かっこいい帯ができました！

八寸帯「グリーンバンピー」と申します。

エメラルドグリーンとシルバーグレーの、爽やかなイメージの帯です。

現代アートのような帯になりましたが、イメージの源は「シルバーが時を経てだんだん変化し緑青をふくさま」です。

緑青の部分は、複雑な感じを出したく、筆のタッチを生かして、何度も何度も染めてます。銀の部分は、大きな刷毛で、覚悟を決めて、息を止め、いっぺんに染めてます。

ここは前帯。上下、どちらを見せるかによって、ずいぶん違いますので、選んでくださいね。

前帯を筒状にして置いてみた。

クローズアップ。主に使っている糸は、壁糸（かべいと）という、撚り方が特殊な絹糸です。（下に載せました動画で実物見せていますので、よかったらご覧ください。）

織り方は「しずはた織」です。平織と綾織が交互にくる織り方です。表と裏で糸の見え方が違います。上の写真で見て取れると思います。

この帯のミソは、緑青、白、シルバーの色をパキッと織り分けることにありますので、はつり織りという技法を、魂こめてやってます。

刷毛目も見えますね。ヨコ糸、ぽこぽこ見えてますが、それが壁糸ですよ。

案外、いろんなお着物に乗りそうです。例えば上の写真のように、濃い色のお着物にもいいですね。上は関東巻きです。

関西巻きで、緑の部分を多く見せるとこんな感じ。

淡い色のお着物ですとこんな感じ。関東巻き。

こちらは関西巻き。帯あげはこちら。キャンディ・キャンディ。 お着物によって見える部分を使い分けているの、お気づきいただけてますか？

ご紹介動画、7分ほどです。よかったらご覧くださいね。