けむさまと1回目の打ち合わせを経て、さあ、シンキングタイム。どうしましょう。
けむさまは私からの提案も柔軟に受けてくださるタイプの方でありがたい。が、これは実は難しくもある。
どうして難しいかというと、「お客様のいうとおりに作ること」は難しくない。でも、「私はこんなタイプの着物が好き。こういうとき着たい。一緒に考えてね。ある程度まかせるね。」と言うご注文は難しく、やりがいがある。
で、燃えております。
ご注文としては、黄色とピンクと白の熨斗目(のしめ)とのことだけど、打ち合わせ中に、まず、タテ絣はしないことになった。主に、奇抜すぎて、着ていくところがなくなるという理由から。そしてのしめ自体にもそれほどこだわらないという話にもなった。色についてもこれも提案次第では変更可とのことに。
よーし、ではどうしましょう。というわけで、自由な発想で、ひな型、たくさん、描きました。(上の写真の図のような着物を広げた形の図をひな型といいます)
私からのご提案としては、お色味のピンクと黄色と白をまず考え直してみたらどうだろう。理由として、
・黄色とピンクと白の組み合わせだと、一般論として、可愛らしくなりすぎる。これを回避するために、こげ茶などを組み合わせるといいかもだけど、けむさまにそれは似合わなさそう。
・きれいなピンクと黄色でなく、ちょっとくすませて、ピンクベージュとクリーム色なら、大人っぽくなるが、けむさまは澄んだ色の方がお似合いになりそう。かつ、その組み合わせだと下手するとお襦袢ぽくなりがち。
だとしたら、ピンクか黄色のどちらかを地色にして、寒色系の水色かターコイズを組み合わせたら?
などなど思い、ひな型に説明書を添えて、けむさまの元に郵送しました。