八寸帯
透明な水

|価格| ¥ NFS (税込) |品番|  J-8-5
SOLD OUT

白い帯なのですが、透明に見えます。湧き出たばかりの水の色です。

阿蘇の水源かな?豊かな水量で、いい天気。お日様がさんさんですが、水のマイナスイオンと木立のおかげで、ひんやりとしています。

そんなイメージの爽やかな帯です。

ブラッシングカラーズでタテ糸を染めていますが、これは、力を抜いて、あっさり染めています。無駄な力を入れず、自然にね。

そうやって、タテ糸を軽く染めた上に、ヨコ糸はだいたい1〜3cm間隔で、糸を変えながら織り進んでいます。

キビソ糸だったり、麻和紙糸だったり、何種類も使ってます。色は白、グレー、水色、青色など。(下に渋札に貼った糸の写真を載せています)

織り方は、タテ糸が目立つ綾織りです。ですから、せっかく何種類も使ったヨコ糸は、ちょっぴりしか見えません。その、確実に違うんだけど、あまり見えず強調されない、何と無く違うぞっていうのを目指しております。

そして、糸を変える間には、グレーの絹糸で、3越、平織を入れて表情をより豊かにしています。上の写真でご覧いただけます。

おタイコも、タレも、前帯部分も、手先も、同じように織っています。

あ、上の写真は、織り裏が見えますね。裏にヨコ糸が見える綾織りなのがご覧いただけます。裏は裏で面白いんですよ。

ほら、これが裏。左の青一色の部分は、タレの返とお腹に巻く部分の裏です。その部分は一色で織ってます。

動画でもご案内しています。

白い帯は、いろんなきものに乗って、便利ですよ。あっさり見えるけど、決して退屈じゃない、そんな帯です。

例えば、薄い色のおきものに乗せて見るとこんな感じ。(きものはこちら。→レモンフィールド

濃い色のおきものにもいいでしょ。合わせている帯あげは、私が染めた「アートな帯あげ Candy Candy キャンディ・キャンディ」です。

ルーペで覗いて、糸づかいを見てみましょう。

綾織りと平織りが組み合わさっているのをご覧いただけますね。

ルーペってこんなのです。織りながらヨコ糸の入り具合なども確認するのに使います。

渋札です。2枚つけていまして、タイトルと名前を書いたものと使った糸を貼り付けたものです。糸の方は、裏面にも貼っています。

以下、糸の説明です。上から、

-空色。天高くて、少々霞んでいる色です。(麻和紙糸)
-薄灰紫。(和紙糸)
-白。かたよりのない中立の色。(和紙糸)
-乳白色。キビソ糸(絹)
-明るい青みのグレー。透明に見えます。キビソ糸(絹)

糸を貼った渋札をひっくり返します。説明を続けます。

上から、

-草木染め(ヤシャブシ)で出したグレー。シルバーに見えます。平織りに使った糸です。(絹)
-水面に映る空の色。真綿紬糸です。(絹)
-濃いブルー。深い水の色。キビソ糸(絹)
-ブラッシングカラーズで染めたタテ糸です。3種類の糸を混ぜています。(すべて絹)

帯のスペックの詳細を書いたデザイン画です。こういう帯だってこと、わかっていただければ。

品番 J-8-5
商品名 八寸帯
透明な水
素材 絹糸、和紙糸、麻和紙糸
染料 酸性染料
長さ 全長1丈3尺5寸 たっぷりの長さですので、仕立てで調節してください。
8寸1分(約30.6cm)
重さ 545g
こんな時に 盛夏をのぞいたオールシーズン。
価格 ¥NFS
注意事項 帯地のままでのお納め、もしくは、お仕立てをうけたまわることもできます。お気軽にご相談ください。お仕立て代はタイプによりますが、だいたい1万円くらいです。送料は染織吉田が負担いたします。