経糸をグリーンとイエローでブラッシングカラーズして、
綾織で織った、八寸名古屋帯です。
織りのきもの好きの方から、
「手軽に締められる八寸帯を探しているの」とよく聞いていました。
「欲しいんだけど、ないのよ」って。
これにお答えするにはどうすればいいんだろうって、ずっと悩んできました。
これ、その答えのつもり。
出番の多い、きれいな帯になったと思っております。
気軽なお出かけに、締めていただければと思います。
おタイコの正面です。
ほんのちょっとずらして、グリーンが多く見えるように締めるとこうなります。
さらにもう少し、ずらして、イエローが多く見えるように締めるとこうなります。
印象が変わるのが面白いと思います。
おタイコの中央部分のディテールです。
コバルトブルー、エメラルドグリーン、銀糸、素材感のある黄色の横段が入ります。
ブラッシングカラーズ(染色用の刷毛や油絵用の筆を用いて経糸に色を直接刷り込む、染織吉田独特の方法)の入り方も、
場所によって違えています。
おタイコの中央部分には、油絵筆を軽く斜めに動かしています。
そのほかの場所は、刷毛がのびのびと走っています。
染料は、酸性染料です。
おタイコの下側のディテールです。
経糸(たていと)は、絹100%
緯糸(よこいと)は、地の部分は、グリーンの部分とイエローのお腹に巻く部分は紙の糸で織っています。
イエローの発色の良さを見せたい部分には、きびそ糸で織っていてます。
おタイコの上側のディテールです。
織り方は全面、綾織りです。
横段に入る糸は、緯糸がよく見える織り方です。
それ以外の地の部分は、経糸がよく見える織り方です。
お腹にくる部分を、平らに置いてみました。
お腹にくる部分を、胴体を模して筒状にしてみました。
ほんの少しずらして締めて、グリーンを多めに見せたり、イエローが多めに見せたりできるのも楽しいです。
前帯のアップです。
前帯のアップをもう1枚。
前帯のアップさらにもう1枚。
全体はこんな感じ。手前に写っているのが前帯側、
奥に写っているのがおタイコです。
おタイコをクローズアップするとこんな感じ。右の黄色が手先です。
おタイコのすぐ右は薄い黄色ですが、ここは胴体に巻かれて見えません。
濃い黄色が手先になります。
おタイコ、タレ、手先はこんな感じです。
おタイコの裏はグリーンです。
締めた時、横からチラッと見えますね。
手描きのデザイン・スペックです。こういう帯だってこと、説明したく。お求めくださった方に、コピーをさしあげます。
これとは別に、手描きの「仕立てについてのご説明」も添えさせていただきますので、仕立ての参考になさってください。
緯糸(よこいと)に使った糸です。
=緯糸のご紹介です、上から=
-とても薄いブルー(紙糸)
-とても淡いペールグリーン(紙糸)
-ちょっと山吹色みの黄色(きびそ糸・絹)
-酸っぱいレモン色みの黄色(きびそ糸・絹)
-エメラルドグリーン(生糸・絹)
-コバルトブルー(生糸・絹)
-ごく細いシルバー(銀糸)
=経糸(たていと)は、すべて絹糸です=
メイキングをチラ見せしちゃいます。右は実際の下図です。
品番 | J-7-4 |
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商品名 | 八寸帯 Brushing Green & Yellow ブラッシング グリーン&イエロー |
素材 | 絹糸 和紙糸、銀糸 |
染料 | 酸性染料 |
長さ | 1丈3尺6寸(5m15cm)、タイコ裏の返しをのぞいた、帯本体の長さは、1丈3寸(3m90cm)となります。たっぷりの長さですので、お仕立てで、お好みの長さに調節してください。 |
幅 | 8寸1分(30.6cm) |
重さ | 548g |
こんな時に | 盛夏をのぞいたオールシーズン、カジュアルなお出かけに締めてください。 |
価格 | ¥216,000(税込) 帯地のお値段です。仕立ては含まれません。 |
注意事項 | 帯地のままでのお納めとなります。染織吉田では、お仕立ては承れません。手描きの「お仕立てについてのご説明」を添えますので、仕立て屋さんで、あなたの好みで仕立ててもらってください。もしご存知の仕立屋さんがいらっしゃらない場合は、信頼できるところをご紹介いたします。 |