こちらは、私のふるさと熊本のスーパーヒーロー、加藤清正公のことをいろいろと調べていた時に見つけた、清正公の当世具足(戦いの時の衣装。甲冑のこと)にヒントをもらって作りました。
颯爽として、清々しく、ある種肝が座った感じ。そんな感じを帯に現し、現代に受け継ぎたいと。
藍色、茶色、生成り、山吹、緑、白、以上の6色を縞に使っていますが、この全ての色が、清正公の具足に使われていた色です。太さや配置は、私が、帯としてかっこいいように、現代女性を輝かせるように、考えました。
おタイコ、黒いきものに乗せても映えますね。戦国武将を思い描いて織ったのですが、なぜだか、とてもモダンです。今時の、さらっとしたきものにも合いますね。
この写真は、おタイコ部分のディテール。
色糸を使った縞のところは、綾織です。地の部分は平織り。ですから、縞の部分は、「色、太さ、素材、織り方」この四つが地の部分は違うので、目立つのです。そんな奇抜なことはしていないのですが、しっかり主張します。
前帯はこんな感じ。地の糸(縞以外)は、真っ白とベージュ、2種類使っているの、お分かりいただけると思います。白が入ると清々しさが増しますね。風を吹かしたいとき、私は白の糸を使います。
前帯を胴体風に筒状にして撮りました。
おタイコと前帯です。きものや着て行く場所を選ばず、使い勝手がいい帯って感じします。
たれ先と手先は、無地です。きものに合わせやすい、卯の花色です。
角度を変えて。
ルーペ、のぞいて見ましょう。左の藍色は大麻の糸です。藍染です。
緑の部分は和紙の糸です。太いですね。存在感あります。白は絹糸です。
タイトルと署名、この帯に使った糸を渋札に貼って、帯地につけています。
=糸のご紹介です、上から=
-卯の花色、地の緯糸、タレや手先などもこの糸(絹糸)
-薄茶、おタイコにひと筋、お腹に一筋、ふた筋のみ入れてます(麻糸)
-白、おタイコにふた筋、お腹にみ筋です(和紙糸)
-山吹、ハンサムな帯にちょっとだけ甘さを加えています(和紙糸)
-藍、戦国武将ぽいです(大麻糸)
-茶、細く入れてますが、締まりますね。肝かも(大麻糸)
-緑、生き生きとした彩りを添えます(和紙糸)
-白、地の緯糸。タイコやお腹に風を吹かす用(絹糸)
=経糸(たていと)は、すべて絹糸です=
帯のスペックの詳細を書いたデザイン画です。こういう帯だってこと、わかっていただければ。このデザイン画のコピー、お求めいただいた方に、差し上げます。
これとは別に、もう一枚、「お仕立てについてのご説明」も添えますので、お仕立ての参考になさってください。
参考にしたのはこちら。清正公の「金小札色々威片肌脱胴具足」。「勇将の装い」(長崎巌著)より。
品番 | J-6-7 |
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商品名 | 九寸帯 清正公の縞 |
素材 | 絹、麻、和紙 |
染料 | 化学染料、植物染料、藍染 |
長さ | 1丈3尺4寸(5m6cm)、タイコ裏の返しをのぞいた、帯本体の長さは、1丈1寸5分(3m83cm)までとなります。たっぷりの長さですので、お仕立てで、お好みの長さに調節してください。 |
幅 | 9寸1分(34.4cm) |
重さ | 322g |
価格 | ¥216,000(税込)帯地のお値段です。仕立ては含まれません。 |
注意事項 | 帯地のままでのお納めとなります。染織吉田では、お仕立ては承っておりませんので、ご面倒をおかけしますが、仕立て屋さんにご依頼ください。「お仕立てについてのご説明」を添えますので、あなたのサイズ、あなたの好みで仕立ててもらってください。ご存知の仕立屋さんがいらっしゃらない場合は、頼りになるところをご紹介いたします。 |