吉田美保子の some ori ノート

いずさま、3枚目の試し

2015.06.27

P1150473.JPG
いずさまの緯糸、染まりました。
いい色でしょ。これこれーー、この色なのよーー!ってドキドキしながら染めました。写真の手前に写っているのが真綿紬糸、奥に写っているのが座繰り糸です。
それから、すでにセットしてる筬を一旦抜いて、経糸を入れ直しました。1回目の試しの時は、鯨寸間56羽でしたが58羽へ。(一寸間に112本から、116本になります)密度をあげて、丈夫にします。
糸の太さから考えた密度では、56羽で十分と思っていたけど、実際織ってみて、もうちょっと上げたいって思いました。ただ上げすぎると、固い布になって、布が呼吸しない感じになる。色気がない。ふんわりした絹らしさを残しつつ、ギリギリまで密度をアップしたい。
いずさま、お茶をなさる方だから、丈夫な布にするっていうこと、特に気をつけてます。お茶は静かなイメージだけど、実は、立ったり、座ったり、正座したり、にじったり、、、、。動くのよね。それで、布に力が掛かるんです。ですから、着物は、最大限丈夫に、かつ、前幅もたっぷりになるように。
試行錯誤しながらの、3枚目の試し織りです。

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