ONLY ONLY

ONLY ONLY とは、染織吉田の特徴である染めもONLY、織りもONLYの完全注文制作のことです。

着物を好きになられて、一通り、着物や帯はそろえたような、中・上級者。
その方々が、次のステージで、お望みになられるものが、
完全オリジナル ONLY ONLY です。

よく、銀座などの紳士スーツ専門店とかに、テーラーメイドと高らかに掲げてあるのを見ますよね。ちょっと高そうなお店の壁には、イギリスやイタリアの服地が、たくさん置かれ、チョッキを着た仕立屋さんが、メジャーを首から下げ待機しているようなお店。そのようなお店でも、洋服のお誂えって、服地を仕立てる、クライアントの体型にカスタマイズするってことなんですね。女性の服のオートクチュールも同じです。

和服の、お誂えはどうなんでしょうか?

「着物のお誂え」で、WEB検索してみると、上位に出てくるのが、

  • 染め上がった反物をあなたのサイズにお仕立て。
  • 白生地を、色見本の番号を指定して、希望の色に染めて、あなたのサイズにお仕立て。
  • 友禅や刺繍などの柔か物の着物のお誂え。
    (訪問着などフォーマルなお着物のお誂えが多いようです。)
  • (一例)

というものです。

染織吉田の注文制作(ONLY ONLY)は、違います。

お客様との対話を大切に、デザインや糸の選択はもちろん、染めも織りも ONLY ONLY な、あなただけのお着物・帯を作ります。

ONLY ONLY のすすめ方

  • 教えてください

    まずは、お客様のことを知ること。私にとってはお客様のことを教えてくいただくことから始まります。あなたのことを教えて下さい。パッとひらめいたことでも何でもいいんです。

    着物まわりのこともですが、それ以外のお好きなものも教えて下さい。例えば、「シスレーの絵の水を感じ」とか。「シャンパンの色」とか。「雨上がりの匂い」とか。
    具体的でもいいですよ。「この色からこの色までのグラデーションの着物がほしい」と見本をくださるなどのご希望をお伝えいただいてもOKです。できるだけたくさんのヒントを教えて下さい。

    ここで私は、シスレーの画集を購入して、ザーッと見たり、じっくり1ページ1ページゆっくり見たりします。インターネットで調べてみたり、美術館がシスレーを持っていれば出かけます。
    がんばってシャンパンを買って、遠くから眺めたり。ベランダに持って行ったり。グラスに注ぐ音に耳を澄ましたり。鼻を近づけたり。そして飲んでみたり。
    雨上がり、太陽が出たら散歩したり、草むらにしゃがみ込んで匂いをかいだり。 そしてそれを何日も何回もやってみます。

  • ちょっと具体的に教えてください

    どんな着物・帯をご希望なのか、どんなシーンでお召しになるのか、単衣か袷かはもちろん、季節は特定するのか、テクスチャーの表情はどんな感じをお望みか、などなどの具体的なご希望を教えてください。
    ここで糸の選択も考慮に入れます。糸が違えば、「どんな」着物・帯になるかはガラッと違います。 ここでもたくさんのシュミレーションをします。

  • 対話しましょう

    そのやり取りから、デッサンを作り、見ていただきます。
    (お会いできれば最高ですが、メールや手紙も駆使します)
    こんな感じ。あんな感じ。お客様と対話を繰り返します。 デッサンは数点描きます。その中で、悩みながら、苦しみながら、楽しみながらひとつ選びます。
    こうしてデザインが決まります。

  • 設計図

    デザインが決まったら、設計図を作ります。設計図は、紙で作る着物や帯のミニチュア・シュミレーションです。約1/8の設計図に、色鉛筆やコンピューターを使用して、どこにどの色、どんな柄、どんな風景が来るのかを表現します。(基本的にはこの設計図を元に作りますが、実際には染めや織りの過程で、新たに生まれたインスピレーションを加えて修正しつつ作業を進めます。)

  • もう一度対話しましょう

    デザインや設計図を見て、お客様も私も「やっぱりこうしたい」という気持ちが出てくるものです。ここでもう一度、オープンな対話をさせて下さい。 ご希望をお聞きしている早い段階では、多くのお客様が「吉田さんにお任せです」と言われます。ですが、少しずつお話が始まると、いろんな好きなものが表に現れてくるようです。それを感じとるのも私の喜びです。

  • いよいよ糸です

    糸を用意します。
    この特別な着物の雰囲気に合う特別な糸を、絹に精通する糸屋さんと相談して、見つけます。

    例えば、お客様のご希望がもし「ほっこり」したお着物なら、経糸にも緯糸にも、真綿紬糸を多用します。もし「つるつる」したお着物をご希望なら、座繰り糸や玉糸を選びます。もちろん、それらをまぜて使うことも考えます。「ざっくり」した帯をご希望であれば、きびそ糸という、繭の外側から取る絹糸を未精練で使うことも考えます。

  • やっと染料まで来ました

    こんどは、染料です。
    この糸でこのテイストを出すためにはどの染料を使うのか、植物染料にするのか、酸性染料の方が合うのか、などなど考えます。試し染めを繰り返します。
    例えば、「ピンク」を染めるにせよ、ピンクはいろいろです。青みのピンクにするか、黄みのピンクにするか。春を感じるピンクか、秋を感じるピンクか。冬のピンクか、夏のピンクか。朝焼けの空か、夕焼けの空か。どのくらいの強さ、優しさ、機敏さを込めるか。それらはすべて「どんな」着物・帯にするかによります。

    (その後のたくさんの実作業行程は、はしょります。)

  • さあ、織ります

    織りは孤独な作業です。ここまでくると対話の相手は、あなたから目の前の糸と布に移ります。設計図通りに織るのですが、時折やってくる即興への誘いは、きっとあなたが送ってくれたインスピレーションなんでしょう。

    さあ、織ります
  • こうして、あなたと私の共同作業で、着物・帯は出来上がります。しかしまだ完成ではありません。完成するのは、仕立てられて、お召しいただき、あなたが一歩踏み出した時。そう、あなたの希望がかなった時です。

    お値段ですが、きっとすごい高額になるんだろうなってお思いかもしれませんね。でもそんなことは無いんです。私の個展や呉服店でお売りいただいているお値段とさほど変わりません。

    ONLY ONLYにご興味ある方は、どうかお気軽に問い合わせて下さいね。または、お付き合いのある呉服屋さんがいらっしゃれば、その呉服屋さんにご相談下さい。