吉田美保子の some ori ノート

105通目のメルマガ【白からはじめる染しごと〜空の巻〜号】

2022.12.04

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*画像は、1枚目が、「白からはじめる染しごと」展の案内状から。

2~6枚目が、八寸帯「まずめ時」。7~11枚目が一楽織ショール。

 

 

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おはようございます。

あっという間に12月ですね。それに急に寒くなりました。
地球は回り、季節はめぐる。

当たり前のことですが、、、体と頭がついて行けません。困ったものです。

さて、12月は第3回となりました「白からはじめる染しごと」展です。

今回のテーマは「空」、ぜひお楽しみにお出かけください。

《 目次 》

1.   白からはじめる染しごと

2.   プロモーションビデオ

3.   私の空

4.          一楽織のショールも

1.   白からはじめる染しごと

「白からはじめる染しごと」展は、9人の染め仕事を生業にする作り手が、自分達が作ったものを自分達の手によってお客様に届けようと、自ら企画運営する展示会です。

月に一回zoomで会議をして、みんなで頭をひねり、意見を出し合い、何度かはリアルでも会って、準備してきました。

さあ本番です。我々の成果をご覧いただきたく、ぜひお運びいただけますよう、ご案内いたします。

「白からはじめる染しごと~空の巻~」

会期|  2022年12月10日(土)~12日(月)

時間|  10時~17時30分

出品品目|着物 帯 帯締め 小物(帯揚げ・ストール・バッグ・財布 etc.)

会 場 |イチマス田源 きものクリニック&呉服問屋ミュージアム
東京都中央区日本橋堀留町2-3-8 田源ビル2階

参加作家|小林知久佐(引き染め)、鷹取麻利子、鈴木和美、水橋さおり、大橋さやか、大地佐和子、桑原牧子(手描友禅)、中村航太(組紐)、吉田美保子(染め織り)

2.   プロモーションビデオ

白からはじめる染しごと展のプロモーションビデオを作りました。コーディネート勉強会をした1日をビデオに撮り、作品紹介ビデオとしてまとめました。

撮影と編集、がんばりました。ぜひご覧ください。
コロナ禍中、ウェブのビデオジャーナリズム講座で勉強しまして、つたないですが本気の作です。

3.   私の空

白からのテーマ作品、私は、まずめ時の空を帯にしました。夜が終わりそうで、でもまだ朝は始まってない。ちょうど境目。薄ぼんやりとした空が、だんだんと色彩を帯びていく。そんなイメージ。

4.          一楽織のショールも

「白から展」に向けてショールも織っております。一楽織りという組織です。

これ、初めての挑戦でして、何かに導かれるようにチャレンジしたのです。面白いストーリーがあるののですが、長くなるのでここでは割愛。「白から展」でお話ししますよ。お声かけて下さいね。

 

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染織吉田 吉田美保子

 

お知らせ

104通目のメルマガ【戸田吉三郎号】

2022.11.14

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*上の写真は、対談の会場で撮影したもの。下の写真は、戸田吉三郎の画集と回顧展のフライヤー。

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おはようございます。

先日、銀座に、戸田吉三郎 回顧展 特別対談に行ってきました。

戸田吉三郎氏とは、2016年に88歳で亡くなった画家で、今ちょうど「画布と裸婦:戸田吉三郎が遺したもの」というタイトルで回顧展が企画されているのです。

対談の冒頭で、「戸田吉三郎という画家を知っている人はおそらく誰もいないでしょう」と切り出されてましたが、実は私、小学生の頃から知っているのです。

今日のメルマガでは、そのことを書きたいと思います。また染織から話が逸れてしまいますが、よかったらお付き合いください。

《 目次 》

1.   戸田吉三郎と画廊梵と私

2.   絵をめぐる話

3.   ただいま

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1.   戸田吉三郎と画廊梵と私

戸田吉三郎のことをなぜ私が知っていたかというと、叔父ちゃんと叔母とがやっていた画廊で、長年作品を扱っていたからです。特に、35~45年くらい前は、イチオシ作家だったと思います。

当時私は、熊本の田舎に住む小学生~高校生で、年に一度長い休みに梵に遊びに行くのを、何より楽しみにしていました。

夏などは画廊は比較的のんびりした時期で常設展をやっていて、おすすめの絵を10~15点くらい飾ってました。

そこに必ず戸田吉三郎の絵はありました。

先日の対談では、戸田吉三郎は、裸婦の画家と紹介されてましたが、梵では、母子や子どもを描いた絵も多かったです。
the 油絵って感じで、描きたいものだけを画面いっぱいにストレートに描いてあって、伝わってくるものがありました。

叔父ちゃんがポツポツと、アトリエを訪問した時のことなど話してくれました。その話を聞くのが好きでした。

戸田氏のアトリエは逗子で、東京に仕入れに行った帰りによく寄っていたようです。画家と話をして、作品を数点選ばせていただいていたのでしょう。

戸田家で大きなアイリッシュセッターを飼っているのに憧れて、その仔を譲っていただいてもいるです。アミーゴという名前で、長く画廊で可愛がられておりました。

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2.   絵をめぐる話

先日の対談は、森岡書店 店主の森岡督行さんと、 キュレーターの宮本武典さんによるものでした。

戸田吉三郎は自作の絵について何も語らなかったそうで、制作意図などはわからないのだけど、画家が亡くなって数年経った今、残された絵を囲み、それぞれが思ったことを自由に話をしている不思議。面白さ。解説などしなくても、それでいいんじゃないかというような話が出ました。

私は思った。それは、岐阜でも起こっているぞ。

叔父ちゃんが、40年前に惚れた戸田吉三郎の絵は、きっと今も、画廊梵からそう遠くない東海地方のどこかのお宅のリビングか、会社の応接室か、病院の待合室かに掛けられているに違いない。

買った人は、掛けっぱなしかもしれないし、時々掛け替えて、しばらくぶりにその絵を見たかもしれない。

そして、ああ、これ、あの時梵さんで、あんな話を聞かせれて、それにほだされて買っちゃったよな、10回目の結婚記念日だったな、月賦で払って結構大変だったっけ。この絵を見た小さかった息子があんなこと言ったな、、、、とか、、、、

そんな思いがふと頭をよぎるかもしれない。

今はもう、画家も叔父ちゃんも叔母も亡く、画廊も閉まったけれど、絵はあるし、思い出もあるし、絵を見ながら新しい話もできる。

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3.   ただいま

昨年末、急に叔母が亡くなって、私が画廊を閉めざるを得なくなり、ストックルームいっぱいの絵や陶器をどうしたらいいのだろうと頭を抱えることになりました。

作家さんに戻すのが一番いいだろうということになって、叔母の手書きの古い住所録から、電話番号を見つけて片っ端から電話をかけて行きました。

引っ越されたのか、亡くなったのか、繋がらない番号も結構ありました。お出になっても返却がスムーズにいかなかったり、、、

その中で、戸田吉三郎さん宅は、お電話かけたらすぐ奥様が出てくださり、叔母の逝去と梵の閉廊をいたんでくださり、かつ、作品の返却の申し出を喜んでくださり。。。

そして、なんと、遠いのに取りに来てくださったのです。夏の暑い日、ご子息と甥御さんと一緒に。車で、日帰りで。私はその時はもう関東に戻っていて、お会いできなかったのだけど。

後日、メールでお礼をいただき、「絵を並べてみますと、子どもが帰ったような不思議な思いです。」と書かれてました。
そうか、、、奥様は我が子を迎えに来てくれたのか。40年ぶりの「ただいま」だね。

 

*戸田吉三郎回顧展は、以下の2会場で開催されます。

東京銀座・森岡書店 11月15日(火)~20日(日)

神田神保町・文房堂ギャラリー 11月24日(木)~29日(火)

戸田吉三郎の公式サイト

回顧展情報

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染織吉田 吉田美保子

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103通目のメルマガ【さらば画廊梵号】

2022.11.05

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おはようございます。

秋も深まってまいりました。いかがお過ごしでいらっしゃいますか?

私は、10月下旬から11月頭まで、岐阜県可児市に行ってました。

昨年末に亡くなった叔母がやっていた画廊を、最後に二日間だけ開けて、おわかれ会をするためです。

企画から約半年、現地で1週間かけて準備した会でしたが、おかげさまで多くの方にお越しいただき、無事に閉じてまいりました。

なかなかハード、かつハートウォーミングな11日間で、心も体も乱高下激しく、戻ってきてもボーッとしております。

今日のメルマガはそのことを。
ちょっと染織からは離れますけど、書かないと次に進めない気がします。よかったらお付き合いください。

 

《 目次 》

1.   画廊梵

2.   掃除

3.   いざさらば

1.   画廊梵

叔母がやっていた画廊は、梵という名前で、岐阜県可児市で50年間続きました。この職種では老舗と言ってもいいのでは?

梵は、初めの12年間は別の場所でやっていて、そこを立退になって今の場所に新たに建てたのです。

ですから、12年の経験を踏まえ、叔母と、私は叔父ちゃんと呼んでましたが、彼女のパートナーが、いちから計画し、大借金をして作り上げた画廊なのです。

展示室部分は、天窓のほかは窓がなく、閉じられた空間で、絵と自分がしっかりと向き合えます。
箱としては、ごくシンプルでどんな作品でも受け止めます。
天窓からほんのり降り注ぐ自然光は、ソファーに座ったお客様を優しく包みます。
事務所からのドアはマジックミラーになっていて、展示室やエントランスの様子が垣間見られ、お客様が必要な時に出ていくことができます。
まさにキャッチフレーズの「人と絵の出逢い」を体現する場所でした。

「梵はいい画廊だったねえ」とおわかれ会に来てくださった多くのお客様に言っていただきました。
私も本当にそうだと思います。

2.   掃除

人がいなくなって一年近く経ちますし、その前もコロナ禍で2年ばかり開店休業のような状態でしたので、店は荒んでました。

それを、今回大掃除して、画廊として蘇らせ、おわかれ会を開催できたことは、本当によかったと思います。

掃除機をかけ、雑巾掛けをし、ウィンドウを拭き、玄関周りはデッキブラシをかけ、駐車場を掃き、庭のドクダミを抜き、玄関には花を生けてもらって、お客様をお迎えしました。

梵に浅からぬ縁のある、おわかれの会世話人の4人が黙々と愛情を注ぎました。

3.   いざさらば

今回、梵が長くお付き合いしていた作家さん方ともお会いすることができました。
みなさん、40年、50年と作り続けられていて、本当に感服しました。
染織吉田は、来年やっと20周年です。まだまだだなあ。

おわかれ会が終わって最後の片付けをし、いよいよ梵を立つという時、画廊に叔母の手遊びの絵と叔父ちゃんの写真が並んで掛けられたいるのを見て、涙があふれました。
幼い頃からここに何度も遊びに来たのに、もうそれはないのです。

叔母と叔父ちゃんが、生涯をかけて夢を見、懸命に働いた場所をあとにしました。

閉廊のご挨拶状を作って、関係があったみなさまに郵送しました。その文章を載せておきます。1000回くらい推敲した、ヨシダ、渾身の文章です。

___________

ありがとうございました。
画廊梵は、閉廊いたします。

梵は、可児の地に画廊を開き、今年で50年になります。
地元の皆さま、遠方の皆さまに愛していただき、
これまでやってくることができました。深くお礼申し上げます。

1972年、「人と絵の出逢い」をキャッチフレーズに、
当時の可児郡可児町子守り神社前に開廊しました。
1984年に警察署建設にともない現在の地に移転しました。

1992年、惜しまれながら河地正次が他界し、
あとを新井恵子が守ってまいりましたが、
恵子も2021年12月19日、80歳で亡くなりました。

これをもちまして梵はおわかれとさせていただきます。
長きにわたり、どうもありがとうございました。

 

新井恵子は、昨年暮れに急に体調をくずし、わずか半日の入院で
旅立ちました。直前まで電話で元気な声を聞かせていたので、
誰もが茫然自失でした。

美しいものやおしゃれが大好きで、
何にでも興味津々の機知に富んだ人でした。
皆さまのおかげでしっかりと生ききったと思います。
本当にお世話になりました。
故人に代わり、心より感謝申し上げます。

 

このままではあまりに寂しいと、「画廊梵 おわかれの会」を
二日間だけ開くことになりました。

梵さんが好きな人
梵さんを好きな人
梵さんが世話になった人
梵さんに世話になった人

そんな人たちが集まって
梵さんの話をしたいと思います。

とき  2022年10月29日(土)、30日(日) 10時から17時
ところ 画廊梵
                岐阜県可児市中恵土2299の1

会場には、梵の開廊当初から個展と児童造形活動塾で、
絵画鑑賞や創作の面白さを多くの方に伝えてきた下総しげおと、
恵子の姪で幼いころから梵に遊びに来るのを楽しみに育ち、
染織の道に進んだ吉田美保子が、作品を並べます。

なにぶん店主不在ですので、不手際だらけの開催になりそうです。
正次と恵子に免じ、どうかお許しください。

梵にご縁がある方でも、失礼ながらこの案内が届かない方も
いらっしゃると思います。お心当たりの方がおられましたら、
お声がけをお願いします。

お香典、お供物、ご供花など遠慮させていただきます。
普段着のまま、手ぶらで、梵の話をしに来てください。

おわかれの会 世話人 一同
親族 一同

 

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102通目のメルマガ【地球とシャトリューズ号】

2022.10.17

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*画像は、「シャルトリューズ」の検索ページのスクリーンショット。

    

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おはようございます。

すっかり秋になりました。いかがお過ごしでいらっしゃいますか?

空模様が安定せず、空を見上げて思案顔することが多いこの頃です。

曇りは曇りで好きですけどね。

冬物の洋服や、羽毛布団を出しましたけど、雨が続いて干せなかったりは困りものです。

今日はどうなるのかなあ?

《 目次 》

1.   なずさま物語、最終章

2.   二子玉

3.   シャルトリューズ

1.   なずさま物語、最終章

完全注文制作ONLY ONLY、なずさまの地球のようなお着物、お納めして参りました。

喜んでいただけ、本当に良かった。

ブログにまとめましたので、ぜひご覧ください。動画とお着物の写真もたくさん載せております。

https://www.someoriyoshida.com/category/only-only-注文制作/nazu

2.   二子玉

お着物の受け渡しに、久しぶりに二子玉に行ってきました。(二子玉は、関東民は「にこたま」と呼びます。正式名称は、「二子玉川=ふたこたまがわ」です。)

なずさまと私は、共に東急田園都市線沿いに居住していますので、お互いに出やすい場所なのです。

昼下がりに、高島屋の6階のお寿司屋さんで、着物談義をしながら、お寿司をつまみ、ビールをいただくという、なんとも大人の休日を楽しんで参りました。

お仕立ては、ネットで見つけた採寸から丁寧なお仕立て屋さんに頼む予定で、デビューは来春になりそうとのこと。

なずさまと二人、いろんなお話に花が咲き、満ち足りた、とても良い1日でした。

3.   シャルトリューズ

なずさまの着物の写真をSNSに載せましたら、「美しい色合い。素晴らしいですね。シャルトリューズ!」ってコメントをもらいました。

シャルトリューズ?

はて?

検索しましたら、あああ!これかー!

緑色のお酒。フランス産でリキュールの女王と言われているらしい。おしゃれだわ~。

画像検索しますと、確かに、なずさまの地球色の着物だわ。面白いな~。

 

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きものと帯の注文制作

染織吉田 吉田美保子

メルマガ

なずさま物語8

2022.10.13

さて、なずさま物語の最終章です。

上の動画は、完成してすぐの時に撮りました。一仕事終わった安堵感が出てますね。3分です。ぜひご覧ください。

  

なずさまには、つい先日お会いして、お納めいたしました。 

ドキドキのご対面。なずさまのお顔がパッと明るくなって、ホッとしました。よかった。

なずさまの地球がここに完成したと思うと感無量です。

あ、完成はしてないね。これから仕立てたり、取り合わせをして、なずさまが完成されていくんだね。

八掛どうしようかなって話題になりました。楽しい悩みですね。

なずさまとの対話、糸との対話、織や染という具体的な作業との対話、一つ一つ取り組んで、やっと形になりました。

着物を作るのは、やはり長い道のりですので、無事にお渡しして、喜んでいただけ、肩の荷がおりました。心底安堵しています。

これから、このこが、なずさまと共にどんなに成長していくだろうと思うと、ジーン。がんばれよ〜

いい人生(着物生)をな。なずさまと一緒なら大丈夫。太鼓判です。

101通目のメルマガ【ヨガ1000回号】

2022.09.29

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*写真は、いつの日だったかの、東海道線の車内から。次の「白からはじめる染しごと」展のテーマが「空」なので、最近よく見上げています。

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おはようございます。

前回、このメルマガが100号を迎えたことを書きましたら、あちこちからお祝いのお言葉をいただきました。

たんたんと続けているだけですのに恐縮です。おかげさまです。

そんなこんなしておりましたら、通っているヨガスタジオから、累計1000回、受講したという知らせが!

2016年の12月からですから今月で5年と10ヶ月。平均1ヶ月に14回通っていることですね。週に3回。通えない時もあるのですが、まあ大体こんなペースで通ってます。

体に不調が出ることもありますが、それも最小限で食い止められてるとしたら、ヨガのおかげです。

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《 目次 》

1.   なずさま物語6、7

2.   ヨガ

3.   まためまい

4.   コーヒーとビール

1.   なずさま物語6、7

完全注文制作ONLY ONLY、なずさまの地球のようなお着物、完成しました!

なかなかいい感じに仕上がりまして、ホッとしています。

まだなずさまにお納めしてませんので、みなさまにお披露目ももうしばらくお待ちくださいね。

ブログに連載しているなずさま物語は、6話目と7話目を更新しました。動画も撮ってます。ぜひご覧ください。

https://www.someoriyoshida.com/category/only-only-注文制作/nazu

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2.   ヨガ

ヨガは体質にあっていたのか、当たり前な感じで続いています。

閉じこもって仕事しているので、外に出るいい機会にもなっています。

はじめのうちは、できないポーズがどんどんできるようになって面白かったですが、もうずっと頭打ちでぜんぜん進歩しません。
それどころか、鳩のポーズとかできてたのに、コロナの緊急事態宣言の時にお休みになって、2ヶ月やらないでいたら、できなくなりました。

なんでも、日々の鍛錬ですね。肝に銘じます。

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3.   まためまい

ヨガ、実は9月の半ばは休んでて、近頃再開したばかりです。めまいを起こして、安静にしてました。

以前にめまいになった時もメルマガにも書きましたが、私、これ3回目です。

1回目は初めてのことでどうしていいかわからず、休日だったこともあって、救急病院へ行きました。2回目は出張直前だったので、病院に行って早く良くならないものか相談しました。

そして3回目、9月12日の寝起きにぐるぐる来ました。

人は学習するもので、これは急いで病院に行ってもどうなるものでもないと判断。YouTubeで検索して、耳鼻科や整体院の先生の発信をいろいろみて、情報収集。

自分でできるリハビリをしたり、市販薬を買ったり。あと、治るのに約2週間はかかることも分かったので、焦らず、無理しない生活をして、ゆっくり治すことにして、今は元通りになりました。

ネット検索ってすごいですね。それも最近は動画ですね。これ、なかった時にはどうしていたかって思います。私の感覚だとつい最近のツールですけど。

が、もちろん、ネットを根拠にした自己判断を過信しちゃだめと戒めてます。

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4.   コーヒーとビール

体調がちょっとでも悪いと、とたんに体が受け付けないものがありますね。私の場合は、コーヒーとビールです。

いつもは大好きなんですけど。

それが、また欲しくなると、体調完全復活ってことなんでしょうか。

久しぶりに、朝にコーヒー、夜にビール、美味しくいただいてます。

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なずさま物語7

2022.09.24

さてさて、なずさま物語も終盤です。

本日は、織っている時に起こってしまう数々のミスのうちから「目とび」についてお話しします。動画をご覧くださいね。約6分です。

手織り紬の最大の特徴は、風合いと布の表情だと考えます。

その風合いがどこから来るかというと、それは糸なんですね。座繰り糸や真綿紬糸を使い、さらに柔らかさとほっこり感を出すために撚りは甘く、、、、


そういう糸って実は大変、織りにくいんです。

毛羽が立つし、節が多いから。

それを織りやすくするのが糊。今回の糊付けが最適だったかどうかは、毎回データを取って検証します。
それと、織り手の糸に対する世話とたゆまぬ努力です。

ひゅー。今回もいい糸すぎて織りにくいよ。その分、風合いはプリプリ最高です! 

なずさま物語6

2022.09.07

なずさま物語第6話、いよいよ織りです。

なずさまの壮大な希望は、苔色をメインにした緑豊かな「地球のような着物」。

さあ、織りますよ。

苔色は、濃淡、鮮やかめ、渋め、など取り混ぜ、5種類。それに、山吹色、赤みの茶色、焦茶色と白の網代などを織り込みます。

糸は、ほっこりした真綿紬糸と座繰りの節糸を混ぜて使います。全部で16種類です。

エネルギーに満ちる、地球のような着物を目指します。 

100通目のメルマガ【びっくり100号】

2022.09.04

  

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*写真は、ゲルハルト・リヒター展にて撮影。

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2017年秋にはじめたこのメルマガ、なんと100通目となりました。

自分でも驚きです。

月に2回ほど、パソコンに向かい、日々の仕事のことや、出来事を綴るのは、私にとって大事な時間になっています。

これも読んでくださっているあなたさまのおかげです。

モニターの向こうのあなたに、ありがとう。これからもよろしくね。

これまでの配信記録です。もしよかったら覗いてください。

https://www.someoriyoshida.com/category/メルマガ一覧

《 目次 》

1.   なずさま物語5

2.   グアテマラ茶綿の首巻き

3.   美術館

4.   リヒター、ルートヴィヒ、リ・ウファン

1.   なずさま物語5

ずっと取り組んでおります、なずさまのお着物、織りの佳境です。毎日少しずつですが、着実に進んでいます。

着物を織るのは対話の時間で、ご注文主のなずさまや、蚕や糸や、織り機や、日々の諸々と、ぼちぼち心の中で話しながら進んでいます。

https://www.someoriyoshida.com/category/only-only-注文制作/nazu

2.   グアテマラ茶綿の首まき

かれこれ7、8年前になると思うのだけど、グアテマラ産の茶綿を手紡ぎした糸を入手しました。

何を作ろうかとずーっと悩んでいましたが、この度、やっと形にしました。

仕上げも終わりましたので、通販サイト《someori マーケット》に載せました。

ぜひご覧ください。

https://www.someoriyoshida.com/store

 

3.   美術館

気分転換にひょいと美術館に出かけます。夜間開園の日であれば、けっこう行けます。

都会に住んでる利点ですね。

織りが軌道に乗ってから、数回出かけました。

4.   リヒター、リ・ウファン、ルートヴィヒ

最近は、ゲルハルト・リヒター展、リ・ウファン展、ルートヴィヒ美術館展に行きました。

思いがけず一番よかったのは、リ・ウファンでした!

好きでないかもと思いつつ、ま、観とくかぐらいの気持ちだった。ごめん!

ゲルハルト・リヒター(1932年ドイツ生まれ)とリ・ウーハン(1936年韓国生まれ)は、ともに私が美大生のころ(35年前)、すでにとても有名で、もてはやされていました。あこがれと反発を覚えたものです。

それが、今も現役で作り続けてる。すごいなあ。今度は本物の憧憬を覚えます。

ルートヴィヒ美術館展では、ピカソが良かった!やっぱ、迫力すごい。

 

ゲルハルト・リヒター展は、東京国立近代美術館にて、10月2日まで。豊田市美術館に巡回。

リ・ウファン展は、国立新美術館にて、11月7日まで。兵庫県立美術館に巡回。

ルートヴィヒ美術館展は、国立新美術館にて、9月26日まで。京都国立近代美術館に巡回。

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染織吉田 吉田美保子

メルマガ

なずさま物語5

2022.09.01

 

さて、なずさま物語の5話目です。

今回は、緯糸(よこいと)の話。

経糸(たていと)が背骨としたら、緯糸は筋肉(?)。丈夫でしなやかで美しい体のために、どちらもとても大事。バランスよく、しっかり噛み合うように。

上の写真が、今回の使った糸です。ねじってあるのが、ぐんま200(繭の種類)の座繰り節糸。色が白くて艶があって、プリプリです。

その下に広げてあるのが、秘蔵の手びきの真綿紬糸。ふっわふっわで弾力があります。これがシワになりにくい着物の秘密なんだよね。一旦シワになっても戻るのです。こっちは、もうひける人がいませんので、幻です。
私も久しぶりに使いました。糸の感触を味わいながら、ありがたく楽しく、織らせていただいています。

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