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秋も深まってまいりました。
冷え込んだり、小春日和の日があったり、秋らしく定まらない感じですが、いかがお過ごしですか?
良い季節は駆け足で走り去ってしまいそうですね。
私もなんだか忙しく、時間を見つけて走りまわっております。
インプットとアウトプットのバランスが大事だと思うのですが、今はインプットを取り溜めている感じです。
《 目次 》
1. たたさま
2. 遠山記念館
3. 永青文庫
4. チームラボ
1. たたさま
五月に帯をお納めした「たたさま」から、お写真をいただきました。
トータルコーディネートがとても素敵でさすがです。
「たたさま物語9」に載せさせていただきましたので、ぜひご覧ください。
https://www.someoriyoshida.com/category/only-only-注文制作/たたさま
2. 遠山記念館
念願の遠山記念館に初めて行ってきました。
ここはもう30年くらいずっと行きたかった憧れの場所です。
埼玉県の比企郡川島町という、大変に行きにくいところにある珠玉の美術館です。
桶川の駅からカーシェアで行ったのですが、敷地が見えた瞬間から空気が変わったというか、、、
敷地に入ったら全くの別世界で、持ってかれました。すごいなあ、、、。
特別展のコプト裂もよかったし、邸宅も本当に素晴らしい。
3. 永青文庫
目白台へ出かけたので、ちょうどいい機会だからと、永青文庫に行くことにしました。
この辺りはとても素敵なところだけど、なかなか行く機会がなく初めてのことです。
永青文庫の敷地に入って、、、、、
あ、やだ、私、ここきたことあるわ。初めてじゃなかったんだ。
たぶん40年ちかく前の第一次上京時のことだろう。
何の展示を観たのか、何がきっかけで出かけたのか全く覚えてないが、なんて素敵な場所だろうと心躍ったことが記憶の中で呼び覚まされた。
今回見た「信長の手紙」展もすごくよかった。
4. チームラボ
麻布台ヒルズのチームラボボーダレスに行ってきました。
声かけてもらった時は「チームラボって?」だったし、麻布台ヒルズにも初。
デジタルアートによる体験型「地図のないミュージアム」ということらしい。
わーわー、ドキドキ、キラキラと夢中になって歩きまわる。4時間ほどもいただろうか。
昔、荒川修作の養老天命反転地に行ったとき感じた「常識が足元からグラグラして脳みそに揺さぶりをかけられた体験」と同じだと思った。
細胞が活性化する。何かがが覚める。
何より嬉しかったのは、誘ってくれた友達が、私の創作のインスピレーションの源になるんじゃないかと、一緒にいこうと声をかけてくれたこと。
それにしても、紀元前のコプト裂から、安土桃山の信長、令和のチームラボまで、人の営みはすごいですね。
*写真は5枚目と6枚目が、遠山記念館のコプト展にて。そのほかはチームラボにて。
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きものと帯の注文制作
染織吉田 吉田美保子
たたさまから嬉しい写真が届きました!「たたさまの吉澤暁子先生を想う帯 吉澤先生と一緒」を締められたとのこと。
全身「吉澤暁子先生を想うコーディネート」で、惚れ惚れ。凛とした美しさ、さすが吉澤門下です。
合わせていらっしゃるお着物は、たたさまが吉澤さんに弟子入りの挨拶に伺った時にお召しだったものですって。その時、「きちんとした装いで来てくれて嬉しい」っておっしゃっられたのですって。
そういえば、帯の打ち合わせをZOOMでしたときも、たたさま、きちんとお着物で臨んでくださって、私も感激したものです。
帯、たたさまと吉澤さんをつなぐ、ロイヤルブルーが映えてますね。よかった、思ったとおり。
たたさまと旦那さま。とーっても素敵!!そういえば、もともとは「真珠婚式」を祝う帯としてのお話だったのです。
吉澤さんも、ニコニコと祝ってくれてますね。
さて、そろそろ休眠していた「ななさま物語」をリスタートさせましょう。
この夏は、ななさまの浴衣とそれに合わせて織った半幅帯の着姿を拝見するのが楽しみでした。これ、元々はご自宅に飾るタブローを注文くださっていたのに待ったを入れて、割り込ませて取り組んだのでした。
ご注文は、期限があるものから取り掛かってしまうのがつねで、かつ、ななさまが急がないとのことで、タブロー作りは表立ってはお休みしてました。
でも実は、水面下では使いたいピースを新しく織ったり、ななさまの希望に添ったピースを揃えたり、ゴソゴソと動いておりました。
10月初旬には、トシさんが来てくれてななさまのタブロー制作の経緯や気持ちをインタビューしてくれ、写真も撮ってくれました。(1,2,6枚目)
10月中旬には、制作途中の一式を風呂敷包みにして抱えて、ななさまのお宅へ現場合わせに行ってきました。
今回のななさまのタブロー制作、私にとって大きいのは、これは単なる「インテリアとしてのアート」ではないというところ。伝えたい思いが交差した織物であるということ。
参加しているコミュニティを通して、ななさまの人生の片鱗を知っています。そして、ななさまのテーマが「変化上等!」だということも。
ご了解いただきましたので、ななさまがトシさんへ、タブロー制作の経緯などに書かれていた文章を抜粋でご紹介させていただきます。この思いに応えるということが、私の存在理由の全てです。
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ヨシダさんとの初対面は今年3月。出逢ってまだ7ヶ月です。
それでも、ヨシダさんのブログや、直接会って感じるお人柄、 60年近く生きてきた私の直感で、 「あ、この人、信頼できる人だ。 想いを託せる人だ。」 とピピっとアンテナが反応したのです。
頼むなら今だよ。
この機会を逃すな。
物事、タイミング!
単なる「額に入った織物」なら他にも依頼先はあるでしょう。
これまでの私に拍手を送り、これからの私にエールを贈る。 そんな作品は、私が心を許す人に作ってもらいたい。
はい、ヨシダさんの出番です。
相手あってのこと、引き受けて下さったことに感謝してます。
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*写真は最後の2枚を除き、この富岡ツアーを企画してくださった「トシさん」にご提供いただいたものです。
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残暑お見舞い申し上げます。
もう9月も下旬なのに、ものすごい暑さですね。お身体、大丈夫でしょうか?
夏の太陽は高く、頭の上から降り注ぐ感じですが、秋はグッと下がり、斜めから強烈に刺してきて、夏とは違った疲弊を感じます。
なんというか、、、シミになりそうな日差し。
室内にも容赦なく刺さってくるので、昼間は南側のカーテンを厚く閉ざし、室温が上がらないようにしています。
夏は明るい暑さで、初秋は暗い暑さ、、、なかなか厳しいですが、もうちょっとで本当の秋と思って、乗り切りましょう!
今日のメルマガは、先日、群馬県の富岡に行った時のことです。お付き合いください。
《 目次 》
1. 富岡日記
2. みさちゃん
3. 富岡製糸場
4. 富岡後記
1. 富岡日記
群馬県富岡市にある、旧官営富岡製糸場は、近代日本史の重要なポイントで、明治の殖産工業の立役者。絹織物を生業とする私には一度は行きたいと思いつつ、これまで果たせていませんでした。
先日、参加しているコミュニティの方に誘っていただき、初めての訪問と相成りました。
電車の乗り継ぎが不安で、余裕を持って3時間かかる計算で家を出ました。
お供は「富岡日記」。富岡製糸場の「伝習工女」だった和田英さんの回想録です。
明治6年、幕末生まれの16歳の士族の娘さんが、キリッと志高く、興味津々で、製糸場でのあれこれや、周りの人々、食べ物のこと、具に観察しているの本で、めっぽう面白かったです。
当時の皇后陛下が行幸されたことは知識としては知ってましたが、ちょうどこの英さんがいた頃のことで、行幸当日のみならず、前日に女官が下見にきた時のことも詳しく書いてます。
女官がおしろいを真っ白につけているのを、うちうちで笑ったと書いてあるのにはびっくり。そりゃ怒られるでしょと思ったら、やっぱりお達しがあったようで、、、
明治のティーンエイジャーの娘さんたちの様子に苦笑いしました。まさか150年たった今、「もー、笑っちゃダメじゃーん」と呆れられるとは、英さんも思っていなかったでしょう。
2. みさちゃん
この小旅行にご一緒したお一人が(ニックネームで)みさちゃん。
初対面の方だったのですが、事前情報で、群馬県の奥の方のご出身で、現在は都会に住んでいるとは知ってました。
駅で落ち合って、レンタカーに乗り込んで挨拶していると、、、、、
「私、養蚕農家の出身なんです」と。
え!
話には幾度となく聞いていた、養蚕大国群馬の、まさに養蚕農家で育った人と一緒の車に乗っている!
子どもだったみさちゃんは、蚕が桑を食むサワサワという雨降りの音で目覚めていたと。
大きくなったお蚕さんを、両腕ですくって、そのひんやり感を楽しんだと。
毛虫は嫌いだったけど、お蚕さんはすべすべしてて可愛いと思っていたと。
うわ〜〜〜!大感激!
みさちゃんのご実家は、その後いつの頃か養蚕をやめ、野菜を作るようになったとのこと。
こういうの、生き証人って言うんでしょうか?こちらが知識として知っていることを、生活の中で実体験した人がここにいる。すごいなー。びっくりだなー。
3. 富岡製糸場
さて、富岡製糸場につきました。
レンガ作りで、威風堂々でっかくて、当時は最先端のピッカピカだったでしょう。さっき読んだ英さんの身になり、武者ぶるいがしました。
ですが、今の目になると、そうとう辺鄙なところであり、今でこそ世界遺産ですが、養蚕が廃れてきた昭和の後期から平成時代は、さぞ寂しかったのではないかなと推察されました。
明治のころ、全国から若い娘さんたちが続々と集まり、若い国家を世界レベルに追いつかせようと、一生懸命働いていたのだというのが幻のようです。
突然大雨に降られたり、雷が鳴ったりして、ちょっと感覚がクラクラしました。今が、英さんがいた明治時代か、みさちゃんや私が子どもだった昭和中期か、それとも令和なのか、なんだかわからなくなりました。
4. 富岡後記
高崎駅で解散して、私は一人新幹線で大宮に出て、埼京線に乗り換えたら、事故で立ち往生してしまいました。
ちょうどいい時間ができたと富岡日記の続きの「富岡後記」と「解説」を読みながら、運転再開を待ちます。
富岡後記は、和田英が、富岡から故郷の長野に帰ってから、地元の製糸場の立ち上げに指導者として関わったときの話です。
(谷根千で有名な)森まゆみさんの解説もなかなかに詳しくて、丁寧に取材されたのだろうなあ、さすがだなあって思って引き込まれて読んでましたら、やっと電車が動き、神奈川のうちにたどり着いた時は、タイムスリップから帰ってきたような気がしました。
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きものと帯の注文制作
染織吉田 吉田美保子
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*写真は、1~8枚目をイベント主催者さま、10,11枚目を花井雅美さまからいただきました。それ以外は、ヨシダ撮影です。
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128通目のメルマガ【繭から糸づくりイベント号】をお届けいたします。
おはようございます。
台風10号の影響は大丈夫でしたか?
私の住む神奈川県でも警報がなり、土砂崩れなどもあったようで、緊張しました。
それから数日経った今も、大地に、そして空気中にも、水がたぷたぷに充満しています。
まだ止まったままの鉄道路線もあって、相当量が広範囲に降り続いたことに怖くなります。
鉄道は止まってしまうと、手も足も出なくほとほと困りますね。
みなさま方に被害がないことを祈ります。
《 目次 》
1. 繭から糸づくりイベント
2. 夢の企画
3. 郷土民家園
4. 藁の灰汁
1. 繭から糸づくりイベント
この夏の私の一番の出来事は、小学生を対象としたワークショップの講師をしたことでした。
繭を真綿にして、糸にして、機織りまでするのです。
お話いただいたのはまだ寒い頃で、自分がやるだけでも精一杯なのに、小学生に教えるなんてとてもじゃないけどできないと思っていましたが、なんだかんだ話しているうちに、これは私にとってもありがたい機会だと、参加させていただきました。
一緒に講師を務めた(蚕の自由研究で有名な)あけみとりん親子さんやイベントの主催者さんと素晴らしいチームが組め、実りあるものになりました。暑い中、みんな頑張りました。
2. 夢の企画
今回は、繭を真綿にしたもの(一部は草木染めしたもの)からずり出して、太ももなどでよって糸にする。それを、まず牛乳パックの織機で織ってみる。フライヤーで真綿つむぎをしてみる。ペットボトルの座繰り機を回して、座繰りをしてみる。高機で織ってみる。と盛りだくさん。
資料もいっぱい用意され、実際の野蚕も登場して、芋虫好きさん、もの作り好きさんにとっては、夢のような企画だったのではないかと思います。
機織り体験している男の子が使っている糸が細かったので、変えたほうが織りやすいよというと、いや、僕はこれで織りたいと言ったのには、日本の未来は明るいと思いました。
真綿から糸を作るのは、小学生も親御さんも夢中になってました。何かを作るというのは、人間の本能なのでしょうね。
3. 郷土民家園
イベントの会場は、郷土民家園に移築された江戸時代の茅葺き屋根の民家でした。
黒くて太い柱、梁。土間、縁側。中にいると、なんだか落ち着くのはDNAゆえだからでしょうか?
風が通れば涼しいですが、この日はまだまだ猛暑で、皆さんの熱気もあって、なかなか大変でした。
敷地を出たところの桑畑には、美味しそうな葉が茂っています。
近くに湧き水もあり、夏休みにぴったりの場所です。
4. 藁の灰汁
今回使った繭は、講師陣があらかじめ煮て、真綿にしておいたのですが、繭を煮る時に使うアルカリの液を、藁の灰汁から取りました。
藁の灰汁はマイルドで、昔から絹の精練には最適と言われていますが、実は私、初めてでした。(これまでは、木灰、マルセル石鹸、重曹を使ってきました)
今回は、熊本県山鹿市の養蚕農家、花井雅美さんが藁を燃やして作ってくださった灰をいただいて、灰汁を取りました。
灰汁の出来は上々で、繭はふっくら柔らかくなり、サナギもぽろっと取りだせ、良い真綿にできました。
その作業中に実感したのですが、何より大事なのは繭ですね。繭の状態が良ければ、良い真綿になる。良い真綿になれば、糸もひきやすく、結果的に良い糸になり、良い布になる。
今回、養蚕農家さんの繭、民家園で育てた繭、野生の蚕の繭など、いろいろ煮てみたところ、養蚕農家さんの繭の優秀さは圧倒的でした。
それぞれに良さがあるのですが、さすが、プロの技術と長年の知恵と知識はすごいものだとうなりました。
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きものと帯の注文制作
染織吉田 吉田美保子
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127通目のメルマガ【納涼・和の東京湾クルーズ号】をお届けいたします。
残暑お見舞い申し上げます。
立秋を過ぎましたね。
ここ関東平野の片隅は、ほんのちょっとだけ空の様子に季節の移ろいを感じます。
そうは言っても猛暑が続いております。お身体、大丈夫でしょうか?
私は、去年の夏の盛大な夏バテを教訓に、極力とじこもり生活をしているせいか、どうにかクリアしています。
昨年よりは、うまく凌いでいるようにも感じています。
人間は、慣れる生き物で、酷暑にも慣れていくのでしょうか?
___________
《 目次 》
1. ななさま出来上がり
2. 納涼・和の東京湾クルーズ
3. マニュキュアとペディキュア
4. 画像生成AI
___________
1. ななさま出来上がり
ONLY ONLY で取り組んでいたななさまの半幅帯、時を同じくして、浴衣も仕立て上がりました。
着物も帯も、お召しいただいた時が完成です。ななさま、命を吹き込んでくださいました。
その組み合わせで早速お出かけされた様子を密着(?)しております。ぜひご覧ください。
https://www.someoriyoshida.com/category/only-only-注文制作/ななさま
2. 納涼・和の東京湾クルーズ
この日は、ななさまと私が入っているコミュニティの皆さんと一緒に、和装で、船遊びに出かけてたのです。
貸切クルーズって楽しいですね!思った以上に盛り上がりました。
着物を着慣れている方、初めて着られた方、新調された方、レンタルの方、お身内から借りられた方、思い思いの和装で集った総勢17名。
夕まずめから、夜景までを楽しめました。
3. マニュキュアとペディキュア
クルーズに向けて、何か新調したり、おしゃれをする人が多い中、私はいつもの浴衣にいつもの帯。目新しいものは何もなく、、、、
それも詰まらないなと思って、ものすごく久しぶりにマニュキュアとペディキュアにチャレンジすることにしました。
と言っても、本当のじゃなくて、爪にシールを貼る形式のなんちゃってです。
これを探しに百均へ。いろいろあるんですねえ。。。。
シール形式、初めての経験でしたが、指ごとに変えられてなかなかおしゃれでした。完全に自己満足ではありますが。
ペディキュアの方は、今も貼ったままで、うふふと思っております。
4. 画像生成AI
このクルーズの幹事は私がやったのですが、呼びかけのためのイメージ画像を、初めての挑戦で生成AIで作りました。
AdobeのFireflyという無料のソフトを使って、「着物をきた男女がクルーズ船に乗って、お酒を飲みながら、東京の夜景を眺めている」など書いて、どんなイメージでなどいろいろ指示すると、勝手に絵を描いてくれるのです。
その中からいいと思うのを選び、指示を少し変えたりを繰り返します。
これが難しい。
何が一番難しかったかというと、着物の形が「ちょっと変だなー」のままなんです。
Fireflyの中にある「着物」という概念が、そもそも違うんじゃないかな。
もしかして、こっちの方が世の中の常識なのかもしれません。
それでも、新しいチャレンジをとっても楽しみました!
(実際に使った画像、2枚載せます。ね、変でしょう?)
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ななさま物語の7話目です。(ラッキーナンバー「7」!)
半幅帯の完成と時を同じくして、新調した浴衣も仕立て上がってきました。
ONLY ONLYはお召しいただいた時が完成ですので、まさにこの時です。ほら、こんなにかっこいい!
ジャーン、この日、私もご一緒に、東京湾クルーズに繰り出しました。
実は、クルーズが先に決まっていて、急遽、浴衣を作り、帯を作ることになったのです。
それで、大急ぎで、浴衣地を選び、仕立てに出し、その生地とななさまの希望や生き方に合う帯を作ったのです。
ななさま、後も見せて!
帯結び、色々やってみられている写真、いただきました。
こんなのも可愛いですね。
帯締めと帯留め、大人の浴衣にとっても合いますね。さすがです。
半幅帯「変化上等!」、これからもずっと、変わり続けるななさまに寄り添っていくことでしょう。
そして、なんと過分なご褒美までいただいてしまった!
さて、ななさまのONLY ONLY、織り上がって、仕上げの段階まで来ました。
蒸しと水元と湯のしは専門業者さんにやっていただいて、その後の最終の検反と仕上げを自分でやります。
あれこれ振り返り検証する大事な時間。
今回、ななさまからのリクエストで追い求めたのは、以下の5つ。
・変化上等
・静と動
・寒色と暖色
・浴衣生地の茄子紺色に映える
・ラッキーナンバー7
できることは全てやり尽くし、新しいチャレンジも各所に取り込んで、おかげさまで私にとっても変化上等ができました。
今回は、半幅帯だから、特にしっかりした布であるように、経糸も詰め、緯糸も渾身の力をこめて織りました。それが締めやすさにつながると思っています。
ルーペで覗いてみましょう。
最後の最後は、拡大鏡で細かくチェックして、ピンセットや針で、糸の乱れなどもただします。
ななさまの茄子紺の浴衣地と合わせてみる。いいのではないか!
「変化上等!」、これからも変化し続けるななさまに寄り添う帯です。
ONLY ONLY、ななさまの半幅帯、上の動画は、トシさん撮影の織っているところです。7分くらいあります。心地よい音を採取してくれましたので、BGMにどうぞ。この後の写真も全て、トシさんの撮影です。
さて、前回、ブラッシングカラーズまで終わりました。その後、今回のONLY ONLYのキモとも言える「ずらし」を施しました。「ずらし」の工程は写真がないので、文字だけで説明します。
経糸を7つの束に分けて、それぞれの頭と尻尾を結びつけ、大きな輪にして、ピンと張ります。7つに分けたのは、もちろんななさまの「7」。
その7つの輪をずらしていくのです。
ななさま、「動と静」を望んでいらっしゃったので、沸々とたぎるマグマのように、大胆にずらします。狙ってはいるけど、偶然の力も大きく、これは冒険でもあります。
ずらし具合が決まったら固定させて、かっちり巻き取って、織り機に掛けて、機拵え(はたごしらえ)。順番通りに綜絖に通して、筬に通して、テンション揃えて、結びつけて。
それから、ようやく織りです。
織り機にかかってしまえば、後は淡々と遂行していくだけ。力を込めて、締めやすいしっかりした帯になるよう、きっちり織って行きます。
経糸が7色のところは、緯糸も7色。
緯糸を入れている道具は杼(ひ)というのですが、杼も7丁、持ち替えながら使います。
さて、先が見えてきました。
ONLY ONLY ななさまの半幅帯、経糸の準備ができたら、ブラッシングカラーに向けて、染料を調合します。これが、大事。納得いくまで何度も。
ななさまの好きな茄子の色。静と動。寒色と暖色。変化上等。ラッキーセブン。白も含め7色。柄は7回繰り返す。
緯糸の準備も並行して。その時点で試し織りをして、得心がいったら、経糸をもう一度、伸ばします。そして、あたりをつけて、いよいよ、本番のブラッシングカラーズです。
その時点で、ななさまと記録の伴奏をしてくださってるトシさんがお越しくださいました。レフ板持って、撮影助手もしてくださるななさま。
試し織り部分をあててみるななさま。
ここに挙げている写真は全てトシさん撮影です。(一枚だけ例外) 創作に寄り添ってくださって、今回は3人で作っている気がします。それはとても幸せなこと。
ななさまとトシさん、お越しくださったのブラッシングカラーズをしている日に合わせてですので、工程全てを細かに追ったわけではないのですが、おおらかに全体を分かってくださって、私一人の作業部分も理解してくださって、いつも一緒に作ったような気がしています。
下の写真、ジャーン、ななさま撮影の撮影中のトシさん。