吉田美保子の some ori ノート

利根山光人展

2013.07.06

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先日のことだけど、町田市立国際版画美術館に、利根山光人展を観に行ってきた。不勉強でこのアーティストのこと、存じ上げず。ただ、近場で、流行りものでない、ガッツリしたアート、観たかったから行ってきた。
で、ものすごく、よかったです。
油絵などの作品多く残した作家なので、回顧展と言えるのかどうかわからないが(この展示では版画にフォーカスされてたので)、この作家の生き様を観たような気がしたのだ。
1921年生まれ。1945年に召集。外地に向かう途中に終戦。その後アートの道へ。終戦後のダム建設現場の絵とか、ものすごくよかった。その後のメキシコ体験がターニングポイントだったらしく、如実に絵がかわり、それがよかった。全体的に見てもひとつの頂点と言ってもいいかも。
で、その後の絵は、いろいろ逡巡も見られ、それでも描くんだって意思を感じた。それでも描くんだ。で、最晩年の、HIROSHIMA とかね、行き着いた感じで。よかった。絶筆は、ドン・キホーテ。いいなあ、ドン・キホーテ描いて死にたいなあ。
利根山光人展は、8月4日(日)まで、町田市立国際版画美術館にて。この美術館、初めて行きました。水遊びが出来る公園の中にあり、子どもらがパンツいっちょで遊んでました。でっかい、水車みたいなオブジェがよかった。
写真はうちの近所。申しわけない。

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