「ONLY ONLY 帯 イチから出発コース」をご紹介します。

長いこと機織りをしてきて、自然発生的に、「私の定番」というものができてきました。「ヨシダといえば〇〇」みたいな感じで。みなさんに愛していただき、育ってきました。

ある日ひらめいて、オリジナル制作 some ori crossing で一つの作品を作り、それがなかなかいい出来で、さらに発展させようと、色や柄や素材を変えてもう一度作り、それがまた評判よく、ご注文もいただき、ご希望に合わせて作って、、、ってその繰り返し。そうやって出来てきた私の定番タイプ。

そういう帯を、ご自分の好みの色や風合いでONLY ONLY するコースを、「ONLY ONLY 帯 イチから出発コース」と名付けさせていただきます。

私のサイトなどで見てくださって、「アレ、気になる。けど、ちょっと色味が自分と違うのよね。私だったら、こういうイメージだな」って思ってくださること、あると思うのです。それ、色も柄も風合いも、全てあなたの自由になりますよ。

いくつかの例をご紹介しましょう。ご紹介の写真、ここでは、何を元にした制作で定番になったかという説明がわかりやすいと思いますので、ONLY ONLY で制作した帯とオリジナルの some ori crossing で制作した帯がまざってます。その上、数が多いため、それぞれのご紹介を割愛します。どうかご了承ください。

例えば、下はクレーの絵、「ポリフォニーに囲まれた白」を帯にしたいと思ったのがきっかけで、まず一作目を作りました。独立まもない2005年のことです。クレーの絵からは、離れたり、またくっついたりしながら、どんどん連作しました。一つ一つにとても思い入れがあります。

下は、シトラスシリーズと、それから派生したスモールバードシリーズです。これはブラッシングカラーズに魅入られ、とにかくやっていたら勝手にできたって感じです。
高級誌「和楽」(2014/3月号)の森田空美先生のページに取り上げていただきました。（上）

下は「ラブ・ロスコ」シリーズです。マーク・ロスコの絵がソースなのですが、実はもう一つ、そもそものきっかけがあります。私、幼い頃、絵を習っていたのですが、背景をまっ二つにして２色で塗っていたのですって。大胆な色分けで、母がこの子は精神がおかしいのでないかと心配し、絵の先生に相談したらしい。その記憶を呼び起こしています。
上は、雑誌の掲載分です。真野響子さん、締めてくださってます。（婦人画報、2014年11月号）

上は、ONLY ONLY でお作りした、もまさまの「Brown Brown」。

下は、スクエアシリーズ。色とりどりの四角です。なんと、元NHKアナウンサーの草野満代さんも、ONLY ONLY でご注文くださったのですよ。→☆！テレビにも出てくださって感激。
こちらは、ONLY ONLY でご注文いただきました「みるさま」です。→☆

こちらはのちにバンピーシリーズに発展しました「ナチュラルアース」です。面白いキビソ糸が手に入って、とにかく素材を生かすぞって夢中で作りました。無地から柄に発展し、、、

そして、ONLY ONLY のお話いただきまして、無地に戻りました。それでできたのが、「Sky Grey Bumpy（スカイグレイバンピー）」です。ご注文主は、２回目のもまさま→☆ バンピーシリーズの素となってくれました。

下は、「ビバ！モンドリアン」シリーズ。モンドリアンの平面構成につくづく感服し、帯にしました。
上の写真は、「ウォーターガール」と名付けた帯です。技法はモンドリアンですが、イメージ的には飛躍しました。女学生の初々しさを織りたかったのです。

おもちゃ箱をひっくり返したような、「おもちゃのチャチャチャ」シリーズも発展中です。
このように、「ONLY ONLY 帯 イチから出発コース」は、一つのきっかけを元に、無限大に広がります。あなたの想像力、私にちょっと分けてくれませんか？一緒に飛び立ちましょう。

あらかじめご了解いただきたいことがあります。

機織りの仕事では、帯は一本のみで作らないのが普通です。数本分のタテ糸を準備し、ヨコ糸を変えながら、織っていきます。

ヨコ糸のデザインや、タテ糸を染めるブラッシングカラーズはこの一本だけのためですから「世界でひとつ」には違いありませんが、タテ糸が同じ帯が数本できます。個性的なタテ縞だと、ヨコ糸を変えても印象が似ることがあります。そのことをご了解いただきたいのです。

とはいえ、一本のみをご希望の方もいらっしゃるでしょう。その場合は、価格はアップさせていただきますが、対応します。

まずはどのようなことでもお気軽にご相談ください。→☆