*こちらは、メルマガ《 some ori 通信 》の配信記録です。
(写真は、インスタライブに向け、コーディネートを練っている「白から会」のみんな。)
染織吉田のメルマガ、《 some ori 通信 》にご登録いただき、ありがとうございます。
77通目のメルマガ【月は満ち明日はライブ号】をお届けいたします。
こんばんは。満月の晩、遅い時間にお邪魔いたします。
メルマガ、77通目です。ゾロ目ですので、ちょっと特別な気分です。
いつもお付き合いくださいまして、どうもありがとうございます。
着物ライター安達絵里子さんの「蚕から糸へ、糸から着物へ」のnote での連載も、とうとう今日でひと区切りです。
養蚕、糸作り、染め織り、どれをとっても濃~い内容でしたね。毎回、のめり込んで読んでいました。
安達さん、本当にお疲れさまでした。
安達さんは、三人の担い手それぞれを丁寧に取材し、優しく分かりやすい文章に書き表し、プロジェクト全体を慈しみ育ててくださいました。
きもの記者歴30年という経験から、的確なアドバイスもくださいました。まるでお母さんのようでした。本当にどうもありがとうございました。
最終回なんて悲しすぎる、、、、と余韻に浸っておりますが、、、、
明日の夜は9時から「白から会」のインスタライブです!今はその準備で大わらわ。
どうかお見逃しなく!
《 目次 》
1. ブルーブレッシング
2. 前髪ぱっつん
3. インスタライブ!
1. ブルーブレッシング
全33回の連載「蚕から糸へ、糸から着物へ」で、連載の3回目では「桑畑」の土壌の手入れでまだ存在すらなく、4回目で「種」、5回目で「蟻」のようだった小さな蚕たちは、おかげさまで、Blue Blessing(ブルーブレッシング)と言う祝福されたお着物になり、出立の時を迎えようとしています。
32回に、このお着物の写真をたくさん掲載してくださってます。ご覧いただけましたか?
大空に羽ばたくのに、5人目のメンバーの方との出会いを待っています。
ブルーブレッシングに、もし興味をもっていただけましたら、お気軽にヨシダまでお尋ねください。詳しくご説明いたします。このメルマガに返信でもいいですし、サイトのお問いわせからでもいいです。
複数のお問い合わせをいただいた場合、みなさまにご意思をうかがい、相談の上、現品をどなたにもらっていただくか決めます。お急ぎでなければ春繭で一からお作りします。
勝手ながら以上のように思っております。どうかよろしくお願いします。
「蚕から糸へ、糸から着物へ」
https://note.com/kaikokara
2. 前髪ぱっつん
関東も梅入りしまして、湿度の高い毎日です。
ちょっとむしゃくしゃしておりました私は美容院にでかけ、えいっとイメチェンしてきました。人生初の前髪ぱっつんです。
眉毛の上5センチくらいで切りそろえましたら、なんか、別人のようです。頭、軽くなった!(中身も?)
見て~って言うのも恥ずかしいですが、明日の午後9時、ネット上ではありますが、早々にその機会がやってきます。怖いもの見たさでぜひ!(下の項をご参照の上~~)
3. インスタライブ!
先号でご案内しました通り、「白からはじめる染しごと」展は、11月に会期変更になりました。
その代わりに、明日6月26日土曜日、午後9時から、インスタグラムの「白から会」アカウントにて、コーディネート紹介のライブを配信いたします。
この仕上げたばかりの「 Blue Blessing 」も登場しますよ。友禅作家さん方の帯や帯あげ、帯じめをあわせてご紹介します。
「白から会」のインスタをフォローの上、ぜひご覧ください。
*ヨシダのインスタではなく、「白から会」のインスタです。お間違いのないよう、お願いいたします。
https://www.instagram.com/shirokara_kai/?hl=ja
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染織吉田のメルマガ、《 some ori 通信 》77通目のメルマガ【月は満ち明日はライブ号】をお読みいただき、どうもありがとうございました。
ご感想、ご意見ございましたら、このメールに返信する形でお送りください。
配信停止をご希望の方は、タイトルを「配信停止」として、このメールをそのまま返信してください。
これからも、some ori や、きものや、モノ作りを通して、あなたさまとご縁を育んでいきたいと思っております。
どうかよろしくお願いします。
きものと帯の注文制作
染織吉田 吉田美保子
*こちらは、メルマガ《 some ori 通信 》の配信記録です。
(写真は、上野公園で撮りました。室内のは東京国立博物館の法隆寺館の2階です。鳥獣戯画じゃなくてごめん。)
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染織吉田のメルマガ、《 some ori 通信 》にご登録いただき、ありがとうございます。
76通目のメルマガ【白から会期変更号】をお届けいたします。
こんにちは。いかがお過ごしですか?
今日はお知らせをさせてください。
6月末に開催予定でした「白からはじめる染しごと」展は、会期変更となりました。
楽しみにしてくださっていた方、予定に入れてくださっていた方、本当に申し訳ございません。
新型コロナウイルスの緊急事態宣言は明けているはずの日程なのですが、それでもやはり、手にとって、ゆっくり、会話を楽しみながら観ていただきたいという、メンバーみんなの総意からこうなりました。
私としても、この日に向けて、テーマの「輪」で大作を作りましたので、お披露目の機会を失い残念至極です。
ま、ぶつぶつ言っても仕方ありません。切り替えて、いきましょう!
本日のメルマガ、目次の1に白から会が、SNSにあげた公式発表を貼ります。よかったらご一読の上、11月の開催を楽しみになさってください。あ、その前に6月26日にインスタライブです~~
《 目次 》
1. 白から会の公式発表
2. 鳥獣戯画
3. 安達さんの取材
1. 白から会の公式発表
【大切なお知らせ】
いつも白からのページをご覧くださっている皆さま、ありがとうございます。
今日は、6月末に開催を予定していた展示会につきまして、大切なお知らせがあります。
今回の緊急事態宣言の延長を受けて、
幾度となくメンバーで会議を重ねた結果、
展示会としての開催を11月末とすることに決定いたしました。
ご来場を楽しみにご予定くださっていた皆様には、
再々の会期変更を心よりお詫び申し上げます。
第2回のテーマを「輪」と決めた昨年来、刻々と変化する状況の中で、
少しでも早く作品をご覧いただきたい反面、自分たちが開催する展示会として、どのような形が一番心地良く安心してご覧いただけるのか、メンバー1人ひとりの心がゆらぎ、まよい、なやみました。
いろいろな可能性を探る中で、
一番に出てきたのは、リアルに対面し、作品をお伝えしたいことへの強い想いでした。
実際に手に取ってご覧いただきたい。
会話をしながら作品への想いを交わしたい。
それが私達とお客様との「輪」となり、
「まわり、つながり、ひろがり、めぐる」ことを望んでおります。
それを実現するために、
直接元気に安心してお会いできる日のために、
今できることを最優先にお届けいたします。
開催予定であった日には、インスタでライブ配信をいたします。
私たちの作品だけでなく人となりも知っていただけたら、と思い、白からメンバーだからこそのコーディネート提案なども予定しております。
おウチ時間に少しでも楽しみをお届けできたら嬉しいです。
26日土曜日21時にスタート予定です!
インスタグラムをぜひぜひご覧くださいませ。
画面越しとなりますが、皆さまとコミュニケーションしたいと願っております。
どうぞどうぞ、直接お会いできるその日まで。
私たちも制作を頑張って参ります。
引き続きどうぞ宜しくお願いいたします。
公式Instagram
https://www.instagram.com/shirokara_kai/?hl=ja
2. 鳥獣戯画
東京国立博物館で、再開された「鳥獣戯画のすべて」展に行ってまいりました。
いやはや、ほんと素晴らしかったです!うさぎさん、かえるさん、生き生きと飛び跳ねてました。ほんと、上手いなあ~~。
平安時代、すごい!
ちょー有名な「甲巻」のみならず、乙、丙、丁、それぞれによかったです。
丙巻は、人物戯画で、みんなで遊んでいるんです。二人向き合って、耳に輪にした紐を掛け合って、それを綱引きみたいにして勝負したり。にらめっこしたり。これ、ステイホームで、家族でやるといいね!
あと、私、美術館、博物館の類いは、閉館ギリギリまで鑑賞するのが好きなんだけど(お客さん少なくなってゆっくり観られるから)、大抵、ミュージアムショップは、閉館30分前で閉店ってことが多いように思います。が、今回は、閉館の午後8時をすぎても開いていて、急かされもせず、レジも長蛇の列でした。
これ、ショップの売り上げがガタ落ちしている(たぶん)ことへの、博物館側の配慮なのかなって思いました。博物館の正規のスタッフは公務員さんでしょうけど、ショップなどは、今回の特別展のための業者さんで、グッズ開発した頃はコロナなんてケほども無かった訳ですし、こんなことになって見込みで作るのが難しかったり、会期変更や混雑制限の対処など、大変なことと思います。
こういう時こそ、お金を使って世の中まわすべしなのでしょうね。
私は「甲巻」を観るのに動く歩道に4回並んで、ヘトヘトだったため、そそっと失礼しましたが。
「国宝鳥獣戯画のすべて」は東京国立博物館にて、6月20日まで。完全予約制です。
https://chojugiga2020.exhibit.jp
3. 安達さんの取材
熊本の山鹿で育った蚕から作った糸で着物を織るプロジェクト。その全容を詳細に紹介するレポートが進んでいます。
養蚕、糸作りと進んできて、不肖わたくしがアンカーの製織を務めさせていただいてます。着物ライター安達絵里子さんの筆もますます冴えています。
安達さんには、制作過程の写真とキャプションをお渡ししていて、それを補う形で電話取材を受けています。元々仲良しの安達さんとの電話が楽しく、あちらも興味しんしんで聞いてくれるものですから、普通の取材だったらここまで喋らないよってことも、なんでもしゃべってます。
というわけで、この連載、ものすごく詳しく、作り手の本音、バンバン出てます。
そういう意味でも他にない面白さですよ。長いですので、お時間ある時にぜひどうぞ。
「蚕から糸へ、糸から着物へ」
https://note.com/kaikokara
染織吉田のメルマガ、《 some ori 通信 》76通目のメルマガ【白から会期変更号】をお読みいただき、どうもありがとうございました。
ご感想、ご意見ございましたら、このメールに返信する形でお送りください。
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これからも、some ori や、きものや、モノ作りを通して、あなたさまとご縁を育んでいきたいと思っております。
どうかよろしくお願いします。
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きものと帯の注文制作
染織吉田 吉田美保子
うれしいうれしいメールが届きました。もゆさまが帯を結んでくださったのです。
いやはや、ぽぅーっと見惚れてしまいます。帯も出番だぞとよろこんで、はりきってますね。
帯がもゆさまにぴたりと寄り添い、凛としたお人柄を際立たせているようです。よかった。これぞ本望です。
おタイコには瑠璃色だけでなく、色めを変えたブルーを重ねたのもよかったように思います。
織ったものが持ち主の方に愛され、活躍の場を与えられる。作り手として、こんなにうれしいことはありません。
もゆさま、この度は本当にどうもありがとうございました。末長く、この子をどうかよろしくお願いします。
もゆさまのONLY ONLY、さあ、織り上がりました。
仕上げの蒸し、水元、湯のしは外注に出します。
蒸すと発色がよくなって、渾身の瑠璃色が冴えます。湯のしをすると絹がもっとツヤツヤになります。戻りましたら、最終の検反。
緯糸にこっそり入れた銀糸もチラリ。よしよし。いい感じ。
それからお仕立てへ。
仕立て上がりを届けてくれた仕立て師さんに「いい帯ですね」って褒められました。普段、余計なこと言わない業者さんに褒められると、心の中で「やった!」と思います。
さてさて、箱に収めてもゆさまの元へ。
「瑠璃のギザギザ」と命名しよう。パキッとした瑠璃色に想いを寄せて。
行ってらっしゃい。可愛がってもらうんだよ。
まもなく、もゆさまからメールが届きました。うれしい、うれしいメールでした。ひと仕事が無事に終わった、喜んでいただけたという満足感。ふぅ。
もゆさま、本当にどうもありがとうございました。おかげでいい仕事ができました。下に、もゆさまからのメール、感謝をこめてご紹介させていただきます。
帯が手元に届きました。
送っていただいた写真以上に素敵で、爽やかな瑠璃色は思い描いていた色の通りでした。
銀糸が上品に輝きを添えていて、これから初夏に向かう陽光にきらめくさまが頭に浮かびました。
この帯を締めて出かけるのが楽しみです。素敵な帯をありがとうございました!
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染織吉田のメルマガ、《 some ori 通信 》にご登録いただき、ありがとうございます。
75通目のメルマガ【あじさいの蕾号】をお届けいたします。
こんにちは。お元気ですか?
すでに梅雨に入った地域が多いようですね。
ここ関東は、まだ梅雨入り宣言は出てないのですが、湿度が高く、すでに雨の季節の到来のようなおもむきです。
九州は大雨だったし、心配ごとが絶えませんね。
雨の季節を楽しむくらいの降り方だとうれしいのですが、なかなか思うようにはいきません。
メルマガは、楽しく行きましょう!
《 目次 》
1. いよいよ糸づくり
2. サイトの更新
3. 防音工事
4. おしゃべり会、よかったら
___________
1. いよいよ糸づくり
蚕が糸になり、糸が着物になっていく過程を追った着物ライター安達絵里子さん連載、「お蚕さん篇」が終わり、いよいよ「糸づくり篇」に突入しました。安達さんの筆もますます冴えています。
最新号の【16】では、糸づくりの中島愛さんがこの仕事を始めるきっかけも書かれていますが、なんとそれは私が大昔(2009年)に書いたブログだったのです。人との縁とはかくも不思議で面白いものですね。引き寄せの法則というのは本当かもしれません。
そのブログに書いていることは、水谷ルリ子さんという方が、丹精込めて作った座繰り糸を2007年に私が引き継ぎ、その後どう織って生かすか悩みつつも挑んでることです。
水谷さんが送ってくれたパスを中島さんに繋ぎ、13年後に形にできたことが嬉しいです。
2. サイトの更新
ご多分にもれず私もステイホームの日々、ここぞとばかりサイトの更新をしました。よかったらご覧ください。
ブログでは、ONLYONLYでお受けした「もゆさま」の八寸帯を作る過程を書いてます。
https://www.someoriyoshida.com/category/only-only-注文制作/もゆさま
作品ギャラリーに、2020年を(やっと)加えました。
https://www.someoriyoshida.com/gallery/2020-2
着姿ギャラリーもおかげさまで数枚加えました。
https://www.someoriyoshida.com/style
3. 防音工事
実は今、我が家は防音工事が入っていて、落ち着かない日々を過ごしています。厚木基地のまあまあ近くで戦闘機が頭の上を飛ぶのです。
うちは賃貸の集合住宅で、申請も手続きも大家さんがされているので、私はあれよあれよという間に、対象者になってしまったという状態です。
それがもう引っ越しレベルで大変。棚など全て動かさなければならないし。ふう。
出したものが収まらず、なんと、はやりのメルカリデビューしてしまいました。すでにちょっぴりは売れたんですよ!なんだか、世間の波に乗れたようでうれしいです。
日替わりで色々な工事のおじさまたちがいらっしゃいます。サッシ屋さん、大工さん、電気屋さん、レントゲンさん(壁の厚みをみるらしい)、ボーリング屋さん、ペンキ屋さん、工務店さん。
いやはや、日常がガラッと変わって、落ち着かないことこの上ない。染織の仕事も限定的にしかできないし。
もうしばらく非日常を楽しみます。
4. おしゃべり会、よかったら
閉じこもりの日々、新たな出会いがないのも詰まらないですね。何か突破口はないものか。
先月も開催しましたおしゃべり会、よかったらまたどうですか?zoomでつないで、とりとめもないおしゃべり。いかがでしょう?
私は特に話上手というわけではありませんので、楽しくなるかは分かりませんが、それでもいいよという方、よかったら付き合ってください。
*話題がない時は、お着物について話ましょう。織りについてや織ったものについて聞いてくださってもOK。(別の話題ももちろんOK)
*多分、私は着物を着てます。おうち着物に付き合ってくださる方、大歓迎。(着てなかったらゴメン)
*だいたい20~30分くらいを想定してます。
*同業の方、着物関係のお仕事の方もウエルカム。業界について語りあいましょう。
*あなたと私の一対一を想定してますが、お誘いになりたい方があればどうぞ。
*原則として、本名、顔出しでお願いします。
*zoomでの開催を想定してます。事前にURLとミーティングID、パスコードをお送ります。Wi-Fi環境推奨です。zoom以外でも対応できるかと思いますのでご連絡ください。
*無料です。
*急ですが、明日、5月19日水曜日に行います。時間帯は以下から選んで、このメールに返信する形で、タイトルを「おしゃべり会」として申し込んでください。第二候補くらいまでいただけるとありがたいです。
11:00~
13:00~
15:00~
17:00~
19:00~
21:00~
モニター越しにお会いできますこと、楽しみにしています。
染織吉田のメルマガ、《 some ori 通信 》75通目のメルマガ【あじさいの蕾号】をお読みいただき、どうもありがとうございました。
ご感想、ご意見ございましたら、このメールに返信する形でお送りください。
配信停止をご希望の方は、タイトルを「配信停止」として、このメールをそのまま返信してください。
これからも、some ori や、きものや、モノ作りを通して、あなたさまとご縁を育んでいきたいと思っております。
どうかよろしくお願いします。
きものと帯の注文制作
染織吉田 吉田美保子
さて、もゆさまの帯、ブラッシングカラーズが終わりました。
そういたしましたら、仮織をほどいて、経糸を緒巻きに巻き直します。緯糸を染めて、小管に巻いて、、、
ひたすら織ります。
もゆさまにメールいたしましたら、以下のようなお返事が!疲れが吹っ飛びます。
今回、緯糸は3種類を持ち替えながら織り込みます。艶のある絹糸とハリのある壁糸、キラリと光る銀糸。
織り方は「しずはた織」です。今のところ、八寸帯に最適と思っています。
もゆさま、もうすぐです。
さてさて、もゆさまとデザインの合意が取れましたので、いよいよ本番です。
上の写真は、染料の一色目を染めているところです。
この前に、経糸を準備して、機にかけて、仮織して、伸ばして、地入れして、染料を最終的に調整して、デザインを青花で写してっていう工程があります。
さあ、染めが進んできました。
上の写真は、白場に地染めをしたところです。柔らかくきれいな軽めのグレーです。
ここにも、もゆさまのお望みの「透明感、澄んだ色、春から初夏の陽の光」のイメージを込めました。
動画、インスタライブした時ので、タテ位置ですが、よかったらご覧ください。(1分45秒)
もゆさまからのご希望メールを受け、瑠璃色にさらにフォーカスすることにしました。エメラルドやターコイズはやめといて、ラピスラズリ一択です。
透明感、澄んだ色、春から初夏の陽の光。うん、あまりごちゃごちゃしない方がいいな。
さらにメールのやりとりは続きます。
「黄味がかった、緑のように見える青が、自分では選ばない色で、このままで良いような、何か他の色の方がいいようなと少し悩んでいるところです。でも自分では選ばない色だからこそ面白いということもあり。なんとも決められなくてすみません。」
いえいえ、了解です。なんでもおっしゃっていただくと、私としても緒(いとぐち)が見つけやすいです。
それで私が考えた案は、お太鼓の柄には、一部に緑の青も渋めに入れて、前帯には、瑠璃色の濃淡でスッキリとさせること。
そうすれば、お太鼓の方は、色の幅がでて面白みがあり、前帯側は、お好きな色だけでお顔写りいいように、かつ、帯締め、帯揚げ、などで遊べるように。
私の提案は、すんなり取り入れられ、GOサイン。
さてさて、手を動かす段階です。
試し染めを、織って、蒸して、仕上げて、着物の上に乗せてみます。緯糸は、途中で使い方を少々、変えてます。銀糸も織り込んだりして。何が最適かを探るのです。
ふむ。瑠璃色が効いている。ターコイズもきれい。
もゆさま、宝石のような帯、似合いそう。エメラルドもいいな。妄想が広がります。
図面にも落とし込み、もゆさまにメールでお見せします。
しばらくして、もゆさまからのお返事。
よっしゃ!その方向で参りましょう!矛盾とか考えなくていいですよ。「瑠璃色の透明感や澄んだ感じ」「春から初夏の陽の光」、両方、感じる帯にしましょう。
もゆさまストーリーのつづきです。
もゆさまとお会いできた興奮も冷めやらないうちに展示会も無事終わり、少し落ち着いたころから、私はじょじょに制作へシフトし始めました。
もゆさま、華やかなイメージですので、絹らしい艶めきが欲しいね。すごいいい糸、買っちゃおう。
あと、デザインは前回のをだいたい踏襲するけど、色はいろいろ試したいね。試しに染料を作って、試し織りをしよう。
もゆさまにご提案するにも、その材料がいるのです。雲をつかむような話でなく、目の前に実物をお見せして、もゆさまと私、二人で旅し、好きな世界を模索する感じ。ナビゲーターを務めます。
まずは、柔軟に。なんでもやってみよう。前回のコピーにならないように。新しく切り拓くために。もゆさまに一番似合う一本を作るために。