八寸帯「火の鳥」をご紹介します。
よかったら、まずはビデオをどうぞ。
真っ赤な力強い帯です。ビデオの中で言ってた赤の名前は「しょうじょうひ」、漢字で書くと「猩々緋」です。
戦国武将が愛した色です。戦地に向かう彼らを奮い立たせ、鼓舞した色です。
そんな力強い帯、ここぞという時、締めてください。
上の写真は、前帯部分です。
前帯部分を、筒状にすると、こんな感じです。
アップで。織り方は、経斜文織(たてしゃもんおり)という綾織です。ななめの線がでます。
この帯、案外いろんなお着物に合わせやすいです。こういう淡いお着物にもあいますし、
色 vs 色も楽しめます。
上の写真は、染織家の小熊素子さん作のお着物に、のせさせていただいてます。
前はこんな感じ。合わせている帯あげは、私が染めた「アートな帯あげ Candy Candy キャンディ・キャンディ」です。赤に黄色、なかなかいいですね!
ここからはメイキングです。動画でも話してますが、これが、タテ糸。銀河シルクです。
こちらがヨコ糸。キビソ糸。
ブラッシングカラーズ に使った色です。
上の写真、染料を溶いてます。
これはヨコ糸。キビソ糸です。キビソ糸というのは、お蚕さんが一番はじめに吐く糸で、我が身を守るための、シェルターになります。
はい、しっかり染まりました。
染まった糸を糸を巻きます。
タテ糸を染めます。筆や刷毛で、何度も何度も染めていきます。
筆のタッチが大事です。何度も何度も。まだまだ。
ひとつ、ご了解いただきたいことがあります。色移りのことです。
この帯は、濃い赤色が特徴なのですが、定着が難しい染料で、どうしても色移りの心配が出てきます。高温度の蒸しによる定着を繰り返しておりますが、完全ではありません。
試しに、白い絹布を水に濡らし、締めたら見えなくなる部分に強く擦りつけたところ、上の写真程度の色移りが認められました。
この赤を表現するには、この濃さの染料が必要でした。ご了承の程、お締めいただけますようお願いいたします。また、白色の着物に着用することは、お避けいただければと思います。
品番 | J-9-5 |
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商品名 | 八寸帯 火の鳥 |
素材 | 絹 (100%) |
染料 | 酸性染料 |
長さ | 1丈2尺9寸5分(4m90cm) |
幅 | 8寸2分〜8寸2分5厘(約31cm) |
重さ | 506g |
こんな時に | 盛夏をのぞいたスリーシーズン、お締めいただけます。 |
価格 | ¥NFS |
注意事項 | お納めは帯地のまま、もしくは、お仕立てをうけたまわることもできます。お気軽にご相談ください。お仕立て代は、仕立てのタイプによって違いますが、1万円くらいです。配送料は染織吉田で負担いたします。 |