透明感あふれる八寸帯を織りました。これまで織ったパーテーションシリーズの中で、もっとも透明感のある一本です。

名付けて、「ウォーターリリー」。印象派の画家、モネの睡蓮を思いながら織りました。

上の写真、自然光です。朝ぼらけの中、睡蓮が咲いているように見えませんか？

上の写真、背景を黒くするとこんな感じ。濃い色のお着物にも合いますね。

基調カラーは、うすいグリーンとパープルですが、一番感じるのは光です。

睡蓮池に光がふりそそいでいます。

光の正体は、上質の銀河シルクを使ったことによるものですが、絹の性質である光沢をうまく使えたかなと思っています。

パーテーションの間に入れているクリーム色の絹は、撚りが甘くてふっくらしてて、優しい繋ぎ役です。

上の写真は室内灯の下で撮り、下の写真は灯りを消して自然光で撮りました。

光をまとっていただきたいです。

以下の三枚、前帯部分です。

柄は、タレ先からお腹の先までずっと入っている六通柄ですので豪華です。

それにポイント柄と違って、締める時に柄がどう出るか悩まなくてよいので楽です。

アップにしてみましょう。

織り方は、経斜文（たてしゃもん）。斜めに柄が走ります。

その斜めの方向が、黄色いパーテーションを境に、上下左右とも、右肩上がり、左肩上がりのジグザグとなってます。そのことによっても光り方が複雑になってきれいです。