一楽織(いちらくおり)という織り方があるのを知りました。一見、おとなしい平織に見えますが、よく見ると糸が2本飛びになっている所があって、単純ではありません。
この織り方の組織図を、尊敬する染織家の大先輩の影山秀雄さんが示してくださったので、やってみようと思いました。
一楽織は、バリエーションがたくさんありますので、これは一例です。いずれにせよ、私にとっては初めての挑戦でした。
織の帯あげをなさっている方を見たことがあって、それがとても素敵でしたので、私も織ってみたいとずっと思っていました。
一楽織なら、綾織の柔らかい織り布になるはずですから、帯あげにもピッタリだと思いました。
サイズは、約30×160 cm(房を含まず)で、よく流通している帯あげと同じにしました。ショールにも便利な大きさです。
さらに、これまでに作りためていた「つなぎ糸」や「絣糸」もありましたので、それを使って面白い布を織りたいと思いました。
糸はたいてい着尺を織るのに使った、国産とか手引きとかのとてもいい絹糸です。
ほら!これがつなぎ糸です。ぽちぽちと糸端が出て面白い。一楽織の組織もお分かりいただけると思います。経糸も緯糸も、二本飛びになっている部分が入っています。
色も自由に。赤の部分が1箇所入ります。
そうやって作ったのがこの、一楽織の帯あげにもなるショールです。
もう2度と作れません。一期一会です。
肩にかけるとこんな感じ。
結ぶとこんな感じ。
手織りの面白さがふんだんに詰まった一本となりました。
品番 | S-2-18 |
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商品名 | 一楽織の 帯あげにもなるショール |
素材 | 絹 (100%) |
染料 | 化学染料 |
長さ | 約160cm(房含まず) |
幅 | 約30.2cm |
重さ | 48g |
価格 | ¥31,900(税込) |
注意事項 | お手入れは、ぬる目のお湯に、中性洗剤を少量溶かし、優しく手洗いしてください。軽く脱水し、陰干しして、半乾きの時に、アイロン仕上げして下さい。 【送料無料キャンペーン実施中!】普段は送料をいただいていますが、きれいなものをお求めやすくして世の中の気分を明るくしたく、しばらくの間、染織吉田が負担します。送料は加算されない設定にしましたので、今のうちにどうぞ! |