりしてたのに、今日などは近づいてきて、なでなでさせてくれたりすると、守る相手がいるのはいいことだなあと思ったり。
今朝、ラジオで、やはり一人暮らしの女性が入院することになり、飼い猫に10日間分のエサとトイレの準備をした。10日後感激の再会だったみたいな話し、流れてた。
一人暮らしだからこそ、動物がいるといいのにね。難しいね。
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写真はうちの近所。帽子に黄線。これって、知る人ぞ知る、某高校の制帽のごたる。笑。

私の単衣・2

2014.06.11

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私の単衣をつくるのに、山本きもの工房の山本さんには、とーってもお世話になりました。全身自作の夢をかなえて下さいました。
実はお襦袢もつくりましたのよ、おほほ。こちらは裁断済みの白生地の状態で送っていただいて、うすーい緑に自分で染めた。日本語でいうとひわ色かな?ミントグリーンにちょっと黄色を溶かしたような色。透き通った羽衣系の布になった。
着物の裏につける居敷宛てなども、裁断済みを自分で染めた。こちらは薄めの菜の花色というか、カナリーイエローというか。かわいい色になりました。
帯もね、手元にあった一本をおろしたのだけど(こちらは、1丈5尺と長過ぎ。切ればよかったのだけど、どこを出すかを自分で決めていいものやらと思い悩み、切れずにいた。)(自分のものにすると決めてから、人が変わったようにバシバシ決めてった。あはは)、「タイコの幅はこの縞からこの縞までの八寸で」「前帯はそれに限らず」「タレ先はこのポイント」「長さは私サイズで切って下さい」と指定して、思い通りの帯にしてもらった。
いやーー、仕立師さんって本当にすごいね!山本さんと話してて、実感しました。
着物の反物の長さが足りないの、単に形にしてくれただけじゃないんだよ。着物としてカッコいいの。格子のリズムも抜群なのだ。縫い方も必要に応じて変えてあって、力が掛かるお尻あたりの背縫いは鬼のように細かいのだ。
今回しみじみ思ったのだけど、仕立師さんと組んで助けてもらうことで、織り手はもっと自由に羽ばたけるのではないか。仕立師さんのすごさを知ってれば、「ねばならない」の強迫観念に押しつぶされそうになることから、ちょっとだけ解き放たれるんじゃないか。もしかしたら、織ること自体にもっともっと集中して、愛撫するように織れるんじゃないか。
山本きもの工房さんのサイトはこちら→

私の単衣

2014.06.10

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この春の私的一大イベントは、清水の舞台からダイブして、単衣の着物を誂えたことでした。やったーー!
頼もうって決めた時から、いろいろあって、仕立て上がって、何回か着るまで、ずーっとドキドキしてました。やっとやっと落ち着いてきましたので、ここにも書きますね。
長年、単衣の時期に自作を着ていないことを残念に思っていたのですが、やっと思い切りました。といっても、自分用に織れる訳ではありません。手持ちの自作反物の中から、売れないかもなってのをおろすのです。実は長さが足りない反物を作ってしまってたのでそれが候補。本来3丈3尺なければならない反物が、2丈8尺7寸6分しかありません。
糸とか染めはすっごくいいの。国産座繰りの無撚り糸や、石垣島産の手引き糸など使ってます。
これ、着物になるだろうか?
横浜の、山本きもの工房の山本さんにおそるおそる相談してみると、大丈夫だよ、と!下前の衿と衽に別布を入れこむことで、見た目は全く遜色ない着物になるとのこと。すごい!山本さん!
別布も、自作布。以前織った単衣にも抜群の着物の余り分を使っていただくことに。
それで、いろいろ相談させてもらって、襦袢と着物の裏地(居敷宛てと衿裏、袖口のすべり)の布も、自分で染めることに。
ひゃー、自分のことなので、一回で書ききろうって思ってましたが、長くなりそうなので、今日はここまでです。続き、もちょっと、書かせてね。
今回、着物を誂える側の気持ち、よーーく分かりました。その気持ちに添えるように、私もがんばります。

緯糸ラインナップ

2014.06.08

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くりさまの着尺、緯糸はこんな感じです。それぞれに愛おしい糸たち。表情ゆたかで、キャラだちしているのだけど、けっこう謙虚で、分をわきまえ、出番をじっと待っている。ここぞと言うとき、大活躍。
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ほれぼれ〜。
こいつらをどう生かすかという責任重大さ、受けて立たねば。糸はすごいんだぞって伝えたい。

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