吉田美保子の some ori ノート

なずさま物語3

2022.07.20

なずさまのONLY ONLY 物語の3話目です。

前回は、5月の連休中に、なずさまが我が家にお越しくださって、色を決めたところまででした。

その後、デザインを整理して図面を作り直し、本数を割り出し、メインとなる色をごく一部だけ染めました。全部染めてしまう前の段階で、なずさまにお見せし、お互いに合意の上、次に進みたかったからです。

なずさま、2度目の来訪。満を持してのお出迎え。7月初旬のことでした。
私は、苔のこともにわか勉強。なずさまが求める苔色とは、若草色とどう違うか分かりたくて。多分、湿度や重さが違うのだろうな。

2ヶ月ぶりのなずさま、そよ風のように登場。暑い頃だったけど、その日はそれほどでもなく、お迎えする方としては安堵でした。

世間話もそこそこに、なずさまによって、準備していた糸は、どんどん選別され決定されていきました。

やっぱ、実物を目の前にすると進みますね。概念論や抽象論でなく、これから織られ、着物となる、実物の糸が目の前にあるので進みます。

この時のこと、動画でしゃべってます。4分30秒です。よかったら見てね。

 

96通目のメルマガ【ありったけの動画号】

2022.07.11

   

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おはようございます。

朝起きて窓をあけ、ムワっとしないだけで幸せです。

昼はいくら暑くてもいいですが、朝晩涼しいと、心が楽ですね。

お住まいのあたりはいかがでしょうか?

昨日は選挙でしたが、私は土曜日に期日前投票し、昨晩は開票速報もチェックせず、スマホのオーディブルで村上春樹の「職業としての小説家」を聴いてました。
まだ途中ですが、染織家も然りと思うこと多々ありました。続きを聞くのが楽しみです。

安倍晋三元首相が銃撃され亡くなられたことに、とてもショックを受けています。白昼、街中で、スナイパーにはとても見えない普通の人に、、、。新興宗教絡みの怨恨とは聞きますが、、、

政治的に支持していたわけでは無いのですが、まだまだこれからやりたいことあったろうにと心が悼みます。

心よりご冥福をお祈りいたします。

《 目次 》

1.   コーディネート勉強会

2.   ありったけ

3.   キャンディ・キャンディ

4.   ONLY ONLY なずさま

 

1.   コーディネート勉強会

「白からはじめる染しごと」という、染めのグループに入れてもらっています。技術を学び合ったり、一緒に展示会をしたり。

作り手同士が横につながり、ムーブメントを起こそうとするのは、なかなか希少で、ありがたい会なのです。

その「白から」で、自分達の作品を持ち寄り、着物のコーディネート勉強会をしました。

コーディネートして撮影した作品は、「白から会」のインスタに少しずつアップされますので、よかったらフォローしてくださいね。

https://www.instagram.com/shirokara_kai/

2.   ありったけ

その「白からコーディネート勉強会」の様子を動画に撮りました。

拙いながら、ありったけの力で編集しましたので、ぜひみてください。(約3分です)

「白から」のメンバーは、それぞれの力を出し合って、ある人は会計、ある人は展示会時の会場設営と、得意分野を生かし盛り上げていってます。

私は、広報係で、動画撮影も絡め、広めていきたいと思っています。よかったらご友人にも紹介してくださいね。次の展示会は、12月10~12日の予定です。

3.   キャンディ・キャンディ

注文いただいて制作していた「アートなお襦袢(替袖)キャンディ・キャンディ」が、ほぼ納まりました。

すてき~~かわいい~!と言ってただけてホッとしています。着物姿のエッセンス、楽しんでいただければ嬉しいです。

ブログにまとまっていますので、みてくださいね。

https://www.someoriyoshida.com/11386

 

4.   ONLY ONLY なずさま

進行中の仕事は、完全注文制作ONLYONLY「なずさま」です。

地球みたいな着物を作るというミッションのもと、取り組んでます。

あ、ちょっと大袈裟でした。なずさまのご希望は、そんな大それたものでなく、狙ってない感じの、何気ないけど、どこにも売ってないご自分だけの着物です。

それを目指して頑張ります。

ブログに2話目まで書いておりますので、よかったらどうぞ。続きも楽しみにしてくださいね。

なずさま物語1 https://www.someoriyoshida.com/11348
なずさま物語2 https://www.someoriyoshida.com/11371

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きものと帯の注文制作

染織吉田 吉田美保子

メルマガ

お襦袢と替袖、お納め

2022.07.03

ずっと取り組んでいた、キャンディ・キャンディシリーズのお襦袢や替袖が、だいたい納まったり、形になったりしたのでご報告です。

あちこちで喜んでいただいているようで、ホッとしています。

今回染めたのは、全てご注文いただいた分。あらためてながめて、ああ作らせてもらえてよかったなあ。

お襦袢や替袖となり、着物姿にエッセンスを加えてくれることでしょう。

こちらはお単衣のお襦袢に。

お仕立ては、お客さまの懇意の仕立て師さんに頼まれましたが、その仕立て師さん、こだわりの染めに「感心しきりでした」とのことでした。

こちらは替袖たち。

ご自分で仕立てられる方には生地のままでお納めし、仕立てをしてのお納めをご希望の方にはこちらでお仕立てをしてお納めしました。(上の写真は仕立て済みの替袖です)

京都のラソワさんでご注文いただいたお客さまです。色を決めるときは、吉澤暁子先生にも入っていただきました。想像以上の出来だと、かわいいかわいいと喜んでくださったそうです。

私もうれしい!

こちらは、ご姉妹の方のご注文。ピンクの方はお姉さまから妹さまへのプレゼントなのですって!空色が共通色で、つながりを表しました。 

こちらもいいでしょ!情熱の赤。チラッと見えるとドキリとしちゃいます。

こちらも、ラソワさんでの「ボンジュール」展でご縁いただいたお客さま。ミントの帯あげをお求めいただいてまして、合わせて替袖もとのご注文。帯あげより少々濃いめのお色にしてパキッと。

 もう一点、ラソワさんでのご注文分、染めたのですが、まだお客さまがご覧になってないとのことで、こちらでのご紹介はまた今度にいたしますね。いっとう初めにご覧に入れるのは、やはりお使いいただく方でないとね。

染めのご注文、とても嬉しいです。納得するまで色合わせして、本番は緊張で心臓が止まる思いですが、楽しくやる気満々で取り組んでます。

あなたの着姿にエッセンス、いかがでしょう?お問合せはこちらからお気軽に→

作品

なずさま物語2

2022.06.18

なずさま物語の2回目です。前回からの続きの動画を撮りました。3分58秒、よかったら見てくださいね。(4分以下に編集、がんばりました☆)

なずさまが、5月4日の緑の日に、我が家にお越しくださったこと話しています。

どんな着物が欲しいかって話で、「地球みたいな着物」っていうパワーワードが出ました!いいですね〜、地球みたいな着物。おおらかに大地と一緒に呼吸するみたいな、そんな着物、目指したいですね。

それから、私が作っていたデザイン画を見て、感想やご希望を伺って、その場で修正して、プリントアウトして。色見本からベストな色を見つけて切り取ったり。

新しいデザイン画をボディに着せたり、ご自分の体にあててもらって鏡で見てみたり。

やっぱ、直接お会いすると進みます!ありがたい、なずなの日でした。

 

なずさま、スタート!

2022.06.08

さあ、新しいONLY ONLY 物語をはじめましょう。今回のヒロインは「なずさま」です。

今回から、物語をひとり語り形式で、お伝えしていきますね。動画を撮りましたので、ぜひご覧ください。3分45秒です。

 

動画で話している「清正公の陣羽織」展のについての過去ログです。なずさまも写ってます!

「清正公の陣羽織展」お披露目会の様子

今回の製作は、6年越しのご注文です。長いようですが、ONLY ONLYでは、よくあります。お互いにとって、機が熟するのをのんびりと待つみたいな。

物語の続きをどうか楽しみになさってください。

95通目のメルマガ【北の思い出号】

2022.05.24

 

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おはようございます。

そろそろ新型コロナウィルスは、下火だと言っていいのでしょうか?

もう大丈夫とは言い難いように思いますが、先日乗った電車は、帰宅ラッシュの時間だったこともあり、ぎゅうぎゅうのおしくらまんじゅう状態でした。

コロナ禍、すでに2年半。早いですね。

1年半くらい前のちょっと緩んだ時、ゴーツートラベル、やってましたね。

実は、あのキャンペーンを利用して、旅をしました。今日はその思い出を書きたいと思います。

《 目次 》

1.   Go to 札幌!

2.   渡邊志乃さん

3.   鈴木和美さん

4.   仕事場について

1.   Go to 札幌!

2020年の秋、「あわせ」というタイトルで、二人展をしました。友禅作家の鈴木和美さんとのコンビで、はじめての場所で、全力で取り組んだ展示会でした。

準備のくたくたが最高潮に達した時、「これ終わったら志乃さんに会いに行かない?」ってふっと言い出して、二人でハイになって盛り上がり、「Go to 札幌!」を合言葉に、展覧会を乗り越えたのでした。

志乃さんとは、札幌在住の葛布織り作家、渡邊志乃さんのことです。
そのちょっと前まではサイトやTwitterなどを拝見するのみで、すごい人がいるもんだと勝手に憧れていたのですが、コロナ禍になり急速に進んだネット環境のおかげでパーソナルに繋がっていたのです。

2.   渡邊志乃さん

初めて降り立った千歳空港は、大きくて、がらんとして、どこか外国に来たような印象でした。向こうから駆けてきてくれた志乃さんは、思っていたよりずっと華奢で、満面の笑みが溢れんばかりでした。

一日目はウポポイをみて、二風谷へ。二日目は志乃さんの仕事場に寄せてもらって、小樽へ。三日目に小樽を見て帰るという旅でした。志乃さんの車でひた走るだだっ広い北の大地、ここは私の知ってる国じゃないな、文化が違う土地に来たのだ。

どの観光スポットより印象的だったのは、志乃チセ(志乃さんの家という意味)です。

志乃さんのブログをリンクします。
https://sessou-kuzunonuno.tumblr.com/day/2022/05/16

3.   鈴木和美さん

鈴木和美さんが、今回、志乃さんが書かれたブログを読んで、

「志乃さんちの薪ストーブの炎、小さなイナウ…。カメラを忘れるほど、神聖な場所。」

と感想を漏らされてました。

そうなんです。ほんと、志乃さんの仕事場の神聖なこと。(イナウとは、木を削り出して作ったもので、アイヌ民族の神様への捧げ物)

決して広くはないし、全てが完璧なわけでもない。それでもリンとした佇まいの、物を生み出す場所である。

が、私は知ってます。和美さんの仕事場もまた神聖であることを。

4.   仕事場について

鈴木和美さんの仕事場にも、伺ったことあります。そちらも素敵なんです。何かがあるというわけでもないのだけど、なんかひかれるし、落ち着きます。

お二人の仕事場に共通するのは、気持ちがいい場所であること。仕事を淡々とこなす場あり、集中力を爆発させる場所でもある。必要にして十分で、生活の場でもあるので日々の営みの温かさもある。

私の仕事場もそうありたいものです。

神聖で大事な場所に入れていただき、うれしかったです。思い起こしてはほっこりしたり、衿を正したり。

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染織吉田 吉田美保子

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94通目のメルマガ【塩袋号】

2022.05.08

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(写真は最近の仕事風景と、出かけた先です。)

 

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おはようございます。

ゴールデンウィーク、最終日ですね。いかがお過ごしですか?

今年の連休は天気がコロコロと変わりましたね。爽やかな日あり、ちょっと寒かった日もあり。

今日はうちの辺りはなかなかいい天気です。お住まいのあたりはいかがでしょうか?

私はこの連休、昨年からずっと続いていた落ち着かない日々が一区切りした感じで、 腰を据えて仕事をしていました。

1日だけ出かけましたので、今日のメルマガはそのことを書こうと思います。

《 目次 》

1.   塩袋

2.   昔から

3.   たばこと塩

 

1.   塩袋

5月1日、冷たい雨の日でしたが、東京スカイツリーのお膝元にある「たばこと塩の博物館」に行ってきました。お目当ては、特別展「西アジア遊牧民の染織 塩袋と伝統のギャッベ」です。

私はなぜだか、昔から、この「塩袋」というものに、とても惹かれるのです。

塩袋とは、西アジアの遊牧の民が、家畜に塩を与えるのに使う羊毛を手織して作った袋で、いわば、生活の道具、仕事の道具なのですが、目が離せなくなるほどいいのです!

色彩も、テクスチャーも、技法も、形状も、自由で伸びやかで愛らしくて、かつ、道具としての役目をまっとうしている。これぞ、私が目指すものって感じがするのです。

*「西アジア遊牧民の染織 塩袋と伝統のギャッぺ」展は、たばこと塩の博物館にて、5月15日日曜日まで。
https://www.tabashio.jp/index.html

  

2.   昔から

私が、西アジアの染織文化に興味を持ったのは、実は大昔です。大学生だった私は、バックパックで旅に出て、初めに行ったトルコで絨毯に出会い、その流れで、絨毯よりずっと素朴な、キリム、ギャッぺ、ヤギに乗せる袋、塩袋、などに出会いました。

目から鱗というくらい感動したなあ。織物で感動したのはあれが初めてでした。素朴になればなるほど好きでした。思えばあれが原点かも。

好きなものは変わりませんね。その頃私は絵画をやってる美大生で、染織やテキスタイルはほぼ興味なしだったのですが。

3.   たばこと塩

「たばこと塩の博物館」には常設で、その名の通り、たばこと塩についての展示があります。専門博物館なので、とても詳しいです。

それで思ったのですが、たばこも塩も、文化のかたまりだなあと。

塩は生きていくのに必要ですから、どうゲットするかに力を注いてきたかというのは容易に想像できますが、日本と世界で、こうも違うのかとびっくりしました。日本では海水から作りますが、世界では岩塩を鉱山から掘り出したりするのです。

たばこは、今こそ肩身が狭い思いをしていますが、文化の花形スターだったのだなあ。自然のものを加工して、嗜好品として高めていく。人間が欲しくて欲しくてたまらないものにする。そのエネルギーはすごい。

それは、パイプやキセルなどの吸引道具、たばこ入れなどのおしゃれアイテム(反物から選べるようになってました!)、目を引くパッケージなど、あげたらキリがありません。

たばこが文化の花形スターの座から撤退して、そろそろ30年でしょうか?それに変わるスターは誰でしょう?

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きものと帯の注文制作

染織吉田 吉田美保子

 

メルマガ

93通目のメルマガ【九州にて号】

2022.04.21

        

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(上の写真は星野村にて)

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おはようございます。春爛漫ですね。いかがお過ごしでいらっしゃいますか?

4月14日と16日は、熊本地震の日でした。この日は大事な鎮魂と防災の日ですし、ふるさとが熊本の私にとっても特別な日です。

今年はこの両日、くしくも私は熊本にいました。久しぶりの熊本は、緑に勢いが満ちていて、いい季節でした。

6年前に大変な目にあった両親や妹一家、元気でいてくれることは何よりありがたいことです。
が、うちでふと点けた懐中電灯、弱々しくしか灯らず、おいおい、こりゃあ、有事の時には困るでしょ。
まったくもう、学びがないわ。

妹にホームセンターに連れて行ってもらい、頼りになりそうなのを早速2本、買いました。

《 目次 》

1.   星野村へ

2.   星野村にて

3.   ピュアリーにて

4.   五人寄れば文殊の知恵

1.   星野村へ

今回の帰省の理由は、親戚の用事だったのですが、ここぞとばかり他にもやりたいことを仕込んでました。

その一つは、福岡県八女市の星野村に、私がはじめて着尺を織ることを習った方をお訪ねすることです。

星野村に転居されてからは、私、10年ほど前、一度だけお訪ねしたことあるのですが、それ以来です。

熊本在住着物ライターの安達絵里子さんに同行をお願いしてみたら、快く受けてくださり、楽しいふたり旅となりました。

その道中の美しかったこと!しっとりと曇りベースの中、藤の花がちょうど盛りで、山道のところどころに咲き誇っていて、ふわっと薄紫のみずみずしい息吹を感じました。

山々が喜び、笑っているよう。この季節の九州なんて、何年ぶりだろう。やっぱり九州、生命力が強いです。


(熊本上空)

2.   星野村にて

私の師は、高野久仁子さんとおっしゃる方なのですが、お変わりなくお元気で、本当によかったです。

高野さんは、なんと表現していいのかわかりませんが、すごく美しい方なのです。生き方がきれい。佇まいがきれい。作っている空気感がきれい。言葉が真っ直ぐで染み入ります。

高野さんに、あなたの織るものにはいつも新鮮さを感じるとおっしゃっていただけていることは、私の支えになってます。

安達さんに高野さんをご紹介できたこともよかったなあ。こんな染織家がいるんだってことお伝えしたかったのです。

私、高野さんの写真、一枚も持ってません。今回もお頼みしてみたのですが、やんわり断られてしまい。織られたものも持ってなく。今回も、もしお手元にあれば買わせていただけないかと思っていたのですが、全て売られてしまったとのこと。

いつか、遠いところに行ってしまわれたら、どうやって思い出せばいいのだろう。ブレたときに軌道修正するのに必要なのですが、、、心の中に、いっぱいいっぱいありますので、大丈夫かなあ~。心配~。


(うちの庭。大手毬。)

3.   ピュアリーにて

ふるさとで、もう一つ行きたいところがありました。それは、熊本市唐人町にある、ピュアリーという、オーガニックのレストラン&ショップです。

ここのオーナーさんのご主人が、昨年つくった、山鹿のお蚕さんから頂いた糸で作った絵羽着物「ブルーブレッシング」をお求めくださったので、ご挨拶を兼ねてお食事に。

素敵なご夫妻にお会いでき、美味しいお食事をいただき、また、奥様のおじさまで呉服商をされている方ともお話しでき、うれしかったです。

そして、熊本の街に、ピュアリーさんのような、素材から吟味された美味しいお食事を食べさせてくれるレストランとショップがしっかり根付いていることを誇りに思いました。
いいものを扱うだけでは、なかなか商売としては成り立たないのは、染織やっている私は百も承知。
すべてをクリアし、お客さまに愛され続けているってすごいなあ。

ブルーブレッシングは、本当に良いご縁をいただきました。改めて感謝申し上げます。


(うちの庭)

4.   五人寄れば文殊の知恵

今回の帰省の理由は、親戚の用事と書きましたが、これ、私が抱えていた形で、ずっと悩んでいたのですが、両親に相談し、妹にも同行してもらって、司法書士さんのところに行くことで先が見えてきました。

教訓。一人で悩まないこと。行動すること。プロの力を借りること。

また晴れ晴れとがんばれそうです!


(東京上空)

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92通目のメルマガ【桜号】

2022.04.06

       

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(写真はうちの近所のお気にりの桜たち。毎年チェックしています。下の方の写真は、国立新美術館で撮りました。ダミアン・ハースト展は写真OK.)

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こんばんは。

4月になって寒い日が続いてましたが、今日は久しぶりにあたたかかったですね。

お住まいのあたりはいかがでしょうか?風邪などひかれてませんか?

この辺りは満開を過ぎた桜が、散るものあり、もうひとがんばりするものありって感じで移り変わって行っています。

唐突ですけど、言っておきます。戦争反対。

 

《 目次 》

1.   私の仕事場、お見せします!

2.   サイト更新

3.   ダミアン・ハースト

4.   メトロポリタン美術館

 

 

1.   私の仕事場、お見せします!

新たな動画を作りました。名付けて「私の仕事場、お見せします!」。

自分としては、今の私の渾身の作です。ぜひ見てくださいね。

実は私、この一年ほど、zoomでジャーナリズムの勉強の会に参加しています。皆さんに届けたい情報を自ら発信する。これは、これから、もっと重要になると思ってます。

アドバイスや手助けをいただきながら作りましたし、まだまだ稚拙ではありますが、もしよかったら観てくださいね。

 

2.   サイト更新

3月末にちょっと人心地着いたので、サイトの更新をしました。

2021のまとめを今ごろしているというのんびりさですが、やっと追いつきましたので、ぜひご覧くださいね。

・「作品ギャラリー」>「年代別ギャラリー」>「2021」 に、昨年一年分の作品を載せました。

https://www.someoriyoshida.com/gallery/2021年

・「作品ギャラリー」>「着姿ギャラリー」に、半幅帯をお召しの写真を追加しました。(サムネイルをクリックしてください)

https://www.someoriyoshida.com/style

・「メディアに載りました」のページに、「美しいキモノ春号」に載ったご紹介をしました。

https://www.someoriyoshida.com/media

・「通販サイト」に八寸帯を一点追加しました。(サムネイルをクリックしてください)

https://www.someoriyoshida.com/store

 

3.   ダミアン・ハースト

六本木の国立新美術館で開催中の、「ダミアン・ハースト 桜」展を観てきました。

ダミアン・ハーストは、現役で活躍中の現代アーティストの中でトップのひとりと評価されている人で、ホルマリン漬けの牛の作品とかちょー有名なので、ご存じの方も多いと思います。私自身はタイプではないけど、彼が日本でやるのを観ておきたいという気持ちで、出かけました。

会場に入り、一番驚いたのは、観にきている人たちの年齢層が若い!日本の若者、ダミアン・ハースト、好きなの?

日本人にとって特別な花である桜を、ダミアンは直球な感じで表現していて、かえって好感持ちました。やりきってる感じ。でっかいのがよかった!

それでもものすごく好きかと言われれば、そうでもありません。現代アートの不思議を再確認してきた感じです。

・「ダミアン・ハースト 桜展」は、六本木の国立新美術館にて、5月23日まで開催中。

 

4.   メトロポリタン美術館

新美術館では、ダミアン・ハーストと同時開催されていた、「メトロポリタン美術館展」も拝見しました。500年の西洋絵画の歴史を代表作で網羅する展示会です。

出かけた時は、観ても観なくてもいいかなという気持ちでしたが、ダミアン・ハーストだけでは、美術に埋もれたいという欲求を満たせず。

で、圧巻でした。やっぱ、すごいね!アートの歴史は人間の歴史。その「今」がダミアンなんだろうなあ、、、

・「メトロポリタン美術館展」は、同じく、国立新美術館にて、5月30日まで。

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2022.03.10

   
(上の写真の帯あげは、ラソワ限定で作りました。マカロンのイメージで、左から、ヴァイオレット、シトロン、ミント、ショコラ、フランボワーズ)

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Bonjour!

京都のサロンド・ラソワさんで開催しました「吉田美保子個展Bonjour!ボンジュール」、おかげさまで盛況のうちに幕を下ろすことができました。

お越しくださった皆さま、ネット越しに応援してくださった多くの方々、ラソワ主宰の吉澤暁子さん、吉澤さんを支える素晴らしいスタッフの方々、本当にどうもありがとうございました。

とても、とても、とてもすてきな4日間(準備の日を含め)でした。心から感謝します。

メルシー、メルシー、Merci beaucoup.

《 目次 》

1.   幸せでした

2.   トークショー

3.   実は体調が、、、

4.   おしゃれ番長

1.   幸せでした

今回の個展を言葉であらわすなら、それは「幸せの贈りあい」ってことでしょうか?

吉澤暁子さんの「サロンド・ラソワ」は、なんというか、幸せオーラが満ち満ちている場所でした。

全てにおいて行き届いていて、居心地が良くて、人は優しく、節度があって、みんなとても素敵です。おもんぱかりあったり、良い影響を与えあったり。着物を中心に置いているのだけど、それだけでなく、生き方や繋がりを考えるきっかけになったり。

そんな場で、私の帯や帯あげなどを見ていただいたり、もの作りについてのあれこれをお話ししたり。本当にありがたいことでした。

吉澤さんや店長の大久保さん、サポートしてくださるお若いお弟子さん、みなさんが、いらっしゃるお客さま方をより上げるために心をつくし、和やかな場を作っていらっしゃいました。

呉服産業は、斜陽産業と言われてますが、吉澤さんは「幸せ産業」とおっしゃいます。ラソワは、まさにそれを体現する場所でした。私も「幸せ産業」の一員として、幸せを振りまいていきたいと思いました。

インスタでたくさんご紹介いただいたので、よかったらご覧ください。写真も文章もジーンときます。ありがとうございます。

吉澤暁子さん https://www.instagram.com/akiko_yosizawa/ (幸せオーラの源泉!)

大久保縁さん https://www.instagram.com/yukari.ohkubo/ (最強の右腕。なんでも完璧!)

サロンドラソワ https://www.instagram.com/salon_de_lasoie/ (ハイライトもぜひご覧ください)

2.   トークショー

ボンジュール展3日目に、吉澤暁子さんとトークショーをしました。ライブ配信でしたが、もしよかったらアーカイブをぜひ。

作品紹介などをしながら、1時間近くしゃべってますので、何かなさりながら見てくださいね。

 

3.   実は体調が、、、

トークショーでも言ってましたが、実は私、不覚にも体調が悪かったのです。

ミモザの帯を織り上げた次の朝、ひどいめまいで、天井が回り、これはいかんととにかく病院へ。

せっかくラソワさんに呼んでいただいたのに万全の状態でなく申し訳ないことでしたが、吉澤さんはじめラソワの皆様に手厚くしていただき、特別待遇の日々で、本当にありがたかったです。

体が弱っているからこそ見えることも多々あって、ぐったりしながらも幸せでした。今はまずまず快復しています。ご心配をおかけしました。

 

      

4.   おしゃれ番長

今回の個展では、着物を着る体力がなく、洋服で通させていただきました。やはり着物は自分が満ち足りた状態でないと着れないものです。

私はさほど洋服にはこだわりを持つ方ではないですが、この時着ていたのは、自分としては最高におしゃれです。

上に着ていたのは、12月に急逝した叔母の形見です。イッセイミヤケを着こなすおしゃれさんでした。

ボトムは、福祉業界のおしゃれ番長、平林景さんプロデュースの巻きスカートに見えるサルエルで、車椅子の方でも着られる仕様になってます。

実は私、こっそり番長のファンです。(私、大昔、ほんの少しだけ福祉業界をかすったので、思い入れあります)

おしゃれな二人の力を借りたおかげで、堂々としていられました。

平林景さんのTwitter https://twitter.com/tottolink

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