吉田美保子の some ori ノート

117通目のメルマガ【吉澤先生と一緒号】

2023.09.04

 

*こちらは、メルマガ《 some ori 通信 》の配信記録です。

配信のお申し込みはこちらです。過去の配信一覧はこちらです。

 

 

染織吉田のメルマガ、《 some ori 通信 》にご登録いただき、ありがとうございます。
117通目のメルマガ【吉澤先生と一緒号】をお届けいたします。

こんにちは。

いかがお過ごしでいらっしゃいますか?こちらは、しっとり雨降りですが、お住まいのあたりはいかがでしょう?

私は、昨日、「吉澤暁子先生お別れ会」に列席するため京都に行ってきました。

参列させていただいたおかげで、なんか一区切りついたような気持ちになりました。お亡くなりになってから、ずっと信じられない気持ちが続いていましたので。

今日のメルマガは吉澤さんとの思い出をつらつら書いて行きたいと思います。

《 目次 》

1.   吉澤先生と一緒

2.   三角のマーチ

3.   着物 no 学び舎

4.   ボンジュール

 

         

1.   吉澤先生と一緒

今回のメルマガタイトル「吉澤先生と一緒」とは、お亡くなりになってから門下生の方々が、吉澤さんと一緒に撮ったお写真の投稿を呼びかけられていた時のハッシュタグでした。

私はなかなか気持ちが乗らずお応えできてなかったのですが、その呼びかけで集まった写真が、昨日のお別れ会の時にQRコードで読み取る形のアルバムになってました。

開式を待つ間、一枚一枚拝見していましたが、どのお写真もすごく綺麗で生き生きとしていて、お食事をされている写真も多くて、美味しそうに喜んで召し上がっている所とか、仲間に囲まれて、楽しそうで、どの写真も素晴らしかったです。

お式は、ご挨拶された方々の言葉が一つ一つ沁み入るとても温かく美しいものでした。たくさんの方が思い思いの格好で集まられていたのも吉澤さんらしいなと。

BGMも良かったなあ。親友で主治医だった方が、吉澤さんを思って構成されたとのことでした。

2.   三角のマーチ

吉澤さんのことは、随分前から存じ上げてはいましたが、しっかりとした接点は、2019年10月に、東京南青山のイトノサキさんで、「織和」と銘打った展示会にお越しいただいた時でした。

会期中に未曾有の大台風が来て、一日臨時休業して、その振り替えとしてオープン日に、ちょうど上京のタイミングが合ったとのことで、お越しくださったのでした。

引っ張りだこで飛び回っていらした吉澤さん、東京でもお忙しかったでしょうに、よく時間を作ってくださった。

そして、なんと八寸帯をお買い求めにもなってくださいました。

本当にびっくりしました。
高名な着付けの先生が、私のような特に称号があるわけでも何でもない一個人作家の作品を選んでくださるとは!突然の福音に崩れ落ちるような喜びを感じました。

この帯を締めてくださっているお姿の他のショットも載ってます。ぜひご覧ください。

3.   着物 no 学び舎

吉澤さんは、いち早くYouTubeチャンネルや、オンライン着付け教室、ネットラジオなど、新しい時代の技を取り入れて、コロナ禍でも着物の楽しさや深さを広めていらっしゃいました。

その中の一つ「着物 no 学び舎」。ZOOM講座です。私、こちらにお声かけていただき、2021年12月10日、講師として登壇しました。

講座名は、「あなたの宝物をつくりだす ONLY ONLYの秘密(織とは何ぞやの話をふまえ)」

織の魅力、織のロマンをお伝えしようと、悩みに悩み、調べに調べ、下準備、原稿書き、画像集め、初めて使うパワーポイントの練習、当日のネット環境の心配、着るものの心配(上半身しか映らないので、地味になりがち。この日はいつもはつけない色半衿にしました)、などなど右往左往の日々を送りました。

色々頑張り、吉澤さんやスタッフの方々も何くれとなくフォローしてくださったのですが、つたない出来で申し訳なかったです。

私は講師には向かないわと思い知ったのですが、昨日のお別れ会で、何人かの方に、あの講座見ていたよ、伝わってきましたよとと温かくお声かけていただきました。

吉澤さんがくださったチャレンジ、ご縁、本当にありがとうござました。

4.   ボンジュール!

そして、なんといっても、2022年3月4日から、吉澤さんが京都に作られた「ラソワ」さんにて、「吉田美保子展 ボンジュール!」を開催させていただきました。

本当に光栄で、ラソワ限定帯揚げも作ろうって話になって、寸暇を惜しんで制作しました。

この展示会を盛り上げようと、吉澤さんと二人でインスタライブをしたのもいい思い出です。

ただ、私、その頃体調が悪くて、京都行きも不安なほどで、やっとのことでお邪魔したのです。

吉澤さんは、そんな私を大層気遣ってくださり、ホテルや食事の手配、至れり尽くせりでケアしてくださいました。

そんな吉澤さんに頼って甘えきってましたが、今思えばこの時、吉澤さんも相当お悪かったのかもしれません。
しかし、気持ちや表情は前向きで明るく、私のお客さまに対しても気を遣ってくださり、ご自分の不安などみじんも感じさせず、私は自分のことで精一杯で吉澤さんの体調のこと、気遣えてませんでした。

ふう、着物業界は、大きな痛手を負いました。

希望の星が流れ星となって、大空に飛んでいってしまいました。

ご家族、ご友人の落胆もいかばかりかと、、、本当にかわいそうでした。

独自の世界を切り拓き、自分の力で発光して燦然と輝いて、たくさんの人に愛され、また愛してくださった、そんな人でした。

吉澤暁子さん、心からご冥福をお祈りいたします。

過去のメルマガ
90通目のメルマガ【ボンジュール号】

91通目のメルマガ【メルシー号】

昨日の帰りの新幹線から見た風景。吉澤さんも、何度となく往復され眺められたことでしょう。

    

 

___________

染織吉田のメルマガ、《 some ori 通信 》117通目のメルマガ【吉澤先生と一緒号】をお読みいただき、どうもありがとうございました。

ご感想、ご意見ございましたら、このメールに返信する形でお送りください。

これからも、some ori や、きものや、モノ作りを通して、あなたさまとご縁を育んでいきたいと思っております。

どうかよろしくお願いします。

■ 本メールは、メールマガジン配信をご希望のお客様にお送りしています。
■ 配信停止・配信先の変更をご希望の場合は、下記のURLよりお手続きください。

https://secure.shop-pro.jp/?mode=mailmaga&shop_id=PA01387229

___________

きものと帯の注文制作

染織吉田 吉田美保子

メルマガ

カテゴリー