さあさ、心配事はつきませんが、かずさまストーリーを進めましょう。
昨秋の個展のあと、かずさまのお着物、お聞きしたことを整理して、イメージをふくらませました。ノートに書き留めていた言葉は以下の通りです。
「単衣か胴抜きにする」
「色は薄いグレーか藤色がいいな」
「青系が好き」
「紫、桜ねずもいいな」
「布の表情はツルツルしないほうがいい」
「私が染めた糸を使ってもらえたらうれしい。でも無理しなくてよい」
「いろんな色を使って欲しい」
「無地っぽいのがよい」
「色や糸に遊びがあってよい」
「ヨシダさんが自分で着てるの好き」(*いつも着ている袷の一張羅のこと)
「絵羽にはしない」
「柄は入れない」
オッケーっす!
無地っぽいのをめざすなら、経糸は、完全無地ではないけれど、一見無地がいいでしょう。色は白に近い方がいいと思う。薄い色の方が、キチンとした場にも出掛けやすくなる。それに、かずさまが、濃い目のグレーでものすごくお似合いの一枚お持ちなの、知ってるんだ。それとかぶってももったいないもんね。
布味勝負となりそうだから、座繰り糸メインで、極細目の真綿糸も入れましょう。暑くならない程度にね。真綿少々は丈夫にするため。単衣になさるかもだもんね。変にがんばりすぎず、肩の力が抜けた感じもいいかも知れない。せっかく、退職の記念なんだし、肩がこらない感じがいいかな。
よーし、水面下で準備開始だ!
*写真はうちの近所。3月終わりに撮りました。