吉田美保子の some ori ノート

93通目のメルマガ【九州にて号】

2022.04.21

        

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(上の写真は星野村にて)

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おはようございます。春爛漫ですね。いかがお過ごしでいらっしゃいますか?

4月14日と16日は、熊本地震の日でした。この日は大事な鎮魂と防災の日ですし、ふるさとが熊本の私にとっても特別な日です。

今年はこの両日、くしくも私は熊本にいました。久しぶりの熊本は、緑に勢いが満ちていて、いい季節でした。

6年前に大変な目にあった両親や妹一家、元気でいてくれることは何よりありがたいことです。
が、うちでふと点けた懐中電灯、弱々しくしか灯らず、おいおい、こりゃあ、有事の時には困るでしょ。
まったくもう、学びがないわ。

妹にホームセンターに連れて行ってもらい、頼りになりそうなのを早速2本、買いました。

《 目次 》

1.   星野村へ

2.   星野村にて

3.   ピュアリーにて

4.   五人寄れば文殊の知恵

1.   星野村へ

今回の帰省の理由は、親戚の用事だったのですが、ここぞとばかり他にもやりたいことを仕込んでました。

その一つは、福岡県八女市の星野村に、私がはじめて着尺を織ることを習った方をお訪ねすることです。

星野村に転居されてからは、私、10年ほど前、一度だけお訪ねしたことあるのですが、それ以来です。

熊本在住着物ライターの安達絵里子さんに同行をお願いしてみたら、快く受けてくださり、楽しいふたり旅となりました。

その道中の美しかったこと!しっとりと曇りベースの中、藤の花がちょうど盛りで、山道のところどころに咲き誇っていて、ふわっと薄紫のみずみずしい息吹を感じました。

山々が喜び、笑っているよう。この季節の九州なんて、何年ぶりだろう。やっぱり九州、生命力が強いです。


(熊本上空)

2.   星野村にて

私の師は、高野久仁子さんとおっしゃる方なのですが、お変わりなくお元気で、本当によかったです。

高野さんは、なんと表現していいのかわかりませんが、すごく美しい方なのです。生き方がきれい。佇まいがきれい。作っている空気感がきれい。言葉が真っ直ぐで染み入ります。

高野さんに、あなたの織るものにはいつも新鮮さを感じるとおっしゃっていただけていることは、私の支えになってます。

安達さんに高野さんをご紹介できたこともよかったなあ。こんな染織家がいるんだってことお伝えしたかったのです。

私、高野さんの写真、一枚も持ってません。今回もお頼みしてみたのですが、やんわり断られてしまい。織られたものも持ってなく。今回も、もしお手元にあれば買わせていただけないかと思っていたのですが、全て売られてしまったとのこと。

いつか、遠いところに行ってしまわれたら、どうやって思い出せばいいのだろう。ブレたときに軌道修正するのに必要なのですが、、、心の中に、いっぱいいっぱいありますので、大丈夫かなあ~。心配~。


(うちの庭。大手毬。)

3.   ピュアリーにて

ふるさとで、もう一つ行きたいところがありました。それは、熊本市唐人町にある、ピュアリーという、オーガニックのレストラン&ショップです。

ここのオーナーさんのご主人が、昨年つくった、山鹿のお蚕さんから頂いた糸で作った絵羽着物「ブルーブレッシング」をお求めくださったので、ご挨拶を兼ねてお食事に。

素敵なご夫妻にお会いでき、美味しいお食事をいただき、また、奥様のおじさまで呉服商をされている方ともお話しでき、うれしかったです。

そして、熊本の街に、ピュアリーさんのような、素材から吟味された美味しいお食事を食べさせてくれるレストランとショップがしっかり根付いていることを誇りに思いました。
いいものを扱うだけでは、なかなか商売としては成り立たないのは、染織やっている私は百も承知。
すべてをクリアし、お客さまに愛され続けているってすごいなあ。

ブルーブレッシングは、本当に良いご縁をいただきました。改めて感謝申し上げます。


(うちの庭)

4.   五人寄れば文殊の知恵

今回の帰省の理由は、親戚の用事と書きましたが、これ、私が抱えていた形で、ずっと悩んでいたのですが、両親に相談し、妹にも同行してもらって、司法書士さんのところに行くことで先が見えてきました。

教訓。一人で悩まないこと。行動すること。プロの力を借りること。

また晴れ晴れとがんばれそうです!


(東京上空)

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染織吉田 吉田美保子

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