こちらのきもの地は、レモンフィールド(Lemon Field)と名付けました。
気持ちいいレモンの畑が一面に広がってて、柑橘系の粒が弾け、空気に溶けて、風に吹かれ一緒に飛んでいく感じです。
みずみずしく、酸っぱい感じがします。揮発性で、シュワーっと飛んで行ってしまいそうな感じ。
クリーム色の中に、きれいなレモン色とグリーンを効かせています。
とはいえ、クリーム色の部分が一番多いから、落ち着きも持っていますよ。落ち着いているけど、輝いてるなって感じです。上質な絹のよさを発揮できたと思っています。
格子柄なのだけど「格子」感はないです。タテ縞にとびとびにヨコ段が入っているって感じです。
グリーンは、太、中、細と太さを変えて、入ってます。と言ってもうるさくは全然ないですよ。
どちらかというとのんびりと爽やかなイメージ。高原の休日のような。
ボディに着せてみましょう。
帯をかえて。
どの季節が一番合うかな?お単衣でも、袷でも行けるから、悩みますね。イメージ的には、4月か5月くらい?
春のイメージがありますね。ちょっと日差しが眩しいねって、目を細める頃でしょうか?
とはいえ、こっくり系の小物を合わせて秋にもよさそう。爽やかな秋の空に映えそうです。
帯や小物のコーディネートで、いろいろ楽しめるきものだと思います。
ルーペでのぞいたところ。
小さいルーペで。ね、揮発して飛んでいきそうでしょ。愛しい糸たちです。
渋札2枚。右の糸見本、上から三番目のレモン色、効いてますね。
一番上と二番目の糸は、手引きの座繰り糸です。それも、撚りがかかってないという、貴重なもの。撚りがかかってないと、柔らかく、ツヤが最高にあるのだけど、毛羽立って織れません。ですから、この糸は、カバーリングと言って、無撚りの座繰り糸に、一本、極細の絹糸を絡めてあるのです。それによって、座繰りのよさ、無撚りのよさ、両方出ます。この糸も、もう作る人がいなくなって、手に入らなくなりました。
下から二番目と、一番下の、茶色とパープルの糸は、水谷ルリ子さんという方が、お一人で蚕を育て、座繰りで糸にしたのを譲り受けたものです。
裏返して。
糸見本の真ん中の糸、沖縄県の石垣島で、養蚕して作られた糸です。石垣島でのびのび育った蚕が吐いた糸。これは、石垣島の友人が回してくれました。彼女、私が訪ねて行った時も、桑の葉を摘んでせっせと運んでいたなあ。蚕がまだ小さいから新芽の部分を食べさせるんだって、選んで摘んでた。糸作りは本当にすごい。心して使います。
山桃と茜で、ごく薄く草木染めしました。
品番 | K-4-10 |
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商品名 | きもの Lemon Field レモンフィールド |
素材 | 絹100% |
染料 | 植物染料、酸性染料 |
長さ | 3丈3尺9寸5分(12m86cm) |
幅 | 1尺2分(38.6cm) |
重さ | 621g |
こんな時に | お集まりなどへ、おしゃれして。 |
価格 | ¥432,000(税込) 反物のお値段です。仕立ては含まれません。 |
注意事項 | こちらのきもの地は、お単衣でも、袷でも、お仕立ていただけます。 きもの地のままでのお納めとなります。染織吉田では、お仕立ては承っておりませんので、ご面倒をおかけしますが、仕立て屋さんにご依頼ください。ご存知の仕立屋さんがいらっしゃらない場合は、頼りになるところをご紹介いたします。ご遠慮なくご相談ください。 |