コラボでお受けしております、もまさまのONLY ONLY、仕上がりましたよ!
私が、伊勢丹準備で明け暮れている間に、善林さん、仕事進めてくれてまして、完成しました。コラボのいいところですね。自分の持ち場をしっかりやれば、任せられるありがたさ。
もまさま、いろんなきものに合うように、地味目であることというのが、ご希望でした。
A4のノートを入れて、着付けやお茶のお稽古に行かれるのが、目的です。
持ち手は、もまさまのご希望でヌメ革です。
善林さん、ご希望通りに仕上げてくれました。丁寧な使いやすいつくりです。(善林さん、帽子のサンプルセールやるらしい。いける人、チャンス!)
いいんじゃない? ぴったりのものができたんじゃない?
よろこんでいただけるとうれしいなあ。
目標としたもランディとともに。
完全注文制作 ONLY ONLY 、コラボで進めているもまさまの手織り鞄、布は私の手を離れ、デザインと仕立て担当の善林英恵さんの元にあります。さあ、どうなっているかな?
今回のグレージュの布は長さがありますから、どこをどう使うか、善林さんにお任せです。
「えいやっと決めた」と、連絡あり。善林さん、一枚の布にいろんな色相があって迷ったそうですが、少々ピンク味のある優しい感じの所を選んでくれました。
もまさまの以前のご注文の帯など見て、激しくない感じでと思ったと。ちょっとモランディを彷彿とさせますねと。ああ、本当だ。モランディは、グレージュの画家だね。
持ち手は、もまさまのご希望で、ヌメ革です。
と、ここまでは、先日までの話ですが、先ほど善林さんから連絡が。曰く「コバ(革の切り口部分)の部分が気に入らず、やり直してます。じっくり作らせてください。」
おお、さすがこだわりの善林さん。損得掛け値無しで、納得いくまでとことんやってしまう、作り手のサガでもありますね。
もまさまのONLY ONLY、さあ、私的には本番です。タテ糸の準備、ヨコ糸の準備をへて、ブラッシングカラーズです。ここでほぼ決まると言ってもいい。緊張状態で、乗り切ります。そして、心をほどいて、織ります。
織れたら、整理して、蒸して、水元して、張り手で張って、伸子張りして、乾かして、スチームアイロン。
さあ、準備は整った。善林さんへ、発送します。あとは任せた!
もまさまの鞄のONLY ONLY、ではご希望の色を、実際に作りましょう。こんな感じ?もう少し、薄くしようかな?もっとねらいを定めた方がいいかな?
そして、糸にどんな絵を描くか、まず紙に描いてみます。どんな鞄にするか、私もこっそりねらいます。そのねらいを、善林んさんが、いい方にひっくり返してくれるのも、楽しみなのだけど。
もまさまは、地味目をご希望だから、あまりリキを入れすぎず。力を抜いて、気は抜かず。型にはまらず、目線は高く。
どんどん描いて、その中から、選びます。上の写真は、ボツにした分です。
もまさまの鞄のONLY ONLY、希望の色は「グレージュ」とのこと。
さあ、グレージュってどんな色?はやりのヘアの色っていうのは分かった。もう一歩、腑に落とし込んで考えたいのだ。一度、和に寄せて考えてみるか。もまさま、「いろんなきものに合わせて持ちたい」というのが、ご希望だ。
それで、日本の伝統色の色見本から選んだのが、上のスクリーンショット。この辺りを組み合わせる?
もまさまに伺ってみよう。ご返信いただき、
「今の淡い色合いの中に、もう少し黒に近いグレーや茶色、白に近いグレーなど入れていただけませんか?」
とのこと。
合点承知!メリハリつけるってことですね。
もまさまのONLY ONLY、鞄の色味はいかがしましょうとメールしますと、
「グレーと、グレージュの濃淡ではどうでしょう?」とお返事いただきました。
ん?グレージュ?
もしかして、ベージュの打ち間違えかしら?それで、「グレーとベージュの濃淡ということですか?」と返信しますと、
「グレーの濃淡と、グレージュを何色か組み合わせていただけますか?」とのこと。
これで、やっと、私は、「グレージュ」って色の名前なんだって気づきました。で、早速検索。画像検索の結果が、上のスクリーンショットです。
へええーーー、この色か!。ヘアの世界では、はやりなのだな。もしかして席巻してる?知らなかった〜〜。さすが、もまさま、おしゃれだなあ。
こういう、微妙な中間色で、いろんなきものに合うような鞄にするってことですね。了解!
「バッグ、私も欲しいです。きものの時持てるような、地味目の」
とメールをくださったもまさまにお応えして、やり取りを続けます。
それによると、お望みは、きものをお召しで、お稽古事に行くときに、A4サイズのノートを入れる、そのギリギリサイズの鞄であること。色味はいろんなきものに合うように地味目がいいとのこと。
A4がギリギリ入るサイズなら、すでに作っています。例えばこれです。この型で、地味目の布で作るというのは、どうでしょうか?
ご返信は、「ヨコ長がいいです。」
ここまでのやり取りを善林英恵さんに伝えて相談すると、早速、上の写真のようなプロトタイプを作ってくれました。
完全注文制作ONLY ONLY、新たなストーリーを始めましょう。次なるヒロインは、3回目のご登場の「もまさま」です。
もまさま、1回目のご縁は、八寸帯「Brown Brown」、2回目は「Sky Grey Bumpy (スカイグレイバンピイ)」。いやあ、本当に懐かしいなあ。
実はこれ以外にもオリジナル制作でいくつかご縁をいただいています。昨年秋にも九寸帯をお求めいただきました。その時のメールのやり取りで、感涙の一節、送ってくださったんですよ。
「ヨシダさん、最近、すごく良いですね!○○屋さんのご主人も言ってましたよ。」
このお言葉にどんなに励まされたことか、、、、。
そして、そのメールの最後に、
「バッグ、私も欲しいです。きものの時持てるような、地味目の」とお書き添え下さったのです。
ますます感激!
*写真は、この秋お求めいただいた帯のアップ。