きもの
Field of Cream
フィールド オブ クリーム

|価格| ¥ 432,000 (税込) |品番|  K-4-9
SOLD OUT


澄んだ色の、きれいな、きものを織ろうと思った。のびのびとした草原に、柔らかい光が降って来るような。


静かであること、端正であること。そんな感じを目指しました。


作り手(私)の自我を出さないことを旨とした。自分を抑えて、糸をのびのびと活躍させる。それが着やすさにつながる。


落ち着いたきれいな色です。派手ではなく、品の良さがあります。そんなあなたに。


タテ糸は、細い縞です。
メインに使ったクリーム色は、植物染料で染めています。茜と山桃です。


細縞は、グリーン、パープル、茶色、白の4色。
茶色は草木染め。(なんの植物だったか、忘れました!)
グリーンは酸性染料。
パープルは、植物染料の上に、酸性染料で染めています。
白は真っ白です。


ヨコ糸に、ベージュ色が太く入って、落ち着き感を増しています。

(この写真と、この下の写真は、床置きでの撮影ではなく、掛けて撮っていますので、光の加減が違います。)


タテ糸にも、ヨコ糸にも、メインのクリーム色の間に、白が入って格子状になっているの、ご覧いただけますか?目立ちませせんけどね。こっそり白を入れると、印象が軽くなります。お召しになっても、軽快です。


ボディに着せてみますね。さらっとした印象です。


こちらは、お単衣にも、袷にもお仕立ていただけます。真冬は寒いかもしれません。


仕立て方によりますが、9月、10月、11月、3月、4月、5月ごろにお召しいただけると、イメージに合うように思います。


自分の目線ってこうなりますよね。ご自分でほれぼれしていただけること間違いなしです。


ルーペでのぞくと、こんな感じ。

糸のよさ、お伝えできると思います。

一番たくさん使った糸は、タテもヨコも、手引きの座繰り糸です。それも、撚りがかかってないという、貴重なもの。撚りがかかってないと、柔らかく、ツヤが最高にあるのだけど、毛羽立って織れません。ですから、この糸は、カバーリングと言って、無撚りの座繰り糸に、一本、極細の絹糸を絡めてあるのです。それによって、座繰りのよさ、無撚りのよさ、両方出ます。この糸も、もう作る人がいなくなって、手に入らなくなりました。

二番目に多く使った糸は、沖縄県の石垣島で、養蚕して作られた糸です。これは、石垣島の友人が回してくれました。こちらも滅多に手に入らない糸です。貴重な糸ですので、心して使いました。


小さいルーペでのぞきます。

ちょうど、茶色とパープルの糸が見えていますね。この糸もスペシャル何ですよ。水谷ルリ子さんという方が、お一人で蚕を育て、座繰りで糸にしたのを譲り受けたものです。タテ糸には、茶色は14本、パープルは28本、ヨコ糸にも、細い筋しか入れてませんが、要となってくれました。


縁あって、私の元に集まってきてくれた糸たちを、大切にふんだんに使いました。

糸、きらきらしてますね。


渋札、3枚つけています。糸見本は色糸の方。


渋札。右2枚は裏っかえして。糸は使ったクリーム色の全て。


最近、きものは、ONLY ONLY で承ることが多くなり、オリジナル制作するチャンスが減ってきました。きもの地を織るのは、染織家の基本のように思っているので、オリジナルでもまた織りたいです。これは手元にある数少ないオリジナル作品です。

品番 K-4-9
商品名 きもの
Field of Cream
フィールド オブ クリーム
素材 絹100%
染料 植物染料、酸性染料
長さ 3丈4尺(12m87cm)
1尺3分(39cm)
重さ 605g
こんな時に おしゃれして、お出かけなど。
価格 ¥432,000(税込) きもの地のお値段です。仕立ては含まれません。
注意事項 こちらのきもの地は、お単衣でも、袷でも、お仕立ていただけます。
きもの地のままでのお納めとなります。染織吉田では、お仕立ては承っておりませんので、ご面倒をおかけしますが、仕立て屋さんにご依頼ください。ご存知の仕立屋さんがいらっしゃらない場合は、頼りになるところをご紹介いたします。ご遠慮なくご相談ください。