ONLY ONLY で作らせていただいたももさまの帯あげ「エヴァ」。デビューさせていただきました。
うふふ。こちらの取あわせで先日の「あわせ」展にお越しくださったのです。感激でした!
ほらっ!右と左の出方がちがう!ハーフハーフでこれがしたかったわけですが、さすがバッチリです。
その秘密はこちら。ほぅ〜技だわ〜。
こちらはももさまの別の日の装いで、帯あげは「大人ピンク」のみを出してくださってます。
「はんなり小紋にもなじんでました。これ万能ですね~♪ 作っていただいてよかったです。」とメッセージいただいて、ふぅーっと心から安堵。私も作らせていただいて本当によかったです。
あわせ展の会場でパチリ。中央は着物ブロガーの神奈川絵美さんです。3人とも帯あげは「キャンディ・キャンディ」。うれし♪
神奈川さんもこの日のことを書いてくださってます。ラストの写真はこちらからお借りしてます。
ONLY ONLYでお作りしているももさまの帯あげ、染め上げて、蒸し、水元、柔軟、湯のしを外注に出してましたが、無事、美人さんにしてもらって帰ってきました。
それで、さっそく最終の検品をして、写真を撮って、お納めしました。
お納めはレターパックプラスでしたが、到着予定の本日、在宅時間に着きそうも無いということで、ももさま自ら局留めの手続きをして、郵便局に取りに行ってくださいました。
なんか、うれしいな〜。特に近々の着用予定など無いそうなのだけど、それでも、今日中に受け取りたいって思ってくださったんだなあ〜、じーん。
で、さっそくメールくださった。曰く
「思った通りの色味で大満足です。 初号機のネオンカラーっぽさもちゃんと感じられて。 大人のピンクもすごい大人のピンクで、また初号機と色の強さの感じもそろっててー。 さすがプロだわと。」
やったー!ああよかった。がんばったかいあった。こういうのは、お好みをピンポイントでしっかりねらって、ど真ん中に当てるが大事で、ドキドキ緊張しながらも、ねらってました。本当、よかった。安心しました。
ももさまのブログにも早速書いてくださってます。エヴァ帯あげと命名されたよし。うふっ。
この帯あげで「あわせ展」お越しくださるそうです。わー、楽しみだ〜♪
さあ、ももさまのONLY ONLY、染めの本番です。準備万端ととのってますので、あとはやるだけ。GO!
下に、タイムラプスを貼り付けます。はやっ!
あっという間!
なんだけど、実際は、ゆっくりじっくり、やってます。実際の速さはこのくらいです。
息を止めて引いてますね。
直描きです。染料がじわっとにじんでいくのが面白い。
ほぼ全容があらわれたかな?
ももさまの着物姿をこの一枚の帯あげで完成させる、とっておきの一枚になりますように。
はい、染まりました!
このあと、蒸し、水元、柔軟、湯のしをへて、完成です。
ももさまの帯あげ、色は決まりました。では、本番に使う染料を作って行きます。
調合した染料は、こうやってコンテナに入れてます。
そこから、さらに微妙に調整して、調整して、、、
(余談ですが、上の写真、左に写っている刷毛を実際に使うのですが、、、、これ、馬と鹿と毛でできているんですよ。馬と鹿、、、、私のこと?)
今回は、「大人のピンク」の色味を作るのに、難儀しました。上の写真、私が指さしているピンク、納得いくまで何度も調整を重ねているの、おわかりいただけると思います。
これが帯あげの生地。とても上質の丹後ちりめんです。あえて、地紋はなし。地入れをしたあとに、青花ペンで、あたりをつけます。青花ペンの線は、水分で消えます。
そして、張ります。
さあ、これで準備完了!
第一回の打ち合わせからひと月と少々。私は、ももさまの帯あげのことを思いながら、秋の二人展「あわせ」の準備にいそしんでました。
よし、このタイミングで作っちゃおう。帯あげは、10枚をひと単位で染めることにしています。ももさまのご希望の「半分で色が変わるハーフ・ハーフのキャンディ・キャンディ」もまずは試しに作ってみよう。
途中で色が変わるのが、いい感じでできるのか、やってみるしかない。
で、さっそく他の色合わせでやってみる。お!ハーフ・ハーフ、いい感じだ。では、ももさまのお望みの「エヴェンゲリオン初号機と大人のピンク」の取り合わせも試しでちょっぴり色をつけてみよう。
んー。グリーンパープルの方はいいけど、このピンク、ちょっと物足りない。ももさまのイメージじゃないな。ハーフ・ハーフは両方の色が大事。うーん。
一人で悩んでいても仕方ない。ここはONLY ONLY、ももさまと私が一緒に作り上げるのがミソ。それで、第二回のオンライン打ち合わせをお願いしました。
数日後、私たちは、オンライン越しに再会しました。神奈川絵美さんもご一緒です。
(こちらの写真は、ももさまのブログから拝借)
それで、いろいろお話しし、「大人のピンク」は私が新しく作った「アートなお襦袢キャンディ・キャンディ」に使った色を採用することにしました。
その大写しがこんな感じ。
うん、このくらいぱっきりしている色がももさまらしい。きっとハーフ・ハーフの両方、ヘビーユーズしていただける。
ももさまのこの日のブログ
神奈川絵美さんのこの日のブログ
ももさまとは、5月に「コロナが落ち着いたら、お会いして打ち合わせ」と話していたのですが、時はすでに7月。感染症は止まるところ知らず、、、これはまだまだだなあと思っていたところ、ツイッターからメッセージが来ました。
7月の連休中にスケジュールを合わせ、オンラインで打ち合わせしませんか?と。ももさまとも、私とも仲よくしてくれている着物ブロガーの神奈川絵美さんがご提案くださったとのこと。
まあ、なんと!これはありがたい。それで早速、段取りしていただいて、決行と相成りました。
それに先立ち、私は、ももさまに、「こういう風なのがいいな」というのがあれば教えて欲しいとメッセージしましたら、配色のセットは決めていると。some ori マーケットにあるキャンディ・キャンディの「グリーンパープル」と「大人のピンク」ですとのこと。
よし。では、この2パターンで、上下で分かれる図面を作っておこう。
それで当日。
オンラインって本当に繋がるまではドキドキしますね。繋がったとたん、画面に向かって手を振ってしまいます。
ももさま、浴衣をお召しでした。これ、ありがたい。やっぱ、着物の雰囲気伝わりますものね。
着物ブロガーの神奈川絵美さん、お手製のケーキを焼かれてて「リモートティータイム兼打ち合わせ」と相成りました。すごくおいしそうで、私は指を加えておりましたが、、、、
図面をお見せしたら、なんと、ももさまも似たような図面を作ってくださっていて、以心伝心。よかった。
で、すごーくびっくりしたのは、ご希望の色の一方のグリーンとパープル、これ、「エヴァンゲリオン初号機」の配色なんですって!へー、へー、へーー!って、私。エヴァンゲリオンが何かもよく知らないのですけど。我々世代のガンダムみたいなもんでしょうか?その色を、帯あげに。心底、へーーーーー。
こういうの大事です。何か心に大切に思っているものを反芻するようにして楽しむ。繰りかえし。思い出し。いいな〜。好きだな〜。
あと、私としてはお聞きしたいのは、白地をどのくらい残すか?ぼかしがいいのか?パッキリがいいのか?などなど。お顔を見て話せるので伝わりますね。
あと、納期。着物は季節のものなので、せっかくのお召しの機会には間に合わせたい。しかし、秋口には間に合わないかも。
急ぎますかとの問いに、「 着物はあと4、50年着られることを考えたら、何か月かくらい全然問題ないですよ 。全く急ぎません。」ありがたい。
それで、もう少し先が見えて、色を合わせる段階になったら、また連絡させてくださいとお願いしてお開きになりました。
新しいONLY ONLY のストーリーをはじめましょう。今回のヒロインは「ももさま」。
今回は、初めての帯あげのONLY ONLY、そして初のオンラインでの打ち合わせのONLY ONLYです(コラボ鞄では以前に経験ありますが)。さあ、それでは、ももさまストーリーのはじまり、はじまり〜。
ももさまは、着物も生き方も、ご自分のスタイルがある素敵な方です。もう10年も前の私の個展にお越しくださっていたり、ツイッターをお互いにフォローしているのでなんとなく動向を知っている間柄。方向性がはっきりしたかっこいい方だなあと思っていました。
あ、いま、思い出しましたが、着物好きさんたちのお集まりに一度ご一緒しました。私、ももさまに電車の中で声をかけられたのです。この時のことよく覚えてます。検索したら、あった!
そして、この3月の「白からはじめる染しごと」展にもお越しくださっていて、、、私の「アートな帯あげ、キャンディ・キャンディ」をお気に召していただいたのですが、お買い上げには至らず、、、、
その後、この5月のこと、ツイッターからメッセージをくださいました。「ダメ元で質問させてください」と。
あの時の帯あげが激カワで忘れられないと。ただ、性格上、ものを増やしたくないので、帯あげは2色使いのぼかしのものを厳選しまくって愛用していると。もしも可能だったら、「キャンディ・キャンディ」を上下色ちがいで作ってもらえないかと。
「貧乏くさいこと言って本当にすみません」とお書きでしたが、これは「貧乏くさい」と言うより、生き方の問題だと思うのです。ものを厳選して持ちたい。むやみに増やしたくない。
大変よくわかります。
それで、それはやったことないけど、チャレンジしてみたいです、とお返事しました。私自身は、帯あげを結ぶのちょー下手なので、半分にして上だけ見せるとかできないので尊敬の念もあり。
それで、感染症が落ち着いたら、一度うちにお越しいただいて打ち合わせをしようと言うことになりました。
お互いにその日を楽しみにしていたのですが、、、、、