吉田美保子の some ori ノート

奥田塾に行った

2016.03.13

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昨日のことですが、八王子の奥田染工場で月一回開催されてる「奥田塾」に初参加してきました。奥田塾の存在は、ずーっと前から知っていて、いつか参加したいなと思いながら、やっとやっとはじめての参加をお願いしました。ドキドキです。
「ソメオリヨシダ」と名乗っている私ですが、実は「ソメ」の部分、そうとう弱いです。個人の織り手の中では、「ソメ」に特化しているつもりです。しかし、染めのこと、どこまで分かっているのか、根っこの部分がヤワヤワなのを実感していました。
「ソメ」は分かってないって書くと、いかにも「オリ」は分かっていそうですが、そんなことはありません。しかし自分で選んでそうしてるって感じあるのです。「この部分は、手を付けないでおこう。そのかわり、こっちはどこまでも踏み込んで行こう」とか。
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朝8時半、八王子駅に着きました。八王子というのは、繊維で栄えた町ですが、いままで縁はなく。。。唯一、大昔に中退した大学が隣りの隣りの駅だったので、なんとなくなつかしい感じはします。しかし知らない町です。
バスに乗って、たどり着いた奥田染工場は、、、、、度肝ぬかれました。宮崎駿の劇画に出てきそう。いろいろ無尽蔵に湧き出てくる感じ。なんか、豪快なの。これに比べると、手織りの現場はおとなしいなあ。
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昨日は、酸性染料のプリントという課題でした。私は、自分で織った帯を持って行きました。納得いく出来にならず、お蔵入りにしている布、けっこうありますのよ、はずかしながら。これが息を吹き返せば。
導かれながら、夢中で作業しました。引き込まれます。新しい経験は細胞を活性化させるね。自分がよろこんでいるのが分かった。ものを生み出すのは、本当に面白い。
奥田染工場、さすがプロと思ったのは、私が染めた布、白場がほんの少々汚染したのですが、それを取ってくれたのです。熱湯で煮るのですよ。知らなかった。
寒い一日で、凍えましたが、心にポッと火がつきました。「染めとは何ぞや」に一歩近づけたか?

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