吉田美保子の some ori ノート

みるさま、完成。

2016.06.08

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うふふ〜〜。緑がよろこぶこの季節、美しい緑の中で、みるさまと Spirit of Greenに再会してきました。
帯は締めていただいた時が完成です。みるさま、Spirit of Greenを、立派に完成させてくださいました。本当にどうもありがとうございます。
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昨日は朝から雨で、けっこう強く降ってた時間もありました。私は、カメラの準備をしながら、きっと大丈夫、午後になったら雨は上がるって確信してました。だってお会いするのはみるさまですもの。みるさまのパワーが天にとどくはず。
ほーら、やっぱり晴れました。写真を撮るのにちょうどいい、明るい薄曇りの空。Spirit of Greenの緑が映えます。
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タレが濃いグリーン。ちらっと見えるタイコ裏も濃いグリーン。手先は薄いグリーン。地はごくごく薄いペールグリーン。グリーンが幾重にも重なります。
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みるさまとお会いしたのは、東林間のバートンにて。お庭で写真をたくさん撮らせていただいて、さあそれでは、お茶でもいただきましょう。
Spirit of Greenのお仕立て秘話(?)もお聞きしました。熊本の田崎染工さんで仕立てられたので、地震の時は、この子は熊本にいたのです。あの揺れに耐えて、立派にみるさまの元に戻ってきました。強い子です。えらいぞ。
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楽しい時間はあっという間。またぜひお会いしましょうね。
こっそり見送っておりましたが、街に溶け込んでいく感じが、とてもすてきでした。

Spirit of Green

2016.03.29

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みるさまのonly only、完成いたしました。早速、みるさまにお納めしました。みるさまのお許しを得ましたので、こちらでもご紹介させていただきますね。
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この帯を、「Spirit of Green(スピリッツオブグリーン)」と名付けさせていただきました。
みるさまとのやり取りの中で、常に揺るがず、しっかりと存在したのは、みるさまのみずみずしい新芽のような明るさでした。
ちょっとしたことではめげない、生きてる感じを、みるさまからヒシヒシ感じ、それを帯の中に織り込みました。
みるさま、姿勢がきれいな方なんです。生きる姿勢も。すてきな方です。
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上の写真、黄緑の部分は「手」。濃い緑は「タイコ裏」から「タレ」。締めたときのうしろ姿、両方の色が見えるよ。
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お手紙を書いて、糸と色の見本を作って、みるさまの元へ。
きっとみるさまは、この「Spirit of Green」と今後の生活をぞんぶんに楽しまれると思うなあ。「Spirit of Green」は幸せな帯だ。ありがとうございます。
*みるさまストーリーは、これにて中締めです。お付き合いくださってありがとうございました。みるさまから、もしかしたら、締めてくださったお写真いただけるかも。どきどき。楽しみです☆

仕上げ中

2016.03.27

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さあ、みるさまのonly only、織り上がりましたよ。早速、蒸して、水元して、張り手で張って仕上げます。
この作業、実はとても緊張します。失敗のリスク、けっこうあります。織りの他の作業で失敗してもリカバーできるけど、ここは出来ない。ほとんど祈りながらの作業です。色がにじみませんように。しっかり定着しますように。神さま〜〜。
祈りつつ、考えられるすべての対処をしています。
写真の手前のグリーンがタイコ裏とタレ部分。向こうにちらりと見えるのがおタイコです。チラみせで失礼〜。みるさまに観ていただくまでは、他の方にはお見せしませんことよ〜。

佳境です

2016.03.25

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みるさまのonly only、織りの佳境です。写真の中央部から下方、織り終わって巻いてあるところがおタイコ、上部のまだ糸の部分が前帯です。いわゆる、魅せ場です。正念場ですわ。
どうですかねえ?織ってて、ガーーーっと集中できるから、そういう時は出来がいいことが多いから、うまく行ってると思うのだけどね。こればっかりは仕上げてみないとね。どきどきですわ。いい具合にメリハリもついたと思っているのだけど。
私はここんとこ、いつもの肩こりを100倍ひどくしたような、四十肩(と言っていいですか?アラフィフですけど)に苦しんでましたが、みるさまの織りはじめたら落ち着いてきました。やっぱ、織りはじめると、肝が据わる感ありますね。たんたんと進めるしかないところまで来てしまったからね。

織りはじめ

2016.03.24

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みるさまのonly only の八寸帯、織りはじめです。タイコ裏にくる返しの部分とタレ先はこんな感じ。生命が生い茂る、深いグリーンです。写真、ピンぼけですね。実物はもっとキレてますぜ。
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緯糸は、すべて国産のキビソ糸です。この糸、太さや固さやテクチャーが一定でないのです。面白いのだけど、行き当たりばったりでは織れません。それで、必要量をぜんぶ小管に巻いてしまって、どんな糸か把握して、狙いを定めて、杼を何丁も使って、同種の糸でも混ぜながら織ります。
みるさま、うちにお出でになった時、バンピーシリーズをご覧になって、糸のデコボコ、面白がっておられたし。みるさまの帯でも、そんな感じ出したいのよね。あまり大人しくしない方が、みるさまのご希望に添うと思うのよね。
小管巻きは、手伝いに来てくれたasakoさんが、重さを量って、長さを計って、デニールを出しつつ、全部巻いてくれました。助かりましたー。

ブラッシングカラーズ

2016.03.21

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みるさまのonly only、色もデザインもテクスチャーも出そろいました。さあ本番。ブラッシングカラーズです。緊張しますが、やるだけやったのだから、自信を持っていきましょう。元気になる帯、作ってますのでね。ポジティブにね。みるさまもそんな方ですしね。
上の写真は、前帯部分。途中だよ。これからもっと色いれます。
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はい、ブラッシングカラーズ、終了しましたよ。

3回目の試し織り

2016.03.20

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さあ、みるさま、本番に向けて最終の試しです。染料の調合、慎重に慎重に。何度も何度も。オッケー出せるまで。このまま本番用にしますんで、妥協できません。
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デザインも最終調整。話し合いを受け、微調整です。
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試しのブラッシングをして、本番と同じ緯糸で試し織りしました。蒸して、水元して、様子を見ます。みるさまのご希望に添えているか?何より、グリーンの生命力を出せているか?

2回目のミーティング

2016.03.19

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さあ、2枚目の試し織りが出来ましたので、みるさまに観ていただきましょう。ありがたいことに、みるさま、ふたたび我が家にお越しくださることになりました。
実は、メールのやり取りしているうち、楽しげな計画がわき上がってきました。この2ndミーティングに、みるさまのご友人で、私もとても懇意にさせていただいている、みるさまと私が出会うきっかけをくださった方がご一緒して下さることになったのです。(とても人気のブログを書いている方です。仮にここではemiさまとお呼びしましょう)
その日、午後1時半、みるさまとemiさまがいらっしゃいました。お二人ともお着物で。みるさまは、この帯を合わせる予定のお着物で。emiさまはありがたいことに、懐かしの拙作で。
三人よるとかしましい!笑。楽しい時間は、あっという間に過ぎるってもんです。要注意!心を強く、楽しいばかりに流されないようにしなくては。笑。
みるさまは、1回目のミーティングでもそうでしたが、お好みをしっかり伝えて下さいます。ありがたいのです。
試し織りのブラッシングカラーズは、各色、微妙な差で2種類を染め分けてました。どっちがお好きかお聞きできるように。みるさまが選ばれたのは、グリーン、渋くない方。ターコイズ、渋くない方。イエローは青味が入ってない方。レモン色にならないように。迷ったら鮮やかな方にしてとのご要望。了解しました!
筋に入れる青味の色は紫によらない方がいい。あくまで、プルシアンブルーで。ふむふむ。
それから、地の緯糸は、薄いグリーン、濃いグリーン、乳白色と、3種類染めてましたが、乳白色のみで織るのは、イエローのブラッシングのところのみとなりました。メインの部分はすべて薄いグリーンと乳白色を交互に入れることに。あー、お聞きしてよかった。自分の判断だと、どうしても地白になりがちなのよね。これは、私のクセかもね。気をつけなきゃ。
それから、みるさま、「この糸はもっと強い方がいいですね」とおっしゃいました。緯糸の筋にいれていたグリーンの糸のことです。キビソと生糸を入れていたのですが、両方とも却下です。
なるほど。では、このくらいの色?もっと強い?近くにあった色鉛筆をあててみたり。糸棚からごっそり糸を出してきて、合わせてみます。(写真がそれです。)合うのあるかな?新しく染めるのはぜんぜんかまわないのだけど、、、
これがいいと選ばれたのは、染料をいっぱい吸った濃く深いグリーンでした。(写真中央下側に写ってます。)ああ、ここまで濃いのだな。帯の方向性がしっかり決まった気がした。
しかし、みるさま、この糸、タイコに二筋いれるのみで、前帯には入れないでとおっしゃるのだ。ふむー、面白い。不特定多数のお客様に向けてつくるのなら入れると思う。これこそonly onlyの醍醐味だなあ。
みるさまに、生命を吹き込んでいただき、完成形が見えてきました。ここまで行けば、第三コーナーまわったようなもんです。
*この日は、天気予報は雨マークでした。みるさまとemiさまが我が家滞在中に、ザーッときて、お着物なので心配しましたが、お帰りになる時はからりと晴れて。さすがお二人とも強運でいらっしゃいます。

2回目の試し

2016.03.16

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みるさまの帯、デザイン画を元に、2回目の、試しブラッシングと試し織り。染料の調合の割合も意識して。重ね染めの回数を変えたり。染料を変えたり。薄め液の割合を変えたり。どうかな?渋いのはどう?深さは必要??
緯糸も新たに染める。緯糸は、和紙の糸は入れず、キビソのみとなった。精練したキビソ糸を、グリーン2色に染め分け。薄いグリーンと濃いグリーン。地は薄いグリーンをさらに乳白色をまぜた色とのことだった。
筋に入れる糸もキビソがいいか?それとも、細目の生糸で光らせるか?今は両方入れてみよう。太めのキビソも印象的な強いイエローグリーンに染めてみよう。変更の可能性はもちろんあるがとにかく探るのだ。
試しをしながら自分がガチガチ硬くなりがちなのに気付く。これ、要注意。みるさまは、元気がある生命感にあふれる帯を望んでおられる。私が深呼吸しなくちゃね。同時に直地点を探ること。自由な部分と、詰める部分と、両方あわせ持つのが2回目の試しです。

デザインの詰め

2016.03.15

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みるさまの only only、1回目のミーティングを受けて、デザインを詰めて行きます。まずはラフスケッチをイラストレーターに写してみます。こんな感じか?ちょっと配置を動かしてみようか?柄の大きさは???
まあこんなもんかなと思えたら、縮小のままプリントアウトしてみます。うーん、いまいち。ここは入れ替えようかな。こっちはもっと大きくだ。
そんな感じで何回かプリントアウトして、まずまずと思えたら、今度は実物大でプリントしてみます。
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実物大で出したら、それを帯の形にして、鏡の前で体にあててみる。私の体だけど、みるさまのお姿をしっかり想像して。そうするとすぐ分かるのです。あ、ここ違うね。バランス悪いよ。ここんところはうるさいな。
それを何回も繰り返す。よっしゃーと思えるまで。

1回目のミーティング

2016.03.09

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その日、暖かい日だったと記憶しているけど、みるさま、我が家にお越しくださいました。それもこの帯を合わせるご予定のお着物で。うれしいなあ。
お会いするの2回目で、じっくりお話するのははじめてですが、すぐに打ち解けることができました。みるさまは思った通り、明るくまっすぐな方でした。いろいろ大変なことを乗り越えて、今ちょっとホッとしておられるの、よく分かりました。人生をみるさまなりに、謳歌してらっしゃててすてきです。
早速、試し織りをみていただきました。まずまずいけてるようです。ひとつひとつの色と柄を、説明と検証していきます。「ここはもう少し黄色みがあっても。」とみるさま。すぱすぱと好みを伝えてくださるので、私も飲みこいやすいです。
「だいたいこんな感じですね」と、帯のタイコ部分、前柄部分、全体像をシャシャっと色鉛筆で描いてみます。稚拙だけど可視化するとつかめるよね。
軽いこと、元気がいいこと。これ大事。緯糸は和紙の糸は使わず、きびそのみで行く。
地の色はごくごく薄いグリーンで、タレは深いグリーン。手先は薄いグリーン。
私は、つい「手先もタレと同じで、濃いグリーンでもいいのでは?その方がまとまりがいいかも、、」などと申し上げましたけど、みるさま、「この帯、白大島にも合わせるつもりだから薄い方がいい」のだとおっしゃいました。
ギクッとしました。帯だけ見てちゃダメなんだ。みるさま、いっとうはじめに、この帯に合わせるつもりのお着物の着用写真、送ってくださったじゃないか。ちゃんと頭に入れ直せ。
この帯を締めてくださるご本人が目の前にいらして、合わせる着物をお召しになっている。そのありがたさ。それも我が家でだもんなあ。作り手として、これ以上は望めないってくらい恵まれてます。これで、いいもの作らなかったらバチが当たるってもんです。がんばります!

1回目の試し織り

2016.03.08

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みるさまの帯、素材は集まってきた。何をすべきか、見えてきたぞ。あとはどう組み立てるかだ?
色鉛筆やパソコン使ってデザインをするの、もどかしい感じがしました。まず染料と糸を使いたい。詰めるのはあとだ。
では最初に染料の調合。いただいているカラーチップの色を出来るだけ再現してみる。緑も幅が広いなあ。濃淡つくりたいな。どこにフォーカスを持って行こうか。
しかしまあ、深く考えず、とにかく色をおいてみよう。試しのブラッシングカラーをして、織ってみる。糸は、キビソも使うし、和紙の糸も使ってみようか。筋に入れる緯糸も数種類やってみる。ふむー。どうでしょうね。
試しであっても、蒸しも湯通しも、ちゃんとやります。アイロン掛けて、本番とほぼ同じ出来上がり具合にします。
さあ、できたぞ。んー、どうかなあ?もちろんまだまだなんだけど、この段階で、みるさまに見ていただきたいな。それで、ご意見やご希望を伺うのが一番かもしれない。これは着火材みたいなものだから、二人でハートとエンジンに火をつけよう。
そこで、みるさまにメールを出した。「もしよかったら、我が家にお越しになりませんか?または私がお近くまで出掛けてもいいですよ。」

グリーンは命の色

2016.03.07

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みるさまのお手紙にあった印象的な言葉、「グリーンは私の命の色なのです」。
ずんと伝わる一言です。そっか、命が繁るイメージね。イメージというか、命そのもの。で、「緑」でなく、「グリーン」ね。
みるさまに、お礼メールをしたら、返事を下さいました。その中に、またまたとても心に届く一文がありました。
「帯の質感や色合いは、着物を物理的に固定するだけでなく、体の深いところまで、しっかり届きますものね。きっと私の体と心を穏やかに守り、生を全うするまでのパートナーになってくれることでしょう。」
うーん、全ての作り手が、心すべきお言葉です。
実はこのころ、私は悩んでました。みるさまに、帯のonly only のお話をいただいたとき、取りかかるのは再来年(去年の話しなので、再来年というのは2017年のことです)になりますと申し上げてました。ご注文順に作っていくとすると、だいたい2017のはじめだろうと踏んでました。
が、その後、ご注文いただいている方のうち、お申し出順で、1番と2番の方が、いろんな事情で数ヶ月の延期となりました。それで、3番以降の方のに取り組もうと思ったのですが、織機の関係で段取りが難しくなるのよね、、、
うーん。帯を先に織った方が、効率的だぞ。この時点で、帯のご注文は、、、、みるさまだ。
それで、スケジュールの組み直し。みるさまに、思ったよりずっと早く取り組めるけど、、、とメールさし上げると、大変よろこんでくださいました。
*写真はうちの近所。散歩の途中。今日じゃないよ。天気のいい日。富士山がよく見えます。

みるさまからお手紙

2016.03.06

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ほどなくしてみるさまから、大きな封筒が届きました。中に、色見本のカラーチップを貼ったものと、たいへん丁寧な達筆のお手紙が入ってました。色見本は、プロの方が仕事で使うDICのものです。わあ、すごいなあ。
色は、厳選されたことが、伝わってきます。カラーチップのセットに入ってなかった色は、他の何かから見つけてくださったのでしょう、一部、カラーチップ以外の色紙も貼ってあります。色を求めて、一生懸命探してくださったのだろうな。ありがたいなあ。このお心を形にせねば。
お手紙には、みるさまが、どうして緑色の帯を欲しいと思うに至ったかということを、率直に書き連ねて下さってます。それもとても伝わってくるものでした。文章も文字も、丁寧で真摯なのです。そっか、帯も、それを指針にしよう。わかったぞ。
*封緘に貼って下さったシールは、レースを編む女かな。フェルメール大好き。うれしいなあ。

みるさまとメール

2016.03.02

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個展が終わって、通常の仕事に戻ってしばらくたった頃、みるさまのお顔が浮かびました。あの時、ほぼ立ち話のような感じだったこと、気にしていました。
グリーンとライム色がお好きで、八寸帯が欲しいってことはしっかり把握しましたが、もう少し理解したい。そうすれば、段取りも組めるし、頭の中でシュミレーションもできるってもんです。取りかかるのは再来年と言ったけど、徐々に添って行きたい。
そこで、メールをさし上げました。
「みるさまの中で、どんな帯がいいかってことは、どのくらいまで固まってますか?」「ファジーなところはあってもちろんですが、ここは譲れないってポイントもお有りですよね?」
そういたしましたら、すぐに丁寧なお返事を下さいました。
欲しい帯のイメージは、私のサイトの作品集にある「チャーミングボックス」が一番近いとのこと。(ここをずーっと下にスクロールしていただいて、「帯」のところの一番上の左にあります。)この帯の地色を薄いグリーンにして、黄色などのパンチの効いた色は小さな面積にしたいと。
みるさま、合わせるつもりの数枚のお着物がお有りで、着姿のお写真を添付してくださいました。なるほど、なるほど。織りのお着物に合わせるおつもりですね。白大島、墨藍の大島、紬、、、などなど。これは大変参考になります。
それから、みるさまは、色のニュアンスをお伝えくださるのに、カラーチップをご用意くださるそうです。
それはありがたい。ぜひぜひお願いします、とお返事を出しました。
*写真はうちの近所。散歩の途中。

only only みるさま、スタート!

2016.03.01

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次なるonly only のヒロインは「みるさま」です。みるさまと作るのは、生き生きとした生命力あふれるグリーンの八寸帯。さあ、メイキングストーリーのはじまり、はじまり〜
みるさまとの出会いは、去年の秋の私の個展、「三角・吉田」の会場でした。会期、中日くらいだったでしょうか?午後の少々遅い時間、夕方になりかけって感じの時間帯でしたでしょうか?みるさまは、さっそうとイトノサキさんのドアを開けて、入って来られました。ふーっと風が吹いたような感じでした。
初対面だったけど、みるさまは、なんというか、バリアのない方。明るく、クリアでまっすぐな印象の方です。それで、私も構えることなく、すーっとお話に入って行くことが出来ました。
お話しすると、みるさま、素敵なきもの友だちがいらっしゃいました。私もよく知ってる方です。
この日は洋装でしたが、みるさま、お着物がお好きで、帯のonly only をお考えくださってるとのこと。緑色の軽い八寸帯が欲しいとのこと。どんな帯にするか、すでに頭にお有りのようでした。ああ、それだったら、すぐにでもお受けしたい。うずうず。
が、しかし。
その時点で承ってるonly only を全て終えた後だとすると、「大変ありがたくお受けしますが、取りかかるのは再来年になります」とお答えするしかなかったのでした。
*写真は散歩の途中。みるさま、こういう清々しいイメージの方です。みるさまのご自宅は隣りの市。大きな市だけど、それほど遠くないはず。みるさまのお近くもこんな風景かな?

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