吉田美保子の some ori ノート

なずさま物語5

2022.09.01

 

さて、なずさま物語の5話目です。

今回は、緯糸(よこいと)の話。

経糸(たていと)が背骨としたら、緯糸は筋肉(?)。丈夫でしなやかで美しい体のために、どちらもとても大事。バランスよく、しっかり噛み合うように。

上の写真が、今回の使った糸です。ねじってあるのが、ぐんま200(繭の種類)の座繰り節糸。色が白くて艶があって、プリプリです。

その下に広げてあるのが、秘蔵の手びきの真綿紬糸。ふっわふっわで弾力があります。これがシワになりにくい着物の秘密なんだよね。一旦シワになっても戻るのです。こっちは、もうひける人がいませんので、幻です。
私も久しぶりに使いました。糸の感触を味わいながら、ありがたく楽しく、織らせていただいています。

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